お客さまとのミスコミュニケーションをなくす「デザインガイドライン」とは
「動画広告を配信したいけれど、媒体ごとに推奨サイズや長さがバラバラで、いちいち調べるのが面倒…」 「制作チームに指示を出すために、どのサイズで何秒の動画を作ればいいのか、パッと一覧で確認したい」
動画広告の運用を担当されている方や、クリエイティブの発注をおこなう方の多くが、一度はこのような悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、主要6媒体(YouTube、Meta、TikTok、LINE、Yahoo!、Amazon)の動画広告における推奨サイズ・長さ(秒数)・アスペクト比を、最新情報をもとに分かりやすく一覧でまとめました。さらに、多くのクリエイティブを扱ってきたからこそわかる「効率的なリサイズのコツ」も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、各媒体で推奨されているアスペクト比と動画の長さを一覧表にまとめました。今回ご紹介する6媒体の配信面は以下のとおりです。
基本的には、この表の推奨サイズを押さえておけばスムーズに配信・発注が可能です。
| 媒体 | 推奨アスペクト比 | 推奨の動画の長さ |
|---|---|---|
| YouTube 広告 | 16:9(横型) 9:16(縦型) | 15秒~30秒以内(ショートは10~15秒) |
| Meta 広告(Facebook/Instagram) | 4:5(縦長) 9:16(縦型) 1:1(正方形) | 15秒以内 |
| TikTok 広告 | 9:16(縦型) | 9秒~15秒 |
| LINE 広告 | 16:9(横型) 1:1(正方形) 9:16(縦型) | 15秒以内 |
| Yahoo! 広告 | 16:9(横型) 1:1(正方形) | 15秒以内 |
| Amazon 広告 | 16:9(横型) | 15秒以内 |
ここからは、各媒体の具体的な入稿規定や特徴を詳しく解説します。
YouTube では、横型の動画(通常の長尺動画の前後・途中に流れるインストリーム広告)と、縦型の「YouTubeショート」の両方が重要視されています。
| サイズ | ・16:9(1920×1080)・9:16(1080×1920) |
| 動画の長さ | ・バンパー(6秒)・スキップ不可(15秒)・スキップ可能(15秒から30秒推奨) |
スキップ可能な広告でも、冒頭3秒から5秒でターゲットを引きつける構成にしましょう。また横型(16:9)をベースに制作しつつ、ショート面向けに9:16へ展開するのが効果的です。
フィード、ストーリーズ、リールでそれぞれ入稿できるサイズやアスペクト比が大きく異なるため、適したサイズ選びが求められます。
| サイズ | フィード:4:5(1080×1350)または 1:1(1080×1080) ストーリーズ 、 リール:9:16(1080×1920) |
| 動画の長さ | 15秒以内推奨 |
PCやモバイルのタイムラインで最も占有面積が広く見やすい「4:5」または「1:1」を優先して作成するのが効率的です。またストーリーズやリールでは上部のプロフィールアイコンや下部の「詳しくはこちら」ボタンで動画の上下が隠れます。重要な要素は画面中央に配置してください。
TikTok はフルスクリーンの縦型動画に特化した媒体です。ユーザーの日常投稿に溶け込む「UGC風(ユーザー生成コンテンツ風)」の演出が成果に繋がります。
| サイズ | 9:16 |
| 動画の長さ | 5秒から60秒ただし推奨は9秒から60秒 |
画面下部(キャプションエリア)や画面右側(いいね・コメントアイコン)にテキストやロゴが重ならないよう、画面中央のセーフゾーン内に重要要素を収めましょう。
幅広い年齢層にリーチできる LINE 広告は、トークリストやLINE VOOMなど多様な面に配信されます。
| サイズ | 16:9(1920×1080) 1:1(1080×1080) 9:16(1080×1920) |
| 動画の長さ | 15秒以内推奨(最大120秒) |
トークリスト上部などの小さな枠に表示されることもあるため、細かすぎるテロップは避け、大きな文字でハッキリと見せるデザインが有効です。
Yahoo! JAPAN のトップページや提携サイトの枠に配信される動画広告です。
PC やスマホで無音再生されるケースが多いため、音声がなくても意味が伝わる「字幕(テロップ)」付きの動画が必須です。
購入意欲が高いユーザーが集まる Amazon の検索結果一覧や商品詳細ページに露出できる広告です。
| サイズ | 16:9(1920×1080) |
| 動画の長さ | 6秒から45秒(推奨15秒以内) |
商品そのものの使用感や特徴、ベネフィットをダイレクトに見せる構成が好まれます。こちらも自動無音再生に対応するため、テロップ配置がポイントです。
全6媒体の仕様を紹介しましたが、「これらを全サイズ・全パターン制作するのは時間もコストもかかりすぎる……」と悩まれる方も多いと思います。ここからは、実際の運用で使っているクリエイティブリサイズの方法やコツを紹介します。
現状の Web 広告は、大きく「横型の動画を見る場所(YouTube 等)」と「縦型の動画を見る場所(TikTok、リール等)」に分かれます。まずはこの2パターンを軸に制作するのが最も効率的です。
| 16:9(横型) | YouTube や PC 配信枠向け。 画面の横幅を広く使えるため、要素を左右に配置した情報量の多い構図で作成する。 |
| 9:16(縦型) | TikTok、Instagram リール、YouTube ショート向け。 スマホ画面全体を専有するため、視線の上下移動を意識したレイアウトを作成する。 |
さらに正方形(1:1)やMetaフィード用の縦長(4:5)の動画は、9:16(縦型)のデータをベースにリサイズするのが最も効率的です。具体的には以下の2つのアプローチで展開してみましょう。
| アプローチ方法 | コツ |
|---|---|
| 上下の切り落とし | 9:16動画の上下部分を中央寄せで切り落とすことで、簡単に1:1や4:5を作成できる。 あらかじめ「重要要素を中央のセーフゾーン内にまとめる」設計にしておきましょう。 |
| 上下への背景テキスト、 帯の配置 | 映像素材の比率を崩さずに印象を強めることができます。 メイン映像自体はサイズ変更せず中央に配置し、空いた上下の余白にブランドカラーの帯を敷いて「キャッチコピー」や「オファー(例:今なら送料無料)」を常時表示させる手法。 |
前述の通り、縦型(9:16)動画は各媒体ごとにボタンやテキストがかぶるエリア(デッドスペース)が存在します。
動画の中央部分(安全領域)にだけ重要なテロップや商品が収まるように最初から設計しておけば、TikTok、Instagram リール、YouTube ショートのすべてに同じ動画を流用できます。
西田
▼セーフゾーンについては詳しくはこちらから
縦型広告・ショート動画広告のセーフゾーンとは?TikTokやYouTube、meta広告など7媒体の仕様まとめ|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
縦型広告・ショート動画広告のセーフゾーン(セーフティゾーン)を守れていますか?TikTok広告・YouTubeショート広告・Meta広告・LINE広告・X広告・Pinterest広告の媒体別に特徴とその仕様をまとめました。
「どの配信枠向けに、どの長さで作ればいいのか分からない」という場合、迷ったら以下の基準で優先順位を決めて制作を進めるのがおすすめです。
モバイルメインの配信(Meta・TikTok・LINEなど):圧倒的に視聴されやすい「9:16(縦型)」を最優先します。デスクトップや YouTube 長尺配信メイン:「16:9(横型)」を優先して制作しましょう。
主要媒体の共通規格:多くの媒体(YouTube・Meta・Yahoo!・LINE・Amazon)で共通して推奨・許容されているのが「15秒以内」です。
西田
動画のサイズや制作時のポイントを紹介しましたが、デザイナーさんへ発注する機会が多い方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここまで紹介した動画のサイズや制作時のポイントだけでなく、実際にあった差し戻し事例やサイズを選ぶときの判断基準を含めたそのまま発注できる例をご紹介します。
発注時に見落としがちなのが、冒頭から紹介しているセーフゾーン外へのテキスト配置や無音再生を考慮していない構成です。
セーフゾーンについては「いいねボタン」「キャプション文」と重なって文字が読めなくなってしまい、何度も修正のやり取りが発生しやすいところです。無音再生を考慮せずテロップも入れていない場合、音声なしで視聴したユーザーに内容が伝わらなくなってしまいます。
そのため、デザイナーさんへの発注時には、以下のように「サイズ・秒数・セーフゾーン規定・音声前提」を明記して渡すことで、再校正やミスを劇的に減らすことができます。
【動画広告発注テンプレート例】
案件名: ○○サービス認知拡大動画広告
納品サイズ・フォーマット:
メイン:9:16(1080×1920 px)/ MP4
展開枠:16:9(1920×1080 px)/ MP4
動画の長さ: 15秒以内
制作上の注意事項:
セーフゾーンの遵守: 9:16動画については、主要なテキスト・ロゴ・商品は画面中央のセーフゾーン内に収めてください(各媒体のボタンやUIと被らないようにするため)。
動画広告のサイズや長さを媒体ごとに正しく把握することは、無駄な修正コストを抑え、成果の出るクリエイティブをスピーディーに展開するための基本です。
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ぜひ本記事をブックマークして、日常の動画広告運用や指示書作成に役立ててください!
動画広告、結局どのサイズで何秒がいい?主要6媒体の推奨サイズと長さ、作成時のポイントを解説