2006年のWebサイト黎明期からキーワードマーケティングと共に歩んでこられたナカムラ・コーポレーション様。当時はまだ珍しかったインターネット広告を活用し、現在では業界内で確固たる地位を築かれています。今回は代表取締役の中村様に、キーワードマーケティングとの出会いから約20年にわたる取り組み、そして担当者が変わっても揺るがなかった「信頼関係」について、担当の志村を交えて詳しくお話を伺いました。
※本インタビューは25年9月に実施しました。以下は取材当時の内容です。
「広告費3万円で25万円の利益」手探りで始めたネットビジネスの幕開け

―― はじめに、キーワードマーケティングとの出会いのきっかけについてお聞かせください。2006年頃からのお付き合いと伺っております。
中村様
当時、私は代表であった父のアシスタントのような立場で、会社としてネットビジネスは全く行っていませんでした。何か新しいことを始めなければという思いがあった頃、キーワードマーケティング創業者の滝井さんが出していた「商用ホームページ作成マニュアル」という教材をリスティング広告で見つけ、購入したのが最初のきっかけです。
そのマニュアルを元に手探りで自社のホームページを立ち上げた後、滝井さんから「ネット広告をやってみませんか?」と提案を受けました。広告運用の知識は全くありませんでしたが、やり方を教わりながら、まずは月額3万円でYahoo!への広告出稿を始めたんです。
―― 月額3万円から始められて、効果はいかがでしたか?
中村様
それが、広告を出した翌月か翌々月には、約50万円の注文が入ったんです。当時の粗利率は約50%でしたから、3万円の広告費で25万円ほどの利益が出た計算になります。これには父も驚いて、「行け行け!」と背中を押してくれましたね。
当時はまだネットショッピングが「騙されるかもしれない」と思われていた時代。競合もほとんどおらず、先行者として市場に参入できたのが大きかったと思います。滝井さんに導かれるままに始めたネット広告が、私たちのビジネスの大きな転換点になりました。

担当者が変わっても続く信頼関係。成果を最大化させた二人三脚のサイトリニューアル

―― 20年近いお付き合いの中で、キーワードマーケティング側の担当者も何度か変わっています。その点については、どのように感じていらっしゃいましたか?
中村様
どの担当者さんも皆さん優秀で、しっかり成果を出してくれましたので、担当者が変わることへのマイナスな印象は特にありませんでした。ただ、ここ数年は市場が成熟し、担当者の運用スキルによって成果が変わりやすくなったとは感じています。
―― その中で、大きなトピックとしてサイトリニューアルを複数回実施されていますね。
中村様
はい、これまで大きく3回リニューアルを行いました。リニューアルを検討するのは、やはりホームページからの集客力が落ちてきたタイミングです。
特に直近のリニューアルでは、制作会社さんとキーワードマーケティングの志村さんに深く関わっていただき、非常に慎重に進めました。以前から私たちのサイトはSEOで高い順位を維持できていたので、その順位を落とさないことが絶対条件でした。
「基本的な構成は変えずに、見た目を今風に綺麗にしましょう」「この部分を変えるとコンバージョンが落ちる可能性があります」といった的確なアドバイスがあったからこそ、CPA(顧客獲得単価)を悪化させることなく、少しずつ検証しながら改善を進めることができました。ページ数が多いため難しいアプローチだったと思いますが、長年私たちのビジネスを理解してくれているキーワードマーケティングさんでなければ実現できなかったでしょう。
担当者交代を機にV字回復。CPAを維持したまま広告費を増額できた理由

―― 現在の担当者である志村に代わってから、1年半ほどが経過しました。
中村様
実は、志村さんに担当が変わる直前の1年間は、リスティング広告の成果が伸び悩み、CPAも高止まりしていて、広告費を少し落とし気味にしていた時期でした。そんな中、「違う視点を入れてみませんか」と志村さんへの交代を提案されたんです。

―― 担当者が代わって、成果に変化はありましたか?
中村様
劇的に変わりましたね。志村さんに代わって2~3ヶ月後には、明らかに全体の数字が動き始めたんです。以前の担当者が準備してくれていた自動入札の仕組みを、志村さんがさらに最適化し、他のキャンペーンにも展開してくれたことが大きな要因だと聞いています。
私は広告運用において、何よりもCPAを重視しています。CPAさえ安定していれば、サンプル請求などのコンバージョン数が増えることで、その後の売上もある程度予測が立つからです。志村さんはCPAを安定させた上でコンバージョンを増やしてくれたので、「もっと広告費をかけませんか?」という提案にも「ぜひお願いします」と即答できました。
志村
ちょうどサイトリニューアルが良い方向に進んでいたタイミングとも重なり、見た目の改善と広告運用の最適化がうまく噛み合った結果だと考えています。中村様がCPAという明確な指標を共有してくださり、かつ信頼して運用を任せていただけたからこそ、思い切った施策に踏み切ることができました。
“人生を変えてくれた会社”。事業成長の根幹にあるのは、数字だけではない揺るぎない信頼関係

―― 約20年という長きにわたり、キーワードマーケティングをパートナーとして選び続けていただいている理由は何でしょうか?
中村様
繰り返しになりますが、滝井さんと出会わなければ、マンションの一室で父と2人でやっていた事業がここまで大きくなることはありませんでした。売上11億円という現在の姿は、キーワードマーケティングさんなしでは絶対にあり得なかった。私にとって、まさに人生を変えてくれた会社です。
もちろん、今では他の広告代理店から営業を受けることもあります。しかし、広告運用というのは、担当者の方との信頼関係がすべてだと考えています。大きなお金をお預けするわけですし、提案される施策が百発百中で成功するわけではありません。失敗する可能性もある施策に対して「では、やってみましょう」と言えるのは、そこに揺るぎない信頼関係があるからです。
特に、この1年間の志村さんの働きぶりには、私だけでなく社員も絶大な信頼を寄せています。実績があるからこそ、安心して任せられる。この信頼関係こそが、私たちがキーワードマーケティングさんとお付き合いを続ける最大の理由です。
今後の展望:ネットとリアルの融合で、お客様と永続的な関係を築く

―― 最後に、Webマーケティングにおける今後の目標や展望についてお聞かせください。
中村様
今後の大きな目標は、「ネットとリアルの融合」です。Web広告は、あくまでお客様との最初のタッチポイント。広告をきっかけにサンプルをご請求いただいた後、いかにして私たちの営業が対面で関係を築き、長くお付き合いいただけるパートナーになれるかが重要だと考えています。
ネットで獲得したお客様は、価格だけで離れてしまう関係になりがちです。そこをマンパワーで深く耕していくことで、事業はより安定します。
―― その目標達成のために、キーワードマーケティングに期待することは何でしょうか?
中村様
本当に感謝しかなく、今のままで十分すぎるほどです。これからも常に新しい広告手法などを積極的にご提案いただき、一緒に試しながらビジネスを成長させていければ、これほど心強いことはありません。今後ともよろしくお願いします。
―― 本日はありがとうございました!
