Facebook広告

【画像で解説】 Facebook ドメイン認証とは?必要性と設定方法を解説

広告運用をしていると、Facebook 広告でドメイン認証をしなければならないことや、お客様からドメイン認証について質問されることもあると思います。しかしドメイン認証のやり方や、そもそもなぜドメイン認証の設定が必要なのか分からない方もいると思います。

この記事では、ドメイン認証をすることでどのようなメリットがあるのかをはじめ、ドメイン認証の設定方法、そもそもなぜドメイン認証をする必要があるのかについて詳しく解説します。

Facebookドメイン認証とは

Facebook ドメイン認証とは、ドメインの所有者であることを Facebook 側に認証してもらうための作業です。ドメイン認証をおこなうことで、セキュリティ対策や広告効果の正常な計測ができるようになります。

また、ドメイン認証をすることで、自社で保有しているドメインを保護することができます。例えば、自社と無関係な第三者によって、広告配信などの用途に無断で自社ドメインを使用されてしまうといったことを防ぐことができるのです。

ドメイン認証は必須ではなく任意ですが、対応しておくことで消費者にとっても広告の出稿主にとってもメリットがあります。特別な理由がない場合は積極的に対応しましょう。

合算イベントの利用に必須だったドメイン認証は不要に!

今まではドメイン認証をおこなうことで8つの合算イベントの設定が可能でしたが、2023年5月31日のアップデートよりドメイン認証が不要になり、合算イベントが設定できる個数の制限も排除されました。

ウェブサイトコンバージョンキャンペーンの変更点
ウェブサイトコンバージョンキャンペーンに変更が加えられました。特に何も行わなくても、合算イベント測定でイベントが処理されるようになっています。

導入された変更点は、以下のとおりです。
・ウェブコンバージョンへの最適化で、8件のコンバージョンイベントをドメインごとに優先順位付けする必要がなくなります。バリューへの最適化を利用するためにバリューセットをオンにする必要はありません。
・ウェブイベントの設定が不要になったため、Metaイベントマネージャの[合算イベント測定]タブは削除されました。
・ウェブサイトドメインの認証は、イベントの設定に関連する目的では不要になります。ただし、他の理由でドメイン認証が引き続き必要になることがあります。ドメイン認証を使用するケースについては、こちらをご覧ください。
・広告マネージャでキャンペーンを作成するときに、コンバージョンドメインを選択する必要はありません。

引用元:Metaの合算イベント測定について|Meta ビジネスヘルプセンター

ただし、以下のような場合はドメイン認証が必要です。他に必要な場合もあるので、公式ヘルプページを確認してください。

ドメイン認証の設定方法

ここからはドメイン認証の設定方法を紹介します。広告主側でも広告代理店側でも設定方法は変わりませんが、どちらが設定するかによってドメインの管理方法が分かれます。1つは広告主が管理する方法、もう1つは広告代理店がドメインの所有者となって管理する方法です。

広告代理店がドメインを管理する場合、ドメインの所有者が広告代理店となります。そのため、もし広告代理店を変える場合は、新しい広告代理店か自社(広告主)に所有者を変更しなければいけません。このように、逐一作業が発生しないよう、広告主側がドメイン認証をおこない、管理することをおすすめします。ここからはドメイン認証の手順を説明します。

まず、ビジネスマネージャの左上にあるハンバーガーメニューを開き、「すべてのツール」から「ビジネス設定」をクリックします。

ビジネスマネージャー > ビジネス設定

次に、左側のメニューから「ブランドセーフティと適合性」を選択すると、ドメインの一覧と追加画面が表示されます。

ビジネスマネージャー > ビジネス設定 > ブランドセーフティと適合性 > ドメイン

一覧画面から「追加する」をクリックし、認証したいドメインを入力します。

ビジネスマネージャー>ビジネス設定>ブランドセーフティ>ドメイン> 追加する

もし入力したドメインに不備があった場合は、ここでエラーメッセージが表示されます。上記手順で認証したいドメインを追加したら、次に認証方法を選択します。方法は3つあり、いずれか1つをおこなえばドメイン認証が完了します。

  1. HTML ソースコードにメタタグを追加する
  2. ルートディレクトリに HTML ファイルをアップロードする
  3. ドメインレジストラーで DNS TXT レコードを更新する

弊社が広告主側にドメイン認証を依頼する場合は、比較的作業しやすい HTML ファイルをアップロードする方法をおすすめしています。

DNS 認証をおこなう場合は、ドメインを管理しているネームサーバーに対してレコードの設定が必要となります。インフラに対する知識を伴うため、広告運用者やマーケターが対応する場合は、簡単に実行できる HTML ファイルアップロードで対応するといいでしょう。

ドメイン認証を広告代理店がおこなう場合は「パートナー割り当て」をしてもらおう

ドメイン認証を広告主がおこなう場合も、上記で説明した手順と変わりません。ここでは、ドメイン認証をしてほしいとの依頼がきたときの代理店側での作業について説明します。ドメイン認証を代理店が実施する場合は、広告主側で必要な作業はありません。

しかし、認証したドメインを自社(広告主)でも管理したい場合は、代理店に依頼してドメインのパートナー割り当てをおこなってもらいましょう。パートナー割り当てとは、ドメイン管理の権限を付与してもらう作業です。パートナー割り当てをすることで、割り当てられたビジネスマネージャでもイベントの編集が可能になります。

広告代理店が実施するパートナー割り当ての手順は以下の通りです。

  1. 「ビジネス設定」に移動
  2. 「ブランドセーフティ」で「ドメイン」をクリック
  3. 「パートナーを割り当て」をクリック
  4. 自社のビジネス ID を入力
  5. 「ドメインを管理」を選択

ドメイン認証をする際の注意点

ドメイン認証をすることによるメリットや設定方法を説明しましたが、必ず覚えておきたい注意点もいくつかあります。

  1. ドメイン認証が不可能な場合もある
  2. Facebook コマースにサブドメインを利用する場合は、サブドメインの認証が必要
  3. 専用のキャンペーンの作成が必要になる場合がある
  4. コマースマネージャのカタログを使用した広告配信で異なるドメインの場合、各ドメインで認証作業が必要

1. ドメイン認証が不可能な場合もある

ドメイン認証の設定をしていると、そもそも何かしらの物理的な問題で設定できないことがあります。以下が考えられる理由です。それぞれ例を交えながら解説します。

  • 誤った URL など不正なドメインを認証しようとした場合
  • 既にドメイン認証がされている場合
  • サブドメインで認証しようとした場合
  • コンバージョンまでの導線が複数ドメインにまたがっている場合

1-1. 誤った URL など不正なドメインを認証しようとした場合

ドメイン認証をおこなう際に、正しくないドメインを認証しようとした場合はエラーとなります。ドメイン認証の際に入力できるのは、英字と数字、ハイフンで構成されたもので、サブドメインを含まないものです。

例えば弊社サイトでドメイン認証をおこなう場合、「kwm.co.jp」は有効ですが「kwm.co.jp/」や「https://www.kwm.co.jp」で認証しようとするとエラーになります。

「kwm.co.jp/」にはスラッシュが含まれていたり、「https://www.kwm.co.jp」ではサブドメインの「www.」を含んでいたりするので、エラーになってしまいます。認証しようとしているドメインが正しい形式で入力できているか必ず確認しましょう。

1-2. 既にドメイン認証がされている場合

ドメイン認証は1ドメインにつき1回のみ実施できます。認証をおこなったドメインを再度認証することはできません。

もしドメイン認証ができなかったときは、既に認証をおこなったか他部署に確認してみましょう。

1-3.サブドメインで認証しようとした場合

認証できるドメインは有効なトップレベルドメイン(プライマリドメイン)のみです。プライマリドメインを認証することでサブドメインも認証されたことになるため、プライマリドメインを認証しましょう。

サブドメインとは、プライマリドメインの先頭に文字列を挿入したドメインのことです。例えば Yahoo! の場合、プライマリドメインは 「yahoo.co.jp」ですが、Yahoo!オークションのドメインは「auctions.yahoo.co.jp」となっており、この「auctions.」がサブドメインとして設定されています。

つまり Yahoo!オークションのドメイン認証をする場合は、「auctions.yahoo.co.jp」ではなく「yahoo.co.jp」でドメイン認証をすることになります。

1-4.コンバージョンまでの導線が複数ドメインにまたがっている場合

EC サイトでは TOP ページが自社ドメインで、カートページのみ別の会社が提供しているカートシステムを使っているなどの理由から、ページごとにドメインが異なるケースがよくあります。

しかし、Facebook のドメイン認証は1つのドメインのみしか認証できないので、コンバージョンを計測したいページのドメインで認証作業をするようにしましょう。

2. Facebook コマースにサブドメインを利用する場合は、サブドメインの認証が必要

Facebook コマースのショップで、ビジネスとして販売をおこなう場合にもドメイン認証が必要です。「認証できるドメインはプライマリドメインのみ」と前述しましたが、もしショップの Web サイトにサブドメインを使用していた場合は、プライマリドメインだけでなく、そのサブドメインの認証が必要です。

購入者をFacebookコマースのショップからコマースを利用できる国のウェブサイトに誘導する場合、販売に使用する短縮されていない単一のドメインをFacebookに報告する必要があります。FacebookページまたはInstagramプロアカウントは、報告されたドメインに紐付けられたストアまたはウェブサイトのアカウントである必要があります。ドメインを確認するために、ドメイン認証プロセスを完了していただくことが必要になる場合があります。

引用元:コマースの利用資格について説明します | Metaビジネスヘルプセンター

3. 専用のキャンペーンの作成が必要になる場合がある

iOS 14.5以降のデバイスにアプリキャンペーンを配信する場合、Apple の SKAdNetwork の設定が必要になります。

SKAdNetwork とは、アプリイベントを計測するために Apple が提供しているツールです。SKAdNetwork を設定していない場合は、専用のキャンペーンを作成する必要があります。

参考:iOS 14.5以降のデバイスの利用者にリーチする広告をMetaのテクノロジーで配信する場合について | Metaビジネスヘルプセンター

4. コマースマネージャのカタログを使用した広告配信で異なるドメインの場合、各ドメインで認証作業が必要

コマースマネージャのカタログを使用して広告配信をおこなっていて、カタログ内の商品のドメインが複数ある場合は、商品のリンク先のドメインを全て認証する必要があります。

もし、カタログ内の商品でリンク先に複数ドメインの URL が設定されている場合は、忘れずに全てのドメインを認証しましょう。

Facebook ドメイン認証を設定して、正確なコンバージョン計測を!

ドメイン認証の必要性やドメイン認証の設定方法について解説しました。ドメイン認証がなぜ必要なのかを正しく理解することで、お客様から質問された場合にも正しく対応できます。

また、もしドメイン認証でトラブルが起きても、なぜ問題が起きているのかを判断し、お客様に心配をかけることなくスムーズに対処できるようになります。

自社で保有しているドメインを保護するためにも、広告のコンバージョン計測を正確におこなうためにも、ドメイン認証の設定状況は念入りに確認しましょう。

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記事を書いた人

今井 健人
今井 健人

広告運用 コンサルタント

・2020入社 ・大学でマーケティングを専攻→キーマケに入社し広告事業部に配属される ・配属後2ヶ月で動画広告作成に携わる等、検索やディスプレイ広告以外も勉強中 ・趣味はギターと温泉。特に冬の露天風呂は至高

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