2015年10月に日本でも使えるようになった、「Facebookリード獲得広告」ですが、もう導入は済んでいますか。
Facebookリード獲得広告のポイントは、「ランディングページを用意しなくてもしっかりと成果が出ている」という点です。
運用型広告(リスティング広告)の世界では、広告の運用と同じくらい、ランディングページが重要と考えられており、広告とランディングページは切り離せない存在でした。
しかし、Facebookという黒船はそんな状況を大きく変えてしまうかもしれません。それだけ、非常にインパクトの大きいプロダクトといえます。
この記事では、そんなFacebookリード獲得広告を成功させるための、
- 良い成果を生み出すために抑えておきたいポイント
- リード獲得広告の設定方法
- 獲得したリードを運用する際の注意点
を解説いたします。
すでにFacebook広告を利用している方であれば30分もあれば設定を完了でき、配信を始めたその日のうちに大きな成果を実感できるはずです。
ぜひともこの記事を参考に実践してみてくださいね!
Facebookリード獲得広告とは
引用元: Facebookのリード獲得広告 | Facebook for Business
Facebookのタイムライン上で入力フォームを表示させ、そのままメールアドレスなどのリード情報を入力してもらうための広告です。
ユーザーがすでにFacebookに登録している「氏名」や「メールアドレス」、「電話番号」などの情報はあらかじめ入力された状態になっています。
そのため、例えばメールマガジンを送るためのメールアドレスを取得する場合は「送信」を押すだけで登録を完了させることができ、非常に高い入力完了率が期待できます。
すでに必要事項が入力されているため、ユーザーは内容を送信するだけで登録が完了する
ホームページがなくても広告を出稿できる
さらに、すべての行動がFacebook上で完結するため、ホームページを持っていない方でもすぐに広告を出稿することができます。
実際に、Facebookの投稿だけでも十分に成果が出ていますので、ホームページを持っていない方だけでなく、「今のページじゃ広告を出しても成果は出ないだろうしなぁ」と考えていた方にぜひとも導入いただきたい広告メニューとなります。
ホームページを用意しなくてもOK!
「ホームページを介さないリードを獲得しても、その後の購入や本申し込みにはつながらないのでは?」という疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
確かに、ホームページ経由のリードに比べ、その後の本登録へ繋がる割合が低くなる傾向があることを確認しています。
しかしながら、Facebookリード獲得広告を使うと、リード獲得単価が大幅に削減できることが多いため、その傾向を考慮しても十分な費用対効果を出すことができています。
簡単にモバイルフレンドリーなフォームを作成できる
また、管理画面の案内に沿って進めていくだけで簡単にスマートフォンに最適化されたフォームを作成することができます。
設定できる主な入力項目としては、
- 氏名
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- 生年月日
- 性別
- 会社名
- 会社の電話番号
- 役職
などが用意されており、これらの項目に関してユーザーがFacebookに情報を登録している場合は、自動的にフォームに入力されます。
また、カスタム項目として、フリーテキスト欄やラジオボタン、条件付き選択肢など必要最低限の項目が用意されているため、メールマガジンへの登録や資料の送付だけでなく、料金の発生しないイベント予約(無料セミナーや有料イベントの仮登録など)など、幅広いシーンでの利用が可能です。
リード獲得広告の設定方法
リード獲得広告を始めるには、大きく3つの作業を行う必要があります。
※ すでにFacebook上で「広告アカウント」と「ページ」が作られていることが前提の手順となります。
1. リード獲得フォームの作成
管理者としてログインし「投稿ツール」をクリック

左側のメニューの「フォームライブラリ」をクリック

「作成」と書かれた青いボタンをクリック

新しいフォーム作成を選び、ウィザードに沿って進めていく

フォーム作成時のポイント
はじめに「設定」から、言語を日本語に設定する
デフォルトでは、設定項目の説明も含めてすべて英語になっているので、言語設定を変更することでスムーズに設定を進めることができます。

入力項目はなるべく少なくする
スマートフォン向けに最適化されたフォームではありますが、一般的なEFO(入力フォーム最適化)の考え方は忘れないようにしましょう。
入力項目は少なく、項目名は誰にでもわかるよう明確に親切な表現に、必要であれば記入例もしっかりと併記してあげましょう。
住所入力欄に関しては、フリーテキスト欄を活用する
リード獲得広告で住所を入力してもらう場合は注意が必要です。
デフォルトの項目で「都道府県」を選んでしまうと、自動入力された住所がローマ字になってしまったり、住所の入力の区切りが日本人には馴染みのないものになっていたりと、大きく離脱率を上げてしまう要因となります。
住所を入力してもらうフォームを作成する場合は、多肢選択式で都道府県一覧を作成しフリーテキスト欄で「市区町村」「番地・建物名」などの項目を作成し、日本の住所でもストレスなく入力できるよう配慮しましょう。

公開されたフォームは編集できない
一度フォームを公開すると編集ができず、新たなフォームとして公開されてしまいます。
フォームを変更すると広告の編集が必要になったり、リード情報をダウンロード管理が煩雑になったりするため、フォーム公開前に内容に問題がないかしっかりと確認してください。
2. リード獲得広告キャンペーンの作成
新しいキャンペーンの作成から、「リード獲得」を選択する

広告セットを設定する

広告を設定する際、フォームを選択する

3. リードデータのダウンロード
リードデータのダウンロードには複数の方法がありますが、今回は「フォームライブラリ」からのダウンロード手順をご案内します。
※ CRMとの連携やAPIでのデータ取得については下記ページをご覧ください。
参考:Facebookリード獲得広告からリード情報をダウンロードするにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター
フォームライブラリで、該当するフォームの「Download」をクリックする


ここで、新たに追加されたリード情報のみをダウンロードするのか、期間を指定してダウンロードをするのかを選べるのですが、一度新規リードをダウンロードしてしまうと差分情報も削除されてしまいます。
また、差分情報はアカウント単位ではなくページ単位で保存されているため、複数人でリードを管理している場合は注意が必要です。

ダウンロードしたデータをCRMなどのシステムにインポートしたり、メール配信スタンドに登録したら作業は完了です!
Facebookリード獲得広告 まとめ
- Facebookアプリ上でフォームを表示させることができる
- スマホに最適化されたフォームで高い入力完了率が期待できる
- カスタマイズすればイベント予約などにも利用することができる
- ランディングページがなくても始めることができる
- 本申込み率は下がるが、それ以上に獲得単価を抑えることができる
一度フォームを作成してしまえば、キャンペーン設定は他のメニューと同じですので、今まで成果が出ていたキャンペーン設定をそのまま使うことで大きく成果を伸ばすことができるかもしれません。
新たな広告メニューが次々にリリースされ、素晴らしい進化を続けているFacebook広告を最大限に活用してみなさんのビジネスをもっともっと伸ばしていってくださいね。