Meta広告の旧版の「キャンペーン目的」が2024年から順次利用不可に！配信停止を防ぐ2つの対策

2024年1月の Meta 広告アップデートで、旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているキャンペーンと、その中に含まれている広告セットや広告の複製ができなくなりました。

また、2024年中には旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているキャンペーンで新しい広告セットや広告を作成することもできなくなり、最終的には広告の配信ができなくなる予定です。

この記事では、現在配信中のキャンペーンで旧版の「キャンペーンの目的」が使われているかどうか確認する方法と、使われている場合の対処方法を紹介します。

Meta 広告で旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているキャンペーンは、2024年中に広告配信ができなくなる

2024年1月のアップデートにより、Meta 広告で旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているキャンペーンで、キャンペーンや広告セット、広告の複製ができなくなりました。

このアップデートはすべての広告アカウントで同時に適用されるものではなく、徐々に対象の広告アカウントが広がり、最終的にすべてのアカウントで広告の配信ができなくなるといったもののようです。

キャンペーンの目的とは

Meta 広告の「キャンペーンの目的」は、その名の通り Meta 広告を配信する目的を指すもので、キャンペーンを作成する際に必ず設定しなければなりません。

「キャンペーンの目的」は元々11種類ありましたが、2022年のアップデートで現在の6種類に統合されました。現在設定できる「キャンペーンの目的」と、それに対応する旧版の「キャンペーンの目的」は以下の表の通りです。

現在の「キャンペーンの目的」	対応する旧版の「キャンペーンの目的」
売上	・カタログ販売 ・コンバージョン
リード	・リード獲得 ・コンバージョン ・メッセージ
エンゲージメント	・メッセージ ・コンバージョン ・エンゲージメント ・動画の再生数アップ
アプリの宣伝	・アプリのインストール
トラフィック	・トラフィック
認知度	・来店数の増加 ・ブランドの認知度アップ ・動画の再生数アップ ・リーチ

「キャンペーンの目的」によって配信できる広告メニューが異なるため、広告配信の目的に応じて使い分ける必要があります。なお、一度「キャンペーンの目的」を選択すると、その後新しいキャンペーンを作り直さない限り選び直せないため、注意が必要です。

アップデートに伴って広告運用者が対応すべきこと

今回のアップデートに伴い、広告運用者が対応すべきことは以下の2つです。

1. キャンペーンで旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているかの確認
2. 旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているキャンペーンの複製と、「キャンペーンの目的」の再設定

ここからはそれぞれの対応について、実際の管理画面の画像を用いて解説します。

1. キャンペーンで旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているかの確認

旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているかを確認するには、広告マネージャーにログインしましょう。ログインしたら「キャンペーン」タブで確認したいキャンペーンの左側にあるチェックボックスにチェックを入れ、「編集」ボタンをクリックします。

以下のような画面に切り替わったら、「キャンペーン詳細」箇所を確認しましょう。

現在旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているキャンペーンは、「キャンペーン詳細」の箇所で「キャンペーンの目的」を更新するようにアナウンスが出ています。

アナウンスが出ていた場合、以下の手順を参考に「キャンペーンの目的」の変更をおこないましょう。

2. 旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているキャンペーンの複製と、「キャンペーンの目的」の再設定

旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているキャンペーンがあった場合、キャンペーンを複製したうえで、現在の「キャンペーンの目的」に変更する必要があります。

キャンペーンの複製は「キャンペーンの目的」の設定を確認した画面と同じ画面で対応可能です。まずは「キャンペーン詳細」の下の「キャンペーンを複製」ボタンをクリックしましょう。

以下のような画面に切り替わり、キャンペーンが複製されたのを確認したら、「キャンペーンの詳細」箇所に移動します。

「キャンペーンの目的」の箇所が新版の選択肢になっているのを確認して、広告配信目的にあった新しい「キャンペーンの目的」を選びます。

「キャンペーンの目的」を選択したら、画面を下までスクロールし「公開する」を押します。キャンペーンが公開されているのを確認したら、必要な対応は完了です。

なお、今回の複製で「キャンペーンの目的」箇所以外に変更は加えられていませんが、キャンペーンの他の箇所や広告セット以下は何も変更を加えずそのままで問題ありません。

旧版の「キャンペーンの目的」を最新にして、アップデートに備えよう

Meta 広告は日々アップデートがおこなわれ、ヘルプページが更新されています。とはいえ、ヘルプページの文章が翻訳調なこともあり、読みづらくて苦手意識がある方も多いのではないでしょうか。

しかし今回のように、アップデートの中には見逃していると広告配信の停止など予期せぬ影響が起こる可能性があるものも含まれています。

自身で管理している Meta 広告のキャンペーンが旧版の「キャンペーンの目的」を使用しているかを確認し、必要であれば新版のキャンペーン目的に更新しましょう。