Web制作からシステム開発、そしてWebクリエイタースクール「デジタルハリウッド STUDIO by LIG」(以下、デジLIG)まで、多岐にわたる事業を展開する株式会社LIG様。2022年11月よりキーワードマーケティングへ広告運用をご依頼いただいております。
今回は、キーワードマーケティングに依頼をするまでの経緯や依頼後の取り組み、今後期待することについて、デジタルエデュケーション部 部長の林 隼平様と、マーケティング・人事責任者の齊藤 麻子様にお話を伺いました。
かつては属人的な広告運用に課題を感じ、効果測定もままならない状況だったという同社。キーワードマーケティングにご依頼後、CPA(顧客獲得単価)の改善、広告予算の大幅な増額(約3倍)を実現し、事業成長を加速させています。成功の背景には、代理店との理想的なパートナーシップがありました。
※本インタビューは25年5月に実施しました。以下は取材当時の内容です。
運用開始前の状況

―― まず、キーワードマーケティングにご依頼いただく前の課題について教えてください。
齊藤様
LIGはブログでの情報発信こそ強かったものの、当時の実態としてはコンテンツ以外のデジタルマーケティング、特に広告運用の知見があまり社内に溜まっていませんでした。私自身も他の業務と兼務しながら運用していましたが、知識不足を痛感していましたし、コンバージョン計測がうまくできていないなど、効果測定にも大きな不安がありました。「もっとうまくやれるはずなのに…」というもどかしさをずっと感じていて、早々にプロにお任せしたいと考えていました。代理店を探すとなった時は、PR記事を通じて過去に取材させていただき、絶大な信頼を寄せていたキーマケさんへ真っ先に声をかけました。
林様
事業部としても、アフィリエイト広告が当たった経験から「広告はちゃんと意味がある」という認識はあり、マーケティングに力を入れたいと考えていました。ちょうど事業を伸ばしていこう、校舎も増やしていこうというタイミングで、しっかり反響を取りに行く必要がありました。

―― ご依頼時、どのような期待をされていましたか?
林様
事業責任者としては、当然ながら事業のPLを強く意識していました。代理店に手数料をお支払いする以上、それがペイするのはもちろん、それ以上のリターンがあるのか、結果にはこだわっていました。正直、最初は「シンプルに結果を求めていく」という少し生意気なスタンスだったかもしれません(笑)。
運用開始後について

―― 実際に運用が始まり、当初若手メンバーでもあった担当者(岩佐)の印象はいかがでしたか?
林様
とにかく情報量が多く、細かいところまで分析して伝えてくれる。その情報量をお打合せの時間内に収めようとする熱量も含めて、すごく頼もしいなと感じました。
齊藤様
ネガティブな印象は全くなく、むしろ若手で「成果を出さなきゃ」という意欲のある方のほうが、一生懸命向き合ってくれるだろうとポジティブに捉えていました。現代表の瀧沢さんもお忙しいなか定例ミーティングにほぼ毎回同席いただいており、クオリティを担保しようという強い意志を感じられたので、全面的に信頼してお任せしていました。

―― 運用開始後、特に印象に残っている取り組みはありますか?
林様
やはり「一般名詞キーワード」での配信開始ですね。当初は制約があって出せなかったのですが、キーマケさんからご提案いただき、社内外の調整を経て踏み切りました。開始直後は少し苦戦した時期もありましたが、毎月いただく詳細なレポートで状況が手に取るように分かりましたし、そこからの改善提案でCPAが下がっていくのを見て、「こんなに効果が出るんだ」と広告運用の威力を実感しました。
岩佐
一般名詞は配信当初、キーワードを広げすぎてしまいCPAが悪化してしまいました。すぐにLIG様と連携し、データを見ながら獲得に繋がりやすいキーワードにグッと絞り込む調整を行いました。そこから徐々にCPAが改善し、安定した後は動的検索広告やP-MAXキャンペーンなど、新しい手法も取り入れながら段階的に配信を広げていきました。
齊藤様
あの試行錯誤も、自分たちだけでやっていたら絶対にできなかったと思います。キーマケさんのPDCAの速さや的確さにはただただ感謝です。

―― その後、広告予算を大幅に増額されていますが、その背景を教えてください。
林様
一番は、広告のパフォーマンス、つまり「成果が出る」ということが明確に見えたからです。齊藤が兼務でやっていた頃から比べると、CPAが劇的に改善しました。事業自体も幸い右肩上がりで成長し、利益も安定してきた中で、「売上がこれだけ伸びたら、広告にはこれくらい投資する」という基準がある程度固まってきたんです。そこにリスキリング補助金という国の後押しもあり、役員にも「さらに投資すべきだ」と自信を持って提案できました。
齊藤様
他の施策、例えばアフィリエイトやSEO、YouTubeなどもやっていますが、目標達成に向けて「あと〇件伸ばしたい」となった時に、一番コントロールしやすく、成果の再現性が高いのが運用型広告だと感じています。コンテンツをいくら頑張っても、それが直接的にあと何件の獲得に繋がるかは読みにくい。その点、運用型広告はまだ伸ばせる余地があるという感覚が大きかったですね。

―― 代理店をうまく活用する秘訣は何だと思われますか?
林様
外部のプロにお願いすることで、役割分担が明確になることですね。「結果を出す」というところにコミットしていただける。そのために、我々も必要な情報は積極的に開示する。この関係性が築けたことが大きいと思います。また、社内だと「こういう状況なんですが、もっとこうしてください」と頼みにくい部分も正直あるかもしれませんが、外部パートナーだからこそ、率直に要望を伝えやすいという面もあります。キーマケさんには、数字だけでなく市場の状況なども含めて常に情報提供いただけたので、「こちらもしっかり情報を提供すれば、うまくやってくれるはずだ」という期待感を持って連携できました。
岩佐
LIG様からは、ターゲットとなるお客様の具体的なペルソナや、最近の傾向、地域ごとのデータなど、本当に多くの情報を常に共有いただいています。それがターゲティング精度の向上や、より効果的な運用改善に繋がっています。
これまでの振り返りと今後の展望

―― キーワードマーケティングに対する評価と、今後の期待をお聞かせください。
林様
分析の細かさ、レポートの丁寧さ、そして何よりアウトプットの品質が常に安定している点に、長くお付き合いするほど信頼感が増しています。現状維持ではなく、常に新しい提案をいただけるスタンスも心強いです。岩佐さんも、当初の若手から管理者へと成長され、落ち着きも出てきましたね(笑)。今後も、単なる外部業者ではなく、「LIGのマーケティングチームの一員」として、一緒に事業成長を目指してチャレンジングな提案を続けていただけると嬉しいです。
齊藤様
林が言ったことに尽きますが、付け加えるなら、キーマケさんとのミーティングは我々マーケティングチームにとっても非常に勉強になっています。広告のプロの視点に触れることで、メンバーの育成にも繋がっています。今後の期待としては、デジLIGという商材は今後、市場の変化も踏まえると、どこかで大きくゲームチェンジが求められる可能性もあると感じています。一方で、弊社では人材紹介事業など、新しいチャレンジも始めています。キーマケさんは広告領域で非常に信頼できるパートナーですので、デジLIGに限らず、こうした新しい事業領域でも、ぜひ一緒に面白いことができたらと個人的には期待しています。認知施策についても、ベクトルさんと組まれたとのことなので、期待しています。
―― ありがとうございました。
担当コンサルタント 岩佐より

ご依頼当初、Web業界で著名なLIG様からのお問い合わせということで、大きな期待と同時にプレッシャーも感じていたことを覚えています。齊藤様がインハウスで運用されていた際の課題感、特に効果測定の正確性や運用ノウハウへのご不安を伺い、まずは計測環境の整備を最優先に行いました。
最大のターニングポイントは、やはり一般名詞キーワードへの挑戦でした。当初はCPAが合わず苦戦しましたが、林様、齊藤様との定例ミーティングで密に情報連携させていただき、データに基づいた迅速なキーワード精査を行うことで、短期間でCPA改善の軌道に乗せることができました。成功の要因は、LIG様からいただく詳細な顧客情報や事業状況に関する情報共有と、それに基づいたスピーディーな意思決定、そして弊社を信頼して任せていただけたことだと感じています。
約3年間ご支援させていただく中で、当初若手だった私も成長させていただき、LIG様の事業成長に貢献できたことを大変嬉しく思います。今後は、これまでの獲得中心の施策に加え、LIG様が目指される認知領域での新たなチャレンジや、人材紹介事業など、より広い領域でLIG様のマーケティングパートナーとして伴走できるよう、尽力してまいります。