Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)(以下、YDAと記載) とは、Yahoo! JAPAN の広告ネットワークサービスで、Yahoo! JAPAN が持っている広告掲載枠にディスプレイ広告を配信できます。膨大なユーザー数と多彩なターゲティング手法があり、Web 広告の中でも主要な広告媒体の一つです。
今回は、YDA の配信面や広告フォーマット、ターゲティング方法など YDA の全体像を紹介します。成果を出すためのポイントも解説しているので、広告を配信する際の参考にしてください。
目次
YDA(Yahoo! ディスプレイ広告)とは、Yahoo! JAPAN が提供する広告ネットワークサービスのことです。Yahoo! JAPAN のトップページや Yahoo! ニュースなどの Yahoo! JAPAN サービスサイト、そのほかの提携サイトなどに広告を配信できます。
以前は YDN(Yahoo! ディスプレイアドネットワーク)と呼ばれていましたが、2021年に YDA(Yahoo! ディスプレイ広告)に移行しました。YDA にリニューアルするにあたって、管理画面の UI の変化や配信アルゴリズムの刷新などがありましたが、基本的な広告ネットワークサービスとしての機能は変わっていません。
▼YDNからYDAに移行したことについてはこちらで紹介
YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)とは?YDNからの移行手順や変更点、注意点|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
YDNからYDAにリニューアルしたYahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)の変更点やYDAに適したアカウント構造を紹介いたします。
Yahoo! JAPAN の月間ログインユーザー数は8,500万人と非常に多く、国内のインターネット利用者の半数以上が日常的に Yahoo! JAPAN のサービスを利用しています。
年齢別にみると、20代から60代以上まで使われており、年代の大きな偏りもないため、幅広い年齢のユーザー層をカバーしている媒体と言えます。
YDA には、予約型と運用型の2種類があります。以下の表のように予約型と運用型では、広告の配信方法や料金体系、運用調整の有無などが異なります。
項目 | 予約型 | 運用型 |
---|---|---|
掲載場所 | 指定した場所に掲載 | YDA(運用型)のすべての広告枠に掲載 |
掲載期間 | 決まった期間 | 任意の期間 |
広告費 | 固定 | 表示回数やクリック数に応じた金額 |
課金方式 | 固定料金 | |
最低出稿金額 | あり | なし |
特徴 | 目立つ広告掲載枠に、 独自のフォーマットで配信できる |
以下を都度変更できる |
目的 | ブランディング |
ここからは予約型と運用型について、それぞれ詳しく解説します。
予約型は新聞や雑誌の広告と似た仕組みで、特定の広告枠を購入して配信する広告です。
Yahoo! JAPAN のトップページをジャックするような広告枠や、Yahoo!ニュースの目立つ位置に大きく表示される広告枠など、予約型でしか掲載できない独自の掲載枠があります。
予約型では、広告の掲載面や予約できる期間や掲載期間、課金の方法(購入タイプ)、ターゲティングなどの設定をパッケージ化したものを「商品」と呼びます。
以下の画像は「商品」の例です。出稿したい広告枠の商品を選んで各種設定をすることで、出稿の予約ができます。
予約型広告の特徴や配信手順などは以下の記事で詳しく紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
▼予約型広告の特徴などについてはこちら
Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)とは?運用型との違いや配信手順を画像を用いて解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)とは、Yahoo!JAPAN のトップページや Yahoo!ニュースなどのサービスページの広告枠を事前に予約購入して配信する広告です。
今回記事のメインとなる運用型は、競合とのオークション形式で広告が表示され、広告の表示回数やクリック数に応じて広告費がかかります。
予約型と比べた特徴と、GDN などほかのディスプレイ広告と比べたときの特徴は以下の通りです。
運用型は、配信面や入札金額、ターゲティング、配信期間などを自分でコントロールできます。また、予約型では20万円以上出稿金額がかかりますが、運用型は金額の条件がないため、少額予算でも配信できます。
GDN(Google ディスプレイネットワーク) などほかのディスプレイ広告と比べて特徴的な部分は、Yahoo! 独自の配信面に配信できることです。
Yahoo! JAPAN のトップページや、Yahoo! JAPAN サービスサイトの広告枠など、Yahoo! JAPAN が所有する独自の配信面に広告を配信できます。
また、2023年に Yahoo! と LINE が統合したことにより、YDA 経由で LINE アプリや LINE ファミリーアプリの広告枠にも配信できるようになっています。
▼YDA 経由で LINE へ広告を出す方法を解説
Yahoo!ディスプレイ広告からLINEへ広告を出すには?配信の仕組みから成果の見方まで|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
2021年10月から、Yahoo! ディスプレイ広告を LINE アプリ内や LINE 関連アプリなどに配信できるようになりました。
予約型と比べて自由度が高い反面、細かくコントロールしようとすると設定に手間がかかってしまいます。また、運用型は設定して配信開始したら手を離れるものではなく、配信開始後に日々改善することが肝です。
目標達成に向けて、配信結果の監視や分析、ターゲティングやクリエイティブのブラッシュアップなどの「運用」をするリソースをあらかじめ確保しておきましょう。
運用型の料金体系は、クリック課金とインプレッション課金、動画再生課金の3種類です。それぞれの特徴や仕組みは以下の表の通りです。
料金形態 | 特徴 | 仕組み |
---|---|---|
クリック課金 | 広告のクリック1回あたりに 対して費用が発生 |
料金は一切かからない 競合とのオークションによって 決まる |
ビューアブル インプレッション課金 |
広告掲載の回数に応じて 費用が発生 |
掲載1,000回あたりの単価を CPM 単価という |
動画再生課金 | 動画の再生回数1回あたりに 対して費用が発生 |
場合は費用は発生しない 「再生された」とみなし、 費用がかかる |
はじめに紹介したように、YDA ではYahoo! JAPAN のトップページや Yahoo!ニュースなどの Yahoo! JAPAN サービスサイト、そのほかの提携サイトなどに広告を配信できます。ここからは YDA の特徴的な配信面の一例を紹介します。
ブランドパネルとは、Yahoo! JAPAN トップページの一番目立つ広告枠です。PC 版ではニュースの一覧の右側、スマホ版では検索窓の下に表示されます。
Yahoo! JAPAN トップページのファーストビューにもっとも大きく表示される広告枠で、インパクトがある訴求ができます。
Yahoo!ニュースや Yahoo!天気など、Yahoo! JAPAN のサービスサイトにも YDA の広告枠が多数あり、ファーストビューの右側や、ページ下部の記事と記事の間などに表示されます。
LINE アプリの広告枠は、以前は「LINE 広告」という別の広告媒体に登録して出稿する必要がありましたが、現在では YDA 経由でも配信できるようになっています。
LINE トークリストの最上部やホーム画面、「LINE ウォレット」画面、「LINE NEWS」のトップ面の広告枠などに配信できます。
また、LINE ヤフーの統合以降、YDA 経由で配信できる LINE 広告枠はどんどん増えており、現在は LINE アプリ内だけでなく、LINE ファミリーアプリや LINE 広告ネットワークへも配信先が拡大されています。具体的には以下のアプリに配信できます。
配信先 | アプリ |
---|---|
LINE ファミリーアプリ |
コミュニケーションやコンテンツ、ゲームといった さまざまな分野で LINE と連携するアプリ |
LINE 広告ネットワーク |
10,000個を超えるアプリにリーチできる |
YDA(運用型)には以下の5つの広告タイプがあります。
ここからは各フォーマットの特徴や表示例、入稿規定を紹介します。どのフォーマットで配信するか考えながら確認していきましょう。
画像または動画のみを表示する広告です。正方形や縦長、横長など、さまざまなサイズの画像や動画を設定できます。
広告枠のサイズに合わせた画像と動画を設定することによって、視覚的なインパクトが強く、ユーザーへの訴求力が高いことが特徴です。
バナー広告の入稿規定は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
▼ディスプレイ広告の入稿規定はこちらから
GDN・YDA広告メニュー別バナー広告サイズまとめ!おすすめサイズと入稿時の5つポイントも紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
GDNとYDNのバナー広告のサイズを表にしてまとめました!また、GoogleやYahoo!でまず最初に作るべき画像サイズも理由ともに說明しています。初めてのディスプレイ広告でお困りの際は是非この記事を参考にしてみてくだい。
テキストと、画像もしくは動画、「もっと見る」などのボタンで構成される広告です。 広告を表示するデバイスや広告掲載面、キャンペーン目的に合わせて、さまざまな形で掲載されます。
例えば、以下の表示例のように、画像が大きく表示されたり、見出しテキストが大きく表示されたりします。また、説明文やボタンが省略される場合もあります。
レスポンシブ広告の特徴は、ほかのコンテンツと親和性が高く、なじみやすい点です。記事と記事の間に表示されるので、通常の記事と近い見た目で配信される広告枠が多く、ユーザーに違和感や嫌悪感を与えずに広告を見せることができます。
レスポンシブ広告の入稿規定は以下の通りです。
フォーマット | 項目 | サイズ、条件 |
---|---|---|
画像 | 正方形(横×縦) | 300 pixel x 300 pixel (最小) |
1200 pixel x 1200 pixel (推奨) | ||
横長(横×縦) | 1200 pixel x 628 pixel (最小) | |
2400 pixel x 1256 pixel(推奨) | ||
ファイルサイズ | 300 KB 以内 (推奨) | |
枚数上限 | 1つの広告に15枚まで | |
動画 | 正方形(横×縦) | 600 pixel x 600 pixel (最小) |
横長(横×縦) | 640 pixel × 360 pixel (最小) | |
縦長(横×縦) | 360 pixel x 640 pixel (最小) | |
ファイルサイズ | 1 GB 以内 | |
再生時間 | 最小5秒から最大60秒 | |
テキスト | タイトル | 20文字以内 (全角、半角問わず) |
説明文 | 90文字以内 (全角、半角問わず) | |
上限 | 1つの広告にタイトル、 説明文それぞれ5つまで | |
ロゴ画像 | 画像のサイズ(横×縦) | 180 pixel × 180 pixel |
ファイルサイズ | 10 MB 以内 |
CSV 形式でアップロードした商品リストの情報を、掲載面に合わせて動的に表示する広告です。商品リスト情報の、商品名や商品画像、価格などが広告に反映されて表示されます。
多数の商品を持っている、EC サイトや人材サービス、不動産などと相性がいい広告です。具体的な商品のビジュアルや価格を訴求することで、より強くユーザーの興味を引くことができます。
また、リマーケティング広告で動的ディスプレイを使うと、サイト訪問ユーザーが過去に閲覧した商品や、その商品と類似した商品を広告に反映できます。
動的ディスプレイ広告の入稿規定は以下の通りです。
フォーマット | 項目 | サイズ、条件 |
---|---|---|
画像 動画 テキスト | 入稿不要 (商品情報を使用) | – |
ロゴ | 画像のサイズ | |
ファイルサイズ | 10 MB 以内 |
複数枚の画像を組み合わせて表示する、横長のバナー広告です。
画像ごとに異なるテキストやリンク先 URL を設定できるため、商品のバリエーションを訴求したり、サービスの複数の機能を伝えたい場合などに適しています。
カルーセル広告の入稿規定は以下の通りです。
フォーマット | 項目 | サイズ、条件 |
---|---|---|
画像 | 画像のサイズ(横×縦) | 600 pixel x 600 pixel (最小) |
1200 pixel x 1200 pixel (推奨) | ||
ファイルサイズ | 300 KB 以内 (推奨) | |
上限 | 1つのカルーセル広告に 2枚から10枚まで | |
テキスト | タイトル | 20文字以内 (全角、半角問わず) |
説明文 | 40文字以内 (全角、半角問わず) | |
上限 | 1つの画像に対して タイトルと説明文それぞれ 1つずつ | |
ロゴ | 画像のサイズ(横×縦) | 600 pixel x 600 pixel |
ファイルサイズ | 10 MB 以内 |
タイトルや説明文、URL で構成される、テキストのみの広告です。画像や動画を用意する必要がなく、簡単に設定できます。
フォーマット | 項目 | 条件 |
---|---|---|
テキスト | タイトル | 15文字以内 (全角、半角問わず) |
説明文 | 19文字以内 (全角、半角問わず) | |
上限 | 1つの広告にタイトル1つ、 説明文2つが登録必須 |
運用型広告のターゲティングは、ユーザーの属性を指定する方法や、特定のウェブサイトを指定する方法などを設定できます。運用型の広告で使用できるターゲティング機能について詳しく解説します。
ターゲティング名 | 特徴 | 選択肢 |
---|---|---|
性別 | 性別ごとの入札価格調整率も 設定できる |
|
年齢 | ユーザーの年齢を設定して、 広告の配信先を絞り込める |
|
デバイス | ユーザーのデバイス(端末)や OS、プラットフォームなどを 設定して、広告の配信先を 絞り込める |
PC やスマートフォン、 タブレット ウェブ、アプリ |
地域 | 地域を設定して、 広告の配信先を絞り込む |
都道府県または市区郡単位 選択した地域からの半径を指定 ※地域名指定と併用できる |
曜日・時間帯 | 曜日と時間帯を設定して、 広告の配信先を絞り込める |
|
オーディエンスリストを設定することで、リストに含まれるユーザーに対して広告を配信したり配信を除外できたりします。オーディエンスリストは、「オーディエンス」と「共通オーディエンス」の2種類があります。
大カテゴリ | 小カテゴリ |
---|---|
オーディエンス | ・ウェブサイト訪問ユーザー ・広告アクションユーザー ・顧客データ ・高度なセグメント (旧:サーチキーワードターゲティング) |
共通オーディエンス | ・興味関心 ・購買意向 ・属性・ライフイベント |
特に「高度なセグメント」は任意のキーワードまたは URL を基にユーザーリストを作成します。以前は「サーチキーワードターゲティング」という名称でしたが、現在は「高度なセグメント」という名称に変わり、機能も刷新されています。
※サーチキーワードターゲティングは、2025年4月上旬にサーチキーワードリストの新規作成と編集ができなくなり、2025年7月中に提供を終了する予定です。
「高度なセグメント」の注意点や設定方法、そのほかのターゲティングについては以下の記事でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
▼高度なセグメントに関してはこちらで紹介
Yahoo!広告「サーチキーワードターゲティング」の提供が終了!オーディエンスリストの「高度なセグメント」へ移行する際の注意点や設定方法を紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
2023年11月28日(火)、Yahoo! はサーチキーワードターゲティングの提供終了と、設定済みのサーチキーワードターゲティングをオーディエンスリストターゲティングへ移行することを発表しました。
▼ターゲティングの設定方法に関してはこちらで紹介
【主要媒体を網羅】ディスプレイ広告のターゲティング一覧。配信される仕組みをわかりやすく解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Google やYahoo! はもちろん、Meta(Facebook/Instagram)広告や Twitter 広告、LINE 広告で使用できるディスプレイ広告のターゲティング方法をまとめました。
入札戦略とは、広告の目的や状況に応じて、入札価格を決定する方法のことで、YDA(運用型)では以下の入札戦略が使用できます。
入札戦略 | 詳細 |
---|---|
コンバージョン数の最大化 (目標値あり) |
コンバージョン単価が目標値を達成しながらできるだけ 多くのコンバージョンを獲得できるよう、 入札価格を自動的に調整。 |
コンバージョン数の最大化 (目標値なし) |
キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内で コンバージョン数が最大になるよう、 入札価格を自動的に調整。 |
コンバージョン価値の最大化 (目標値あり) (ベータ版) |
広告費用対効果(ROAS)が目標値を達成しながら、 コンバージョン価値が最大になるよう入札価格を自動調整。 |
コンバージョン価値の最大化 (目標値なし) (ベータ版) |
キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内で、 コンバージョン価値が最大になるよう入札価格を調整。 |
クリック数の最大化 |
キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内で クリック数が最大になるよう、入札価格を自動的に調整。 |
拡張クリック単価 |
指定した入札価格を基にして、クリック数または コンバージョン数が最大になるよう、入札価格を自動的に 調整。 |
個別クリック単価 |
1クリックあたりの最大入札価格を指定。 指定した入札価格を上限として入札する。 |
動画再生数の最大化 |
キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内で動画再生数が 最大になるよう、入札価格を自動的に調整。 |
動画再生単価 |
動画再生1,000回あたりの最大入札価格を設定。 指定した入札価格を上限として入札する。 ※入札価格は動画1,000回の再生に対する金額を設定。 広告料金は動画1回の再生に対して課金されます |
ビューアブル インプレッション数の 最大化(β版) |
キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内で ビューアブルインプレッション数が最大になるよう、 入札価格を自動的に調整。 |
ビューアブル インプレッション単価 |
1,000ビューアブルインプレッションあたりの 最大入札価格を指定。 指定した入札価格を上限として入札。 |
友だち追加数の最大化 (目標値あり) |
友だち追加単価の目標値を達成しながら、 できるだけ多くの LINE 公式アカウントの友だちを獲得 できるように入札価格を自動的に調整。 |
友だち追加数の最大化 (目標値なし) |
キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内で、 LINE 公式アカウントの友だち追加数が最大になるように 入札価格を自動的に調整。 |
個別友だち追加単価 |
LINE 公式アカウントの友だち追加1件あたりの 最大入札価格を指定。 指定した入札価格を上限として入札。 |
YDA の運用型は、GDN と同じ形態の広告のため、大体同じことができると考えて問題ありません。ただし、YDA にしかない機能や、逆に YDA ではできないこともあるので、ここでは YDA と GDN の主な違いについて紹介します。
項目 | YDA | GDN |
---|---|---|
配信面 |
Yahoo! JAPAN の関連サイトや 提携サイトに配信。 (例)Yahoo! JAPAN の トップページ、 LINE アプリの広告面 |
Google の関連サイトや 提携サイトに配信 (例)YouTube や Gmail |
ターゲティング |
YDA 独自のターゲティングがある (例)高度なセグメント |
特定の動画を視聴したり、 チャンネルページにアクセスしたりしたユーザーなどをターゲティング |
どちらも多くの配信面を持っているので、リーチやコンバージョン数の最大化を目的に配信する場合は、できる限り YDA と GDN の広告媒体での配信がおすすめです。
ターゲティングに関しては商材に適したターゲティングを考え、導入する広告媒体を検討しましょう。
▼GDN(Google ディスプレイネットワーク)についてはこちらで解説
GDN(Googleディスプレイネットワーク)の基本を凝縮!配信面やターゲティング、入稿規定をプロが解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
GDN(Google ディスプレイネットワーク、以下 GDN)とは、Google 広告のうちディスプレイ広告を掲載できる Web サイトやアプリの総称です。また、掲載されたディスプレイ広告そのものを指すこともあります。
YDA を配信するためには、Yahoo! JAPAN ビジネス ID を取得して Yahoo! 広告アカウントを開設する必要があります。
Yahoo! JAPANビジネス ID は個人を識別する ID です。利用ユーザーごとに取得が必要で、フォームから必要情報を入力し、ビジネス ID を取得しましょう。
そしてビジネス ID を取得できたら、広告管理ツールから広告アカウントを開設します。
ビジネス ID の取得方法や広告アカウントの開設方法は、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
▼YDAのアカウント開設方法はこちらから
最後に、YDA(運用型)で成果を出すための5つのポイントを解説します。YDA を配信する際に、ぜひ参考にしてください。
YDA は、広告の配信準備のはじめに、キャンペーンの目的を選択します。それぞれの目的によって、利用できる広告タイプや入札戦略、最適化ポイントが変わります。
以下の表は YDA で利用できるキャンペーン目的の特徴や入札戦略をまとめたものです。キャンペーン目的を選ぶ際に参考にしてください。
キャンペーン目的 | 最適化ポイント | 利用できる入札戦略 |
---|---|---|
サイト誘導 | サイト誘導数 | クリック起点の入札戦略 ・クリック数の最大化 ・拡張クリック単価 など |
コンバージョン | コンバージョン数 | コンバージョンを起点とした入札戦略 ・コンバージョン数の最大化 ・コンバージョン値の最大化 など |
この表からキャンペーン目的によって最適化ポイントや入札戦略が違うため、どのようなときに向いているかや向いていないかが分かると思います。
例えば、「サイト誘導」の場合は最適化で考慮されるのはサイト誘導数のため、コンバージョン数を最大化したいときには向いていません。一方で、コンバージョン数を最大化したいときは「コンバージョン」の目的が適しています。
このように広告の目的に適したキャンペーン目的を選ぶことで、より効率的に目的を達成するための配信ができるようになります。
入札戦略もキャンペーンの目的と同じように目的とアカウントの状態に適したものを選びましょう。選択する際には以下のおすすめの入札戦略をもとに選択してみましょう。
キャンペーン目的 | シーン | 入札戦略 |
---|---|---|
サイト誘導 | 決めた予算の中でクリック数を最大化したい | クリック数の最大化 |
1クリック当たりの単価をコントロールしたい場合 | 拡張クリック単価 | |
コンバージョン |
30日間で40件以上のコンバージョン 獲得が見込めない |
|
30日間で40件以上のコンバージョン 獲得している |
コンバージョン数の最大化 |
このように目的と、アカウントの状態に適した入札戦略を選択することで、目標達成に向けたコントロールがよりしやすくなります。
商材の魅力をわかりやすく伝えられる広告フォーマットを選ぶことも重要です。
例えば、商品数が多い EC サイト、人材サービス、不動産などには、動的ディスプレイ広告が適しています。広告表示の時点で複数の商品のビジュアルや価格を見せられるので、ユーザーの興味を引く商品をアピールできる可能性が高くなります。
また、画像やテキストで訴求するのが難しい無形商材などは、動画を使った広告が効果的です。映像と音声で、より多くの情報をわかりやすく伝えることができます。
運用型の広告では、定期的に配信結果を確認し、配信内容の見直しをし、改善していくことが重要です。YDA で主な改善ポイントの1つは、画像と動画、テキストなどのクリエイティブです。
まずは訴求ポイントの違う複数のクリエイティブを配信し、定期的に結果を確認して、どの訴求ポイントがもっとも成果を上げているか確認しましょう。
訴求ポイントを比べて、ユーザーが何を重視しているかを確認し、成果がよい訴求ポイントのクリエイティブのバリエーションを増やしていけば、成果が改善していくでしょう。また、成果を上げていない訴求ポイントのクリエイティブも、ネックになっている部分を見直すことで成果が改善することもあります。
クリエイティブのポイントについては以下の記事で紹介していますので、ご参照ください。
▼クリエイティブのポイントについてはこちら
成果につながる広告クリエイティブの作り方 テキスト、画像、動画作りの掟をプロが解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
こうした悩みを持つ初心者の方に向けて、この記事では、運用型広告で成果が出る広告クリエイティブを作るための考え方や作成ポイントを解説します。 今すぐ使えて実践で通用するポイントばかりなので、これからクリエイティブを作る人や、今のクリエイティブをブラッシュアップしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
YDA のもう1つの主な改善ポイントはターゲティングです。特に目標に対して結果が大きく乖離している場合は、ターゲティングの見直しや絞り込みをしてみましょう。
YDA にはさまざまなターゲティング方法があり、それぞれ得意な領域が異なります。見直しの際には先ほど紹介したターゲティングや以下のファネル図を参考に見直してみましょう。
広告の目的と、ターゲティングの得意領域がずれている場合は、広告の目的に適したターゲティングに変更することで、成果が改善する可能性があります。
広告の目的に適したターゲティングを設定しているのに成果が悪い場合は、ターゲティングの拡大か絞り込みを検討してみましょう。
例えば、サイト流入など、多くのユーザーのクリックを安い単価で獲得したい場合は、ターゲティングを拡大することでターゲットとなるユーザーが増えて表示回数が多くなり、クリック数増加が期待できます。
コンバージョンの獲得単価を改善したい場合は、リマーケティングの有効期間を30日から7日に絞るなどして、ターゲティングを見込みの高いユーザーに絞り込むことで、直近でサイト訪問し、購入意欲がより高いユーザーをターゲティングできます。
YDA は、多くのユーザーが目にする Yahoo! JAPAN や LINE アプリの広告枠に配信できる魅力的な広告媒体です。
リーチ数が多いので、ブランディングのためにたくさんのユーザーに広告を見てもらいたいときや、サイト流入やコンバージョン数などを増やしたいときに効果的です。
配信面や広告タイプ、ターゲティング方法などは多岐にわたるので、それぞれの特徴を理解し、自分の広告の目的に適したものを選びましょう。
広告事業部 マネージャー
2015年4月に新卒として入社。2019年にマネージャーに昇格。広告運用の仕事をメインに、現在はサイト改善提案やブログ執筆にも力を入れている。数値をもとにしたサイト改善提案が得意。趣味は動画を見ること、ゲームをすること。
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