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Google広告のAIモードに広告を配信するには?日本で実装されるまえに押さえておきたいポイントを紹介

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Google Marketing Live 2026 にて、AI モード向けの広告配信が発表されました。米国では2026年5月20日からベータテストが始まっています。検索広告やショッピング広告への影響を心配していた方にとっては、大きな転換点になる発表と感じている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、現時点で公表されている確定情報と、そこから導いた日本での見通しを整理します。あわせて、既存の広告メニューとの違いと、正式リリースに向けて今から着手できる準備を紹介します。

なお、日本での提供時期や仕様には、米国でのベータテスト情報をもとにした推測を含みます。Googleの正式発表によって内容が変わる可能性がある点をご理解のうえ、お読みください。

米国でのテスト状況から見る導入タイムライン

現状、AIモード専用の広告はまだ米国でもベータテスト中であり、内部検証中のメニューもある状態です。

そのため、まだ日本での実装時期も未定ですが、直近のAI MAX 広告実装時の動き方やそれに伴う従来の DSA からの自動移行日を参照すると、おおよそ2027年の中盤(5月のGoogle Marketing Liveやその前後)ごろから順次正式リリースされると推察しています。

ここからは米国でテストされている内容や現時点で公表されていないことを紹介します。

【米国で先行テスト開始】会話型発見やハイライトなど広告フォーマットが順次登場

米国では、2026年5月20日から会話型発見広告(Conversational Discovery Ads)とハイライト・アンサー(Highlighted Answers)がテスト配信、リード獲得向けビジネス・エージェント(Business Agent for Leads)の広告フォーマットで導入発表されています。(※このほか、ダイレクトオファーや AI-powered Shopping Ads などの導入も予定されています。)

現在米国でテスト配信中の広告フォーマット

加えて、以下の2つのフォーマットも導入予定と発表されています。

  • ダイレクトオファー(Direct Offers)
  • AI-powered Shopping Ads

現状はテスト段階であり、内部検証中のメニューも残っています。AI モード画面における広告配信メニューは、今後さらに充実していく可能性が高いと考えられます。

【最新情報】AI モードの回答内に自然に溶け込む「テキストリンク広告」のテストも開始

2026年9月、Google が AI モードの回答テキスト内にアンカーテキスト形式で広告リンクを表示する「テキストリンク広告(Text Link Ads)」のテスト配信をおこなっていることが確認されました。

このフォーマットでは、生成された AI の回答文の中に自然な形でテキストリンクが埋め込まれ、回答エリアの上部に「Sponsored(スポンサー)」と表示されます。オーガニックな回答結果に非常に近い見た目になるのが大きな特徴です。

テキストリンク広告(Text Link Ads)の表示イメージ
画像引用元:Google AI Mode Tests Text Link Ads│Search Engine Roundtable

AI モード内での広告フォーマットは、従来のカード型や比較表タイプ(ハイライト・アンサーなど)に加え、こうした文脈補完型のテキストリンク形式など、表現の幅が急速に広がっています。

参考:Google AI Mode Tests Text Link Ads│Search Engine Roundtable

現時点で公表されていないこと

2026年8月時点で、以下の情報は公表されていません。

  • 管理画面での具体的な出稿手順と設定画面の仕様
  • 専用の入札戦略や予算設定の有無
  • レポート画面で確認できる指標と、既存メニューとの切り分け方法
  • 配信面の指定や除外の可否
  • 日本語アセットの文字数上限

出稿手順については、正式リリース時にあらためて解説する予定です。現時点では、後述する「実装に向けて今できること」で紹介する準備を進めておくことをおすすめします。

既存のP-MAX・AI Maxから自動配信!AIモードに広告が配信される仕組み

続いて、配信の仕組みを説明します。先ほど紹介した3つのフォーマットには、P-MAX と AI Max を使用して配信できる可能性があることや、配信条件で共通点があります。

P-MAX と AI Max を使用して配信できる可能性がある

配信対象となるのは、P-MAX と AI Max のキャンペーンで、どちらかを運用していれば、自動的に配信対象になると推測されます。

新しいキャンペーンタイプを作成する必要もないようです。

配信条件(トリガー)と配信の流れ

配信条件は、「ユーザーとAIモードで投じる、複数回のラリーを伴う会話の文脈をGeminiがすべてリアルタイムに解釈した際、関連性が高いと判断された場合」にのみ配信される設定になります。

以下の画像のように1往復目から2往復目では、AI 側がユーザーの行き先や求めているものを学習します。そして3往復目でユーザーから注文(依頼)が入った時点で、過去の会話や学習情報と文脈のすべてに合致する広告アセットを裏側で瞬時に探索し、広告が配信されます

AIモード専用の広告のイメージ
※あくまで現状の情報から推測、作成した予想画像です。

上図の例では、シカゴの防寒と機内持ち込みサイズ、シワにならない素材、メンズ、ビジネス用途という5つの条件がすべて蓄積されています。この蓄積があるからこそ、単発のキーワード検索では実現できない精度のマッチングが成立します。

配信対象となるユーザー層については未定

配信対象となるユーザー層についても、現時点で明確な発表はありません。ただし配信条件から、ある程度の推測は可能です。

配信のトリガーが「複数回のやり取りを伴う会話の文脈」である以上、AI モードで1問1答だけを済ませるユーザーには届きにくいと考えられます。逆に、条件を絞り込みながら対話を重ねるユーザーには届きやすくなります。

つまり、検討期間が長く、比較検討の軸が複数あるユーザーが中心になる見込みです。従来のキーワード設定ではリーチしきれなかった層に届く可能性がある一方、単純な指名検索や即時購入層への到達は限定的になるかもしれません。

3つの広告フォーマットと入稿規定

ここからは、現在米国でテスト中の3つのフォーマットそれぞれの特徴や入稿規定を紹介します。

①会話型発見広告(Conversational Discovery Ads)※テスト中

ユーザーが AI モードでチャットを進めるなかで、その会話の意図に合わせた最適な回答文を、広告主のアセットをもとに Gemini がその場で組み立てて返信します

配信位置は、AI モードのチャットタイムライン上で会話の返答エリア内です。会話の流れに自然に差し込まれます。

表示形式にも特徴があります。広告文の横には、なぜこのブランドを今おすすめするのかを Gemini が要約した独立した AI 解説(Independent AI Explainer)が添えられます。あわせて「Sponsored」ラベルが付与されます。

会話型発見広告(Conversational Discovery Ads)の表示イメージ
分類 必要な項目、入稿規定
テキスト
  • 複数の広告見出し:英語40文字
  • 説明文:英語90文字
  • 会社名:25文字まで
  • 最終URL・行動を促すフレーズ(CTA)
画像
  • 横長:1.91:1
  • 正方形:1:1
  • 縦長:4:5
  • ロゴ:1:1※高解像度1200px以上推奨
会話型発見広告(Conversational Discovery Ads)の入稿規定

②ハイライト・アンサー(Highlighted Answers)

ユーザーが比較検討型の質問をした際に配信されるフォーマットです。たとえば「旅行に最適な語学アプリの比較」や「おすすめのコーヒーメーカー」といった質問が該当します。

AI が作成する比較表やおすすめリストの中に、広告主のサービスを選択肢の1つとして組み込み、目立たせる形式で配信されます。

配信位置は、AI モードが生成したオーガニックのおすすめリスト、またはテーブル(比較表)の特定の行や項目です。広告部分は、他の選択肢よりも視覚的にハイライト(背景色や枠線など)され、Gemini による補足説明が追加されます。

ハイライト・アンサー(Highlighted Answers)の表示イメージ

なお、必要なアセットは①と共通です。ただしリストに馴染むよう、製品の特徴や強みを端的に表した短い説明文を複数パターン用意することが推奨されています。

分類 必要な項目、入稿規定
テキスト
  • 複数の広告見出し:英語40文字
  • 説明文:英語90文字
  • 会社名:25文字まで
  • 最終URL
  • 行動を促すフレーズ(CTA)
画像
  • 横長:1.91:1
  • 正方形:1:1
  • 縦長:4:5
  • ロゴ:1:1※高解像度1200px以上推奨
ハイライト・アンサー(Highlighted Answers)の入稿規定

③リード獲得向けビジネス・エージェント(Business Agent for Leads)

広告自体が「自社専用の AI チャットボット」として機能します。ユーザーは AI モードの画面から一切離れることなく、そのチャットボットと会話して資料請求や予約を完了できます。

配信位置と表示形式も特徴的です。AI モード内でユーザーが企業のサービスに興味を示した際、チャット画面の一部がその企業専用の対話スレッドに切り替わります。あるいは、インラインでチャット窓が展開されます。

リード獲得向けビジネス・エージェントの表示イメージ
  • 広告主のウェブサイトの URL
  • FAQ(よくある質問)のデータセット
  • 資料請求や予約フォームと連携するための Webhook/API 設定
  • エージェントに学習させるための企業のビジネス情報(テキスト)

「サイトへの集客」から「対話内での直接解決」へ!AIモード専用の広告と既存の広告の比較

AI モード専用のフォーマット以外にも、既存の広告メニューを使って AI モードへ配信することは可能です。ここでは、既存メニューでの配信状況と、固有フォーマットとの違いを整理します。

検索広告やP-MAXなど、既存の3つの広告メニューもすでにAIモードでテスト開始

既存メニューで AI モードに表示されるのは、検索連動型広告と P-MAX、ショッピング広告の3つと推測されます。現状は3つともテスト配信の段階ですが、すでに AI モード上での露出は始まっています。

広告メニュー特徴
検索連動型広告会話の回答文やその下部に「次のアクション(Next Steps)」の候補として差し込まれます
AI Max / P-MAXAIがユーザーのセッション意図に基づいて、自動的にテキストや
アセットを最適化して表示します
ショッピング広告ユーザーが商品の比較検討を対話している際に、
Merchant Center の既存フィードを参照して製品リストが表示
されます。

AIモード専用の広告と既存の広告の違い

既存の広告は「いかに効率よくトラフィックを自社サイトに集めるか」にフォーカスしてきました。対して AI モード専用の広告は「いかに Google のプラットフォーム内でユーザーの課題を直接解決し、意思決定を完結させるか」にフォーカスしています。

ターゲティングの考え方も異なります。既存メニューでは、商材やセグメントごとに運用者が選定と設定、調整を行う必要がありました。AI モード専用の広告では、データフィードの設定は推奨されるものの、AI 自体がユーザーとの会話内容と広告主のサイト内コンテンツをもとにマッチングして配信します。

その他の相違点を、下表にまとめます。

比較項目AI モード専用の広告既存の広告
広告に使用される内容質問や文脈に応じ、AI がゼロから動的にクリエイティブを生成・カスタマイズ事前に設定したものをベースに表示・再構成
AI 解説原則として付与原則として付与されない。
※ただし AI-powered Shopping Ads や、Ad Voice など一部のプラットフォーム機能では解説が付与されます
特徴AI が提示する対話の中に溶け込む。
または広告内で直接ユーザーの疑問を解決します
AI による回答を補完し、最終的な購買や実行アクションへ導く
ランディングページへの
遷移・決済
広告内でチャットが完結するため、外部への遷移を伴わない基本的に遷移が必要
配信のコントロールAI 向けに最適化された専用のキャンペーン設定や入札管理が提供される見込みです独立した指定や除外はできない
AI モード専用の広告と既存の広告の違い

AI モード専用の広告のメリットとデメリット

以上の違いをふまえ、AI モード専用の広告のメリットとデメリットを整理します。

メリット
  • 検索行動からユーザーのコンバージョン行動を誘発できる
  • これまでのキーワード設定ではリーチしきれなかった、複雑な検討行動をとるユーザーにもリーチできる
デメリット
  • 広告が動的に生成されるため、ブランドセーフティの担保が難しい
  • 広告配信タイミングの制御が難しい
  • ランディングページやデータフィードの整備がこれまで以上に必要

既存の広告メニューでも AI モードへの配信は可能です。ただしほかの配信面にも同時に配信される関係上、AI モード上ではフォーマット専用の広告のほうがユーザーの目に触れやすいと考えられます。

とはいえ P-MAX や AI Max の性能が劣るわけではありません。専用のフォーマットと合わせて運用することがおすすめと思われます。

データで見る、AI モード広告に向けて今から準備すべき5つの理由

ここまで仕様と違いを説明してきました。とはいえ、AI モードへの広告配信の意義そのものに疑問をお持ちの方もいるかと思います。「自分や周りでもあまり使ったことがない」という感覚は、決して珍しいものではありません。

しかし、これからのユーザーの検索行動を考えると、決して分の悪い賭けではないと考えられます。ここでは調査データをもとに、AI モード広告がおすすめな理由を紹介します。

  • 生成AIを使った検索は、若年層から確実に広がっている
  • AI モードの利用率は、右肩上がりで推移している
  • AI の回答は、その後の行動に確実につながっている
  • AI と広告の組み合わせは、Google に限らない
  • AIモード対策は、既存広告の成果向上や SEO 強化に直結する

生成AIを使った検索は、若年層から確実に広がっている

サイバーエージェントの調査によると、生成AIを用いた検索行動の利用率は、2025年から全年齢で上昇しています。10代においては、2026年2月時点で66.9%のユーザーが検索行動として利用しているという結果が出ています。

GoogleのAI モードについても、全年齢の約20%が利用しています。実装から日が経っていないにもかかわらず、利用率が着実に高まっていることがわかります。

AI モードの利用率は、右肩上がりで推移している

ヴァリューズの調査では、ブラウザ上の検索における AI モードの利用率が、徐々に増加傾向にあることがわかっています。

AI モードで検索した1人あたりの日次セッション数も、同様に増加しています。

AI の回答は、その後の行動に確実につながっている

広告主として最も重要なのは、AI の回答を見たユーザーがその後どう動くかという点です。

AI の回答上に表示されるURLをクリックするかどうかについて、「よくある」「時々ある」と回答したユーザーは54%にのぼりました。おすすめされた商品やサービスについて自分でもさらに詳しく検索するユーザーは69%で、かなり高い割合で行動を誘発できると予想されます。

購入行動へのつながりやすさも見えています。AI におすすめされたことをきっかけに、実際に商品を購入したりサービスを利用したりした経験があるユーザーは47%でした。

AI と広告の組み合わせは、Google に限らず業界全体の潮流になっている

視野を広げると、AI と広告を組み合わせる動きは Google だけとは限りません。

ChatGPT では2026年7月22日より日本でも広告が正式リリースされ、AI の回答下部に「スポンサー」枠として表示されています。Microsoft の Copilot でも、既存の検索広告とディスプレイ広告のアセットを用いた広告配信がすでに始まっています。Yahoo! でも、2025年12月よりAI回答エリア内での広告テスト表示が開始されました。

つまり、AI モードへの対応は Google 単体への施策ではありません。AI 経由の流入全体に向けた準備と捉えたほうが、社内での投資判断もしやすくなるはずです。

AIモード対策は、既存広告の成果向上や SEO 強化に直結する

以上のデータから、AI モードへの広告配信は、これからのユーザーの検索行動変化に対応するために必要だと言えます。既存の広告からの完全な脱却ではなく、正式リリースされたらまず既存広告と合わせて運用してみるという心持ちがよいかと思います。

そして重要な点として、AI モードに向けた準備の多くは、既存広告の成果向上にもそのまま効きます。次章では、その観点から具体的な準備内容を紹介します。

既存の集客成果も引き上げる、短期・中長期の AIモード広告対策

短期的に着手すべきは、P-MAX と AI Max の運用開始、そして自社サイトと商品フィードの整備です。中長期的には、独立した AI 解説を前提としたランディングページの再設計と、対話型でのリード獲得に対応できる社内体制の構築が必要になります。

いずれも AI モード専用の投資ではなく、既存広告やSEOの成果にも寄与する内容です。優先度をつけて紹介します。

短期的にできること

まずは短期的に取り組める、以下の4つの対策から進めていきましょう。これらは将来のAIモードへの備えとなるだけでなく、現在の広告運用やWebサイトの成果向上にも直結する重要な施策です。

  • P-MAX および AI Max キャンペーンの導入と最適化(優先度:高)
  • 自社ウェブサイトのコンテンツ網羅性と構造化(優先度:中)
  • 商品データ(フィード)の拡充と最新化(優先度:中)
  • AI モード広告用のアセット作成(優先度:低)

P-MAX および AI Max キャンペーンの導入と最適化(優先度:高)

AI モード広告を含め、今後のAI広告体験を活用するための土台になります。P-MAX と AI Max はすでに提供されているため、今から着手できます。

これらを用いたキャンペーンを設定しておくことで、キーワードに依存しない配信への適応と自動入札の活用について知見を得られます。正式リリース時にも、違和感なく配信準備を進められるでしょう。

▼P-MAX を使いこなすポイントは以下で詳しく解説

P-MAXの機械学習を使いこなすコンバージョン設計術。成果を伸ばす改善方法を解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング

Google 広告の P-MAX での運用に行き詰まりを感じている方に向けて、「コンバージョン設計」の考え方と、機械学習を意図通りに機能させて成果を伸ばしていくための具体的なアプローチを紹介します

自社ウェブサイトのコンテンツ網羅性と構造化(優先度:中)

主にリード獲得向けビジネス・エージェントへの対策になります。ただし事前に行っておくことで、既存広告のパフォーマンスやSEOの観点からもおすすめです。

具体的には、サイト内の FAQ と製品のユースケース、制約事項、ターゲット層などを詳細に言語化して明記します。AI が読み取りやすい構造的なページを構築しておくことが推奨されます。

商品データ(フィード)の拡充と最新化(優先度:中)

Gemini がユーザーの文脈に合わせてクリエイティブを動的に生成する際、最も重要な情報源になるのが広告主の製品データです。

Merchant Center 等に登録するデータフィードには、単なる価格や画像だけでなく、製品の独自性や具体的なベネフィットといったリッチな属性データを紐づけておくことが推奨されます。

独立した AI 解説のテキストを構築する際にも用いられるため、全体的な獲得効率の向上が見込める点も強みです。

AI モード広告用のアセット作成(優先度:低)

現状すでに検索広告やディスプレイ広告を配信している場合は、そちらのアセットをもとにできます。正式リリースが未定であることもあり、優先度は低めです。

前述のとおり、会話型発見広告とハイライト・アンサーでは、テキストに加えて画像やロゴの設定が必要とされています。活用できるアセットに漏れがある場合は、現状の広告アセットの強化も視野に入れつつ作成してもよいかと思います。

中長期的にできること

次に、日本での正式リリース(2027年半ば予測)を見据えて中長期的に進めていきたい3つの対策です。AI による推薦や対話型のコンバージョンという、新しいユーザー行動に先んじて適応するための体制を整えていきます。

「独立した AI 解説」を前提としたランディングページと導線の再構築(優先度:高)

短期的な対策で説明した「自社ウェブサイトのコンテンツ網羅性と構造化」と重なる部分もあります。ただし中長期では、AI モード広告からの遷移をより強く念頭に置いたランディングページ設計が必要になります。

AI モードを経由したユーザーは、これまでの検索行動時や広告接触時よりも、学習と認識が深い状態で流入します。加えて「AI が説明し、おすすめしてくれた」という背景が付きます。

そのため、従来のように商材を説明したり売り込んだりする内容ではなく、「なぜこんな人におすすめなのか」を軸にしたコンテンツのほうが、ユーザーの行動を引き出しやすくなると考えられます。

静的フォームから対話型リード獲得へのCRM連携体制の移行(優先度:中)

ユーザーの行動が、ランディングページのフォーム入力から広告内でのチャット完結へと移行します。そのため、獲得したリード情報を自社CRMへシームレスに統合する設定の整備が不可欠になると考えられます。

あわせて、チャットでやり取りされたユーザーの具体的な悩み(会話ログ)を対象部署が把握して活用できる営業体制の構築も重要になるでしょう。

AI 推奨リストへの選出を狙う「GEO(生成AIエンジン最適化)」の推進(優先度:中)

ハイライト・アンサーのフォーマットの場合、AI が提示するおすすめリストの中に自社製品が自然な流れ形で表示されるようにするため、従来のキーワード検索ボリュームにとらわれないコンテンツ戦略が必要です。

具体的には、「特定のニッチな悩みや状況に対して、なぜ自社製品が最適解なのか」を論理的に解説したコンテンツをウェブ上に広く展開します。Gemini などの基盤モデルに自社ブランドの強みを正しく学習させる長期的な取り組みによって、AI による提示機会を増やし、優位性を確保しやすくなると考えられます。

正式リリースに向けて堅実な土台作りを

本記事では、AI モード専用の広告に関する基本情報と既存広告との違い、推奨される対策を説明しました。準備を進めつつ、正式実装時に AI モード広告を上手く使い、集客体制のさらなる効果向上を目指しましょう。

また、米国での配信状況をもとに推測される仕様は以下のとおりです。

  • 時期:米国では2026年5月20日からベータテスト中。日本は未定ですが、2027年半ばごろと推測しています
  • フォーマット:会話型発見広告とハイライト・アンサー、リード獲得向けビジネス・エージェントの3種。配信元は P-MAX と AI Max
  • 配信条件:複数回のやり取りを伴う会話の文脈が解釈され、関連性が高いと判断された場合に配信されます
  • 既存広告との違い:既存メニューは「サイトへ送る」広告、AI モード固有は「その場で解決させる」広告です
  • 今できること:P-MAX と AI Max の運用開始、自社サイトと商品フィードの整備。いずれも既存広告の成果にも効きます

ひとまずは、AI モードのみに向けた対応ではなく、既存広告を含めた現状のコンテンツと集客体制を強化することが目下の推奨事項です。ランディングページを含むウェブサイトの改修と、P-MAX などAIを活用した広告の運用から着手してみてください。

AI モードへの対応方針について、より具体的なご相談がありましたら、キーワードマーケティングまでお気軽にお問い合わせください。

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記事を書いた人

羽田 涼
羽田 涼

広告事業部(広告運用・コンサルティング) コンサルタント

中途入社。前職でもweb広告の運用代行に従事し、新規提案からレポーティングまで一気通貫で対応。
キーマケ入社後は前職で培った知識を基に、様々な視点から顧客の成功、目標達成をサポート。

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