CTR(クリック率)とは?広告での業種平均と7つの改善チェックポイント
いよいよ、2026年6月19日から日本の ChatGPT ユーザーに広告が配信され始めました。
この記事では、実際に日本ユーザーに表示された ChatGPT 広告と OpenAI の公式ヘルプ(英語版)や実際の広告管理画面をもとに、ChatGPT 広告の特徴やターゲティングや入稿規定、設定方法などをまとめて紹介します。
※7/29追記:日本での展開状況、キャンペーン目的、日予算設定、ターゲティング、コンバージョン計測などのアップデート情報を追記しました。
※7/1追記:6/29前後から、日本の一部の広告主で広告管理画面(Ads Manager Beta)が利用できるようになりました。
ChatGPT 広告(ChatGPT Ads)とは、ChatGPT とのチャットに出稿できる運用型広告です。単純なバナー広告ではなく、会話の文脈(コンテキスト)に合わせて、ユーザーがやろうとしていることに沿った広告を出せます。
例えば「新しいノート PC を探しているんだけど」と相談している人に、その会話の流れで関連する広告を見せるというイメージです。具体的なサービス名や商品名で検索される前の、まだぼんやりした相談の段階で接触できるのが特徴です。
広告は ChatGPT の回答の流れに割り込むのではなく、回答の下に、区切り線をはさんで別枠で表示されます。広告枠の上部には広告主のロゴと社名、その下に「スポンサー」という表記が付き、ひと目で広告だと分かるようになっています。

現時点での ChatGPT 広告の表示対象は、18歳以上の無料プランと Go プランのユーザーです。Plus と Pro、Business、Enterprise、Edu のユーザーと、年齢未確認ユーザー、18歳未満ユーザーには広告が表示されません。
国内 ChatGPT ユーザーは、ICT総研の2026年2月調査の生成 AI 利用者(3,553万人)を基に推計すると、約1,200万人から1,300万人規模とみられ、その大部分が無料プランを利用しているとされています。
ChatGPT の広告を構成する要素は、主に6つです。見出しや説明文、画像でできているので、検索広告やディスプレイ広告を触ったことがあればイメージしやすいはずです。

ChatGPT 広告の一番の特徴は、検索キーワードではなく「会話の文脈」に広告を出すことです。
広告システムは、会話のコンテキストやインテント(ユーザーの意図)との関連性、過去の操作履歴などをもとに広告を選びます。
関連した広告が決まる要素には以下の3つが使われています。
また広告は、チャット内で1つ以上のトピックが一致すると表示されます。
例えば「経費精算システムを比較したい」という相談の回答下には、経費精算システムの広告が表示されました。いま読者が知りたいテーマに重なる広告が選ばれている形です。

広告をどんなトピックとして登録するか、どんな会話と結びつけるかは、広告主が設定する「コンテキストヒント」、そしてランディングページや広告の見出しと説明文が判断材料になります。
コンテキストヒント(Context hints)は、Ad Group 単位で、自社の商品やサービスが関わりそうな会話・トピック・キーワードを設定する機能です。広告とユーザーとのマッチングのための機能ですが、ターゲティング機能ではなく、シグナルとして活用されます。

注意したいのは、コンテキストヒントは完全一致のターゲティング機能ではないことです。あくまで「自社の商品やサービスが関わりそうな会話・トピック」を説明するもので、特定の会話に必ず出る、という保証はありません。検索広告のキーワードのように「この語句で確実に表示する」というコントロールはできないことを念頭に置きましょう。
ブランドセーフティーのルールも用意されています。OpenAI は安全で適切な会話の近くにだけ広告を出すポリシーを定めていて、センシティブな文脈やブランド毀損につながる場所への表示を防ぐとしています。
検索広告と比べると広告を配信するターゲティングとクリエイティブの考え方に大きな違いがあります。
検索広告がキーワードに広告を合わせるのに対して、ChatGPT 広告はもっとリッチな「会話のインテント」に合わせます。完全一致キーワードのような細かいコントロールはできず、コンテキストヒントで会話の方向性を伝える形になります。
一方で、従来の Google 広告や Meta 広告のターゲティングのように、端末やユーザー、配信面を指定したりターゲティングする機能はまだないようです。
会話の文脈を中心に、地域の配信設定やカスタムオーディエンスを利用してターゲティングを工夫していく必要があります。
ChatGPT 広告の広告スペースはあまり大きくなく、タイトルや説明文で登録できるテキスト量は、Google 検索広告の見出しと同じ程度の量しかありません。そのためキャッチーなフレーズより、「何を提供しているか・誰に向けたものか・いつ役立つか」を素直に説明したほうがマッチしやすいとされています。
検索広告のようにチャットのやり取りに違和感なく馴染ませるフレーズにするのか、広告だと割り切って振り切った Meta 広告のようなキャッチコピーにするのか、両方のパターンを用意して AB テストをするのが良さそうです。

一方で、キャンペーンの入れ子構造や課金形態、完全なターゲティングではなく、AI によるユーザーの検索に沿った拡張での配信といった枠組みは、最新の運用型広告機能と共通しています。まったくの別物というより、「マッチングの軸が会話に変わった運用型広告」と捉えると掴みやすいです。
Meta 広告のような SNS 広告の一種と考えるよりは、Google 検索広告をイメージすると上手く運用できるのではないでしょうか。
「日本ではいつから出せるの?」は、広告運用者としていちばん知りたいところだと思います。まず、日本のユーザー側に広告が表示されたタイミングについて紹介します。
2026年5月7日に更新された OpenAI の公式ブログでは「今後数週間で英国・メキシコ・ブラジル・日本・韓国などへ広げていく予定」だと公表されました。そして、2026年6月19日(金)を境にして、ChatGPTで広告が表示されたというユーザーが増えています。
まず管理画面(Ads Manager Beta)での配信より前に、Criteo 広告経由で先行して配信が開始されていました。Criteo 公式からは2026年6月17日ごろより配信開始予定とアナウンスがありました。
そして、2026年6月29日前後から、日本を拠点とする広告主アカウントで、セルフサーブで ChatGPT 広告を運用できる広告管理画面(Ads Manager Beta)が利用可能になりました。

管理画面にログインして、キャンペーンやコンバージョンの設定、実際に広告配信を開始できるようになっています。

広告主が簡単に自分たちで配信を始められるようになり、ChatGPT 広告への関心が急速に高まっています。
キーワードマーケティングでおこなった、月額 Web 広告費300万円以上の企業で運用型広告の出稿や運用に携わる担当者302名を対象とした調査では、31.1%が「ChatGPT 広告に出稿済み」、41.1%が「具体的に検討中」と回答しました。

ただし、代理店専用の管理画面はまだ公開されておらず、複数のクライアント用アカウントをまとめて開設・運用できる仕組みではありません。広告主ごとにアカウントを作成し、代理店の担当者をメンバーまたは管理者として招待する形で運用していきましょう。
具体的なアカウント開設や代理店による管理方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。
▼記事はこちら
ChatGPT広告を配信するには?具体的な出稿方法とポイントまとめ|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
2026年6月29日から日本の一部の広告主で入稿できるようになった ChatGPT 広告。アカウント開設から広告出稿までの流れを整理しました。
なお、2026年7月時点の広告ポリシーでは、アルコール、タバコ、政治広告などの広告は許可されていません。金融、ヘルスケア・医療、法務は、承認済み広告主について個別の手動審査で認められる場合があります。
OpenAI は公式ヘルプで、広告が ChatGPT の回答そのものに影響しないと明言しています。
回答を生成する仕組みと、広告を選んで表示する仕組みは別々に動いているため、広告主が回答の内容を形づくったり、順位を上げたり、書き換えたりすることはできません。

デザインとしても分けられています。広告には「Sponsored(スポンサー表示)」とはっきりラベルが付き、ChatGPT の回答とは視覚的に分かれた枠で、回答の末尾の下に出ます。回答の中に広告が紛れ込むわけではないので、ユーザーから見ても「ここからが広告」と判別できます。

ここからは ChatGPT 広告を出稿する際に重要な課金形態とターゲティング、入稿規定について紹介します。
ChatGPT 広告は、いまのところ CPM と CPC の2種類の課金形態に対応しています。どちらになるかは、キャンペーンの目的で決まります。
| キャンペーンの目的 | 課金形態 |
|---|---|
| リーチ | CPM(インプレッション1,000回あたりの単価)での購入 デフォルトの上限入札額は $60 CPM |
| クリック | CPC(クリックあたりの単価)での購入 上限入札額は自由に設定でき、推奨の開始値は1クリックあたり $3から$5 USD |
| コンバージョン(oCPC) | コンバージョンごとではなく、CPC(クリックあたりの単価)での購入 上限入札額は自由に設定でき、コンバージョンイベントに向けて最適化する機能。 |
上記に記載した上限入札額は、あくまで初期の目安です。新しい媒体は相場が読めないので、いきなり大きな予算を入れず、小さく出して自社の数値感をつかむところから始めるのが無難です。
なお、キャンペーンの目的は、あとから変更ができません。
コンテキストヒント(Context hints)は Ad Group 単位で設定するもので、自社の商品やサービスが関わりそうな会話やトピック、キーワードを説明します。

公式ヘルプでは、効果的なコンテキストヒントの特徴として、次の点が挙げられています。
検索広告のキーワード選定の感覚で単語を並べるのではなく、どんな場面の会話かを文章で書くと狙いどおりに効く可能性があります。
例えばランニングシューズの広告なら、「ランニングシューズ 安い」と単語で書くのではなく、「初めてフルマラソンに挑戦する人におすすめのメンズのランニングシューズ」のように書くイメージです。検索クエリを考えるのとはかなり感覚が違うので、最初は戸惑うかもしれません。
Tokyoなどの対象地域を絞ったターゲティングができるようになりました。逆に、特定地域のユーザー除外もできます。コンテキストのヒントと組み合わせて、ターゲット層やビジネス要件に合わせた配信を工夫しましょう。
2026年7月7日頃から、メールアドレスや電話番号のリストをアップロードして「カスタムオーディエンス」を作成し、配信対象の絞り込みや入札単価を調整できるようになりました。
会話の文脈で広告を出すという ChatGPT 広告ならではの仕組みに、自社データを重ねて配信をコントロールできるようになりました。
キャンペーンで、カスタムオーディエンスを指定すると、リターゲティングや既存顧客・見込み顧客への配信、すでにコンバージョンした人の配信除外などができます。

広告グループで使えるオーディエンス入札単価調整機能では、入札単価を0.1倍から10倍の倍率で設定できます。
例えば購入見込みの高い顧客リストには2倍、ブランドと接点のある層には5倍、優先度の低い層には0.5倍といった活用ができます。一人のユーザーが複数のオーディエンスに当てはまる場合は、最も高い倍率が適用されます。

一方で、2026年7月時点では、アップロードしたリストに似たユーザーへ配信を広げる「類似オーディエンス」にあたる機能はまだ用意されていないようです。
オーディエンスは、CSV または TXT 形式のファイルをアップロードして作成します。使えるのは、メールアドレスか電話番号です。

カスタムオーディエンスは、管理画面の「ツール」から「オーディエンス」から作成できます。設定項目は以下のとおりです。

なお、作成したオーディエンスは後から編集できません。リストを変えたいときは、新しく作り直す必要があります。
カスタムオーディエンスを使うには、マッチング後のユーザー数が最低でも25,000人必要、推奨は10万人以上とされています。
参考:https://help.openai.com/ja-jp/articles/20001346-set-up-custom-audiences-for-your-campaign
まずクリエイティブの入稿規定について紹介します。
| 項目 | 規定 |
|---|---|
| Title(見出し) | 推奨16文字から24文字、最大50文字 |
| Copy(説明文) | 推奨32文字から48文字、最大100文字 |
| Image(画像) | PNG または JPG、正方形、最大 1200 × 1200px、公開アクセス可能な URL が必要 |
| Landing page | 有効でアクセス可能なページ。OpenAI のクローラー(OAI-AdsBot・OAI-SearchBot)をブロックしないこと |
先ほど紹介したように、Chat GPT 広告の見出しや説明文は、雰囲気重視のキャッチコピーよりも、「何を・誰に・いつ役立つか」をはっきり伝えるほうが良いと書かれています。
さらに、1つの商材に対して切り口の違う見出しや説明文を複数用意しておくと、より幅広い会話にマッチしやすくなります。同じ訴求を繰り返すのではなく、角度を変えて何パターンか仕込む必要があります。
ランディングページは、汎用的なトップページではなく、広告の内容といちばん関係の深い商品ページやコンテンツページを設定しましょう。広告とリンク先のつながりがはっきりしているほど、興味から行動への移行がスムーズになると考えられます。
ChatGPT 広告は、ads.openai.com の「OpenAI Ads Manager Beta」で作成・管理します。現在公開されている Ads Manager Betaのヘルプページをもとに、ChatGPT 広告の始め方をまとめて紹介します。
Ads Manager Beta を使うには OpenAI アカウントが必要です。ads.openai.com にアクセスして、サインアップフローに沿って広告主アカウントを作成します。
作成時には、Settings からブランドロゴ(広告ユニットに表示される名前・ロゴ)を設定し、Billing profile と payment method(請求情報と支払い方法)を登録します。

すべてのキャンペーンは、次の3層構造になっています。

Google 広告や Meta 広告の「キャンペーン>広告グループ>広告」と同じ入れ子なので、運用型広告に慣れていれば違和感はないはずです。
予算は、1日の平均予算かキャンペーン総予算のどちらかを選びます。2026年7月27日以降、日予算は1日に消化できる固定上限ではなく、7日間における平均日額として扱われるようになりました。配信機会が多い日には、設定した日予算の最大2倍まで消化する可能性があります。ただし、7日間の合計消化額は日予算の7倍を超えません。
例えば日予算を1万円に設定した場合、1日の消化額が最大2万円になる可能性がありますが、7日間の合計は最大7万円です。1日単位で厳密に予算を管理したい場合は、この点に注意しましょう。
キャンペーンの作成方法は、画面の案内に沿って作る「Guided campaign creation」と、テンプレートをアップロードして大量に作る「Bulk upload(CSV)」の2通りです。1アカウントあたりキャンペーンと広告グループ、広告の上限はそれぞれ最大 5,000 件までとなっています。
小売の広告主向けには商品フィードを使ったキャンペーンもあり、最低1,000品目・最大200万品目までの商品を SFTP 経由でアップロードできます。たくさんの商品を扱う EC 事業者なら、フィードで一気にキャンペーンを作るのが推奨されます。
キャンペーンを審査に出して、承認されると配信が始まります。
請求は後払いです。アカウントには支払いしきい値が設定されていて、未払いの支出がそのしきい値に達したとき、または月末に、登録した支払い方法へ請求されます。支払い実績に応じて、しきい値が自動で引き上げられることもあります。
配信後は、Ads Manager Beta のレポートで次の指標を確認できます。

広告上では「ChatGPT との会話が広告主に表示されることは決してありません」とあることから、どんな会話でどの広告が表示されたかの分析は難しいと考えられます。

コンバージョン計測には、JavaScript ピクセルか Conversions API の設定が必要です。
ChatGPT 広告では、自サイトでのコンバージョン計測のために JavaScript ピクセル(Measurement Pixel) と Conversions API の2種類が用意されています。Meta ピクセル+ CAPI(コンバージョン API)と似た構成で、ブラウザ側とサーバー側の両方をカバーできます。どちらか一方でも計測はできますが、組み合わせて使うのが推奨されます。
モバイルアプリについては、AppsFlyer と Adjust との連携を開始。アプリのインストールやアプリ内イベントを計測できるようになりました。
また、Web サイトの計測では、ハッシュ化した顧客情報を使って広告とコンバージョンの照合精度を高める Automatic Advanced Matching も利用できます。
具体的な設計方法や仕様は以下の公式ヘルプに記載があるため、ぜひ参考にしてください。
ChatGPT 広告は、検索キーワードではなく、会話の文脈やユーザーの意図に合わせて広告を表示するのが特徴です。従来の検索広告とは広告が選ばれる仕組みが異なるため、コンテキストヒントや広告文も、実際の相談場面を想像しながら作る必要があります。
日本でも Ads Manager Beta から広告を配信できるようになりましたが、まだベータ版であり、キャンペーン目的や予算、ターゲティング、計測機能は短期間で更新されています。小さく配信しながら自社の数値感をつかむところから始めるのが無難です。
アカウント開設から広告出稿までの具体的な手順は、以下の記事で詳しく紹介しています。実際に配信を始める際は、ぜひあわせてご覧ください。
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ChatGPT広告を配信するには?具体的な出稿方法とポイントまとめ|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
2026年6月29日から日本の一部の広告主で入稿できるようになった ChatGPT 広告。アカウント開設から広告出稿までの流れを整理しました。
キーワードマーケティングでは、ChatGPT 広告の運用代行サービスを提供しています。20年以上にわたる運用型広告の支援で培った知見をもとに、広告戦略の設計からクリエイティブの企画と制作、コンバージョン計測環境の実装、配信後の改善まで一貫して支援します。ChatGPT 広告への出稿を検討している方や、自社だけでの運用に不安がある方は、以下のページをご覧ください。
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