Google広告とYahoo!プロモーション広告、それぞれ代理店を分けて運用されている株式会社学情。
もともと運用型広告の代理店にいらっしゃった渡邉さんに、代理店を分けて広告を運用するメリットや、プロ目線から見たキーワードマーケティングの広告運用を語っていただきました!
株式会社学情 について
若手人材採用に特化した採用ソリーションの提供を行う会社です。東証一部上場・経団連加盟企業であり、朝日新聞とのパートナーシップの元、優良中堅・中小企業に特化した就職情報サイト「あさがくナビ」、来場学生20万人以上、参加企業7千社以上を誇る日本最大級の合同企業セミナー「就職博」、業界唯一の20代若手社会人専門の就職・転職サイト「Re就活」、合同企業セミナー「転職博」などを展開しています。
- 瀧沢
- 学情さんでは、Yahoo!プロモーション広告を弊社にご依頼いただき、Google広告に関しては別の代理店で運用されていると伺いました。
その体制を敷くことになった経緯などをお伺いできますか。
- 渡邉さん
- 今の体制になるさらに前に、大手の広告代理店さんにまるっとお任せしていた時期があったんですがあんまりうまくいかなくて。
広告効果の面というよりも運用結果の報告の場がしっかりしていなくて、5人の方がいらっしゃって誰も広告のことを把握していないという打ち合わせが結構あったみたいです。
- 瀧沢
- 5人も出席して誰も広告のことを把握していない・・・。
- 渡邉さん
- そこから、うちくらいの規模の会社でも丁寧にやってくれる代理店さんがいいよねということで、現在Google広告を運用していただいてる代理店さんにお願いすることになったのですが、今度は依存度が高くなりすぎてしまって。
- 瀧沢
- 成果が出ているのであれば、ある意味理想的な関係性とも言えそうですけど
- 渡邉さん
- その代理店さんはとてもしっかり運用してくださったのですが、すべてを任せてしまうと全部がその代理店さんの基準になってしまうので、どちらかの媒体の効果が悪くなってしまった時に、もう一方の代理店さんの意見を聞くことができるという体制を作りたかったんです。
- 瀧沢
- 広告効果としては十分に良い状態だったので、アカウント移行作業はかなりのプレッシャーでした。(笑)
- 渡邉さん
- そこからYahoo!プロモーション広告をキーワードマーケティングさんにお願いすることになったのが、ちょうど1年くらい前ですね。
- 瀧沢
- 実際に一年経って、複数の代理店さんと一緒にやるという点に関して良かった点はありましたか
- 渡邉さん
- 以前は、同じように運用していても媒体ごとに全然違う結果が出た時に、なんでこうなったんだろうねで止まってしまうことがありました。
そういう時にキーワードマーケティングさんは、様々な要因を踏まえての考察など全体的に見ていただけるので、各施策の細かいところだけじゃないお話もして頂けるのがいいなと思っています。
- 瀧沢
- 「Yahoo!プロモーション広告は今こういう状況ですけど、Google広告の状況はどうですか」みたいなお話はいつもしていますよね。
ある媒体が突然悪くなった時に、それが媒体の傾向なのか全体的の傾向なのかを第三者目線で分析できるメリットは大きいと思います。
渡邉さんは代理店での運用経験があるとお伺いしたのですが、運用型広告の仕組みや作業内容をよくご存知の方から見てなにか感じることなどはありましたか?
- 渡邉さん
- まず、質問に対する返事がすごい早いなと感じます。
あとは、レポートも丁寧に作られていて、毎月クリック単価の変化を見ながら試行錯誤して調整していただいているんだろうなっていうのは感じます。
管理画面の閲覧権限などもいただいてますけど、キーワードマーケティングさんを信用しているので、ほとんど見ることはないですね。
- 瀧沢
- ありがとうございます!
広告運用の透明性は重要視していてみなさまに管理画面をみていただけるようにはしているのですが、そう言っていただけるのがなによりも信頼の証だと思います。
広告アカウントのリプレースはミスなく無事に完了したのですが、その後なかなか目標CPAは達成できない時期が続きました。その時に御社内で大丈夫かな?といった議論はでませんでしたか。
- 渡邉さん
- もともとのCPAがそれほど悪かったわけではないので、そこからのスタートですぐに目に見える成果を出すのは難しいと思っていました。
それよりはそういう現状をしっかり把握して悪化しないように移行していただいたんだなと。
前の代理店さんの良いところをちゃんと残していただいたいたようだったので、そこは安心感を持っておりました。
- 瀧沢
- 目的がまずは代理店をわけるというところだったので、成果を落とさずに無事に移行できたという点ではそれなりの満足度はあったということですね。
その後渡邉さんからお電話いただいき、Re就活の会員獲得状態が下がってきているので目標 CPA を少し上げて配信してみましょうかというご提案をいただきました。
そこで弊社としても少し攻めた広告運用ができるようになり、その翌月からはCPAはそのままでコンバージョン数を増やすことができました。
- 瀧沢
- またその時に同時に進めたこととして、キャンペーン構造をガラッと変えてシンプルにさせていただきました。
弊社ではこの再構築もコンバージョン数が大幅に増えた要因だったと考えているのですが、もともと成果の出ていたキャンペーン構造を大きく変えることについて、不安などはありませんでしたか
- 渡邉さん
- 弊社の体制の問題もあると思うんですけど、やってもらえてる感ってどの会社さんでも大事な感じがしてて、これを見たときにすごいちゃんとやってくださるんだなって思ったのが率直なところでした。
構築の部分もそうなんですけど、こういうところをこういうロジックがあってこう変えようと思ってます、という説明に納得感があるってことが代理店さんと長くお付き合いするポイントになってくると思うので、この再構築のご提案についてもよく覚えています。
- 瀧沢
- 私としてもイチかバチかの再構築案だったので、覚えてくださっていてうれしいです。
運用している立場からすると再構築案のご説明って難しくて、運用を経験されていた渡邉さんだけでなく、上司の方も十分にご理解いただけてましたか
- 渡邉さん
- 理解していたと思います。
広告以前に、弊社のターゲットを十分に理解していないとこの構築はできないと言うか、難しいのかなと思っていまして。
ご提案資料にもいれていただいていた、「転職と就職の違い」とか、「既卒と第二新卒の違い」みたいなところって、自社内だと当然わかっているものと思って代理店さんに話してしまうんですけど、そこをちゃんと理解いただいた上でご提案を持って来ていただいたんだなと思いました。
- 渡邉さん
- 一般の方が「フリーター」とか「ニート」とか呼んでいるものを社内の定義だと「既卒」と呼んでいたり、社内用語と実際に使われる言葉をどうやって運用に落としていただくかが難しい中でこのご提案はちゃんと汲み取っていただけたんだなと思います。
- 瀧沢
- ありがとうございます。
いい事ばかり言っていただけるのでなんだか恐縮しますね・・・。
- 渡邉さん
- 何か悪いこと言った方がいいですかね?(笑)
- 瀧沢
- いや、このままでお願いします(笑)
運用開始直後のなかなかCPAが下がらない状況でどんな価値をご提供できるかなと考えた時に、サイトのUIや情報設計のご提案を半ば勝手にさせていただきましたよね。その内容についてお伺いできればと思うのですが
- 渡邉さん
- あれは正直めちゃくちゃありがたかったです。その内容をほとんど踏襲して、今ちょうどサイトに反映させています。(編集注釈:記事公開時にはすでに反映完了いただきました)
実は、社内でもRe就活を2017年の6月にリニューアルした際、ユーザーニーズを考えるともっとこうしたほうがいいんじゃないかという議論がありまして、キーワードマーケティングさんからいただいた内容が社内で出ていた意見とも合致していたので、背景を知らない外部の方が見てもこう思うってことは多分正しいんだろうと思いました。
なので、いただいたご提案がもう一度そこに立ち返るいい機会にもなったのでタイミング的にも頂いたご提案的にもすごくありがたかったです。
- 瀧沢
- サイト改善に関しては決まった正解はないと思っていて、ご提案が実際に反映された後の変化なども追いながらまた新たな提案をしてっていうPDCAをどんどん回すことによって少しずつ良くなるかなと思います。
また改めて弊社が立てた仮説と御社が立てた仮説を踏まえた結果がどうなったのかというところを聞かせいただければと思います。
- 渡邉さん
- そうですね。
今は、サイト改善後の効果測定が難しいなと思っていてその辺りのアドバイスとか頂けるようだったら嬉しいです。
- 瀧沢
- この手の改善を効果測定する時にABテストをしようって話がよく出てくるんですけど、実はABテストって扱いが難しいんですよね。ABテストがうまくいく時って、ここのボタンの色ちょっと変えたとか、変更自体はごく一部でそれ以外は同じ条件にしておかないとミスリードになってしまうこともあって。
今回は結構大幅な設計変更になるので、もちろんABテストはあっていいと思うんですけど、どちらかというと情報設計する時に立てた仮説正しかったのかどうかを見ていくのが良いと思います。
アクセス解析をすることによって、当初の仮説が当たっていたのかどうかをある程度判断することができますので、その辺りの分析をご希望でしたらお申し付けください!
- 渡邉さん
- ぜひお願いしたいですね。
- 瀧沢
- 最後に、約1年経った現在の印象と言いますか、今後の展開を含めての総括みたいなものをお伺いしたいなと思うんですけれども
- 渡邉さん
- すごく丁寧な会社さんですぐお返事もくれてすごくやり取りしやすいなっていうのを感じます。
2018年は弊社としてもテレビCMを大々的にやったりして、求職者の波や変化の激しかった年だったんですが、その変化の波をこの一年で一緒に感じて頂けたのかなと思っています。
2019年はその波を踏まえていただいて、さらに安定的に運用お願いできるとありがたいなと思っています。
- 瀧沢
- かしこまりました。
引き続き、よろしくお願いします!
「Re就活」のご紹介
Re就活は登録者の9割以上を20代が占める、業界唯一の20代専門転職サイトです。掲載実績企業は7,000社以上、会員登録者数は100万人以上を誇り、2018年でサービス開始15年目を迎えました。未経験職種・業種への転職を目指す20代若手・第二新卒や、新しい生活を目指す既卒のための転職・就職支援サイトです。
インタビューを終えて
すでに代理店さんがしっかり成果を出している広告アカウントを引き継ぐということで、弊社の価値をちゃんと感じていただけるだろうかという不安の中スタートしたお客様ですが、1年経って非常にご満足いただけていることがわかり私としても非常にうれしいインタビューとなりました。
「今の代理店さんとの打ち合わせもっとこうなるといいのに」
「成果が落ちてきたけど、これって運用に原因があるの?外部要因なの?」
といったセカンドオピニオンを聞いてみたいというお客様からのお問い合わせもお待ちしております。
現在の広告に関して疑問点やご不安がありましたらぜひともお気軽にお問い合わせください。
文・写真:瀧沢貴浩