お客さまとのミスコミュニケーションをなくす「デザインガイドライン」とは
「商品動画を作りたいけれど、撮影の予算も時間もない」
「静止画バナーのクリック率が落ちてきて、クリエイティブに変化を出したい」
EC サイトの管理から広告運用まで兼任されている方は、まさに今このような壁にぶつかっていないでしょうか。
動画が良いと分かっていても外注するほどの予算はなく、かといって自作する時間やスキルもないのは「あるある」な悩みかと思います。そこで今回、現場の課題を解決すべく「AI による動画生成」に着目しました。
今回は、キーワードマーケティングの運用者が「Google アセットスタジオ」「Google Gemini」「Canva」の3ツールを実際に使い倒して比較した結果を紹介します。実際の使い勝手や注意点、さらに広告を配信して分かった CTR や CVR の変化まで詳しく解説するので、ぜひ運用の参考にしてみてください。
鹿志村
EC サイトの運営現場では、常にクリエイティブの追加や改善が求められます。特に担当者を悩ませているのが、同じ静止画バナーを使い続けることによるクリック率の低下です。
鹿志村
しかし「変化をつけるために動画広告を試したい」と思っても、現実は簡単ではありません。
結果として、「動画の必要性は感じつつも静止画バナーを使い回すしかない」という状況に陥りがちです。こうした課題の解決策としておすすめなのが、静止画から生成する「AI 動画」です。
「AI 動画」と聞くと、難解なプロンプトの入力や高度な編集スキルが必要だと思われがちですが、決してそんなことはありません。広告やサイトで実用的に使う範囲であれば、手元にある「商品画像1枚」を用意するだけで十分です。
ゼロから撮影し直す必要はなく、画像をツールにアップロードするだけで、AI が自動で自然な動きをつけて動画に変換してくれます。
鹿志村
「静止画から動画を作れる」と言っても、AI 動画生成ツールは数多く存在するため、「どれを使えばいいのか分からない」と迷ってしまう方も多いはずです。
そこで今回は、キーワードマーケティングの運用者が以下の3つのツールについて、実際に触って感じた使い勝手や注意点を含めた評価をお届けします。
なお、現状はどの AI 動画生成ツールでも、キャッチコピーやロゴなどの文字が入った静止画をそのまま動かそうとすると、文字が歪んだり潰れたりしてしまい、きれいに生成するのが少し難しい傾向にあります。
そのため、今回の検証や事例では「文字が入っていない商品画像(静止画)」をベースに動画を生成しています。
鹿志村
日々の広告運用で「もっともシンプルで使いやすい」と感じたのが、Google 広告内で利用できる「Google アセットスタジオ」です。
▼Google アセットスタジオの基本情報
| 料金 | 無料(Google 広告アカウントがあれば使用可能) |
| 特徴 | Google 広告の管理画面内で完結する |
| 作れる動画の仕様 |
|
| 注意点 | 人物の顔が含まれる画像は生成不可 |
Google アセットスタジオの魅力は、とにかく迷わない導線とシンプルさです。手元にある商品画像をアップロードするだけで、AI が自動で動きやテキストアニメーションを組み合わせた動画を生成してくれます。
動画を作成するには、Google 広告管理画面左側の「ツール」から「アセットスタジオ」へ移動し、「画像から動画を作成する」をクリックします。

以下の画面が表示されたら、「+追加」ボタンから画像を追加し、「動画クリップを生成」をクリックしましょう。

1回の生成につき2種類の動画が生成されるので、動画の内容を確認し、広告として使いたい動画を右クリックして保存すれば OK です。

個々の静止画から生成される動画の尺は約5秒と短いですが、キーワードマーケティングではそれらをつなぎ合わせて「5秒ごとに商品が次々と切り替わる動画」として作成しています。
1つの動画で複数の商品バリエーションをテンポよく見せられるため、Criteo や Google ディスプレイ広告の動画アセットとしても非常に効果的です。
鹿志村
無料かつ広告管理画面でそのまま素材として使えるため、EC の広告運用者には一番おすすめできるツールです。
Google アセットスタジオについてより深く知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
たった10分で動画が完成!Google広告の「アセットスタジオ」を試してみた|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Google 広告に「アセットスタジオ」という動画作成機能が追加されました。本記事では、このアセットスタジオの使い方や特徴を、実際の制作事例を交えてご紹介します。
Google が提供する AI「Gemini」も、画像を読み込ませて動画生成の指示を与える(プロンプトを入力する)ことで、静止画から動画を作れます。
ただし「プロンプトが必要」と言っても、専門用語や英語で長文を書く必要は一切ありません。画像をアップロードして、ごく簡単な指示を日本語で入力するだけで、AI が意図を汲み取って動画を生成してくれます。動画生成には Google の動画生成モデル「Veo」が使われています。
鹿志村
▼Gemini の基本情報
| 料金 | 有料プラン(プランにより制限が変動) |
| 特徴 | 指示の理解力が高く、クオリティの高い映像表現が可能 |
| 作れる動画の仕様 |
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| 注意点 |
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Gemini では静止画の雰囲気を保ったまま立体感や動きのあるアニメーションを付与してくれるため、生成される動画のクオリティ自体は非常に高いです。さらに3ツールの中で唯一、映像に合わせた音声(効果音や BGM 風の音)が自動で付与される点も特徴です。
例えば以下のようにぬいぐるみの写真をアップロードして、回転させるよう指示を出したとしましょう。

この場合、以下のように実際にぬいぐるみを回転させたような動画が作成されます。よく聞いてみると布の素材がテーブルにこすれるような音が入っているのもポイントです。
ただし、動画生成には有料プランの契約が必要な点と、システムのリソース消費に応じた制限がある点に注意です。
鹿志村
デザインツールとしておなじみの「Canva」にも、AI を活用した動画生成機能が搭載されています。
▼Canva の基本情報
| 料金 | 無料プラン(機能制限あり)、有料プランあり |
| 特徴 |
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| 作れる動画の仕様 |
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| 注意点 |
意図しない不自然な要素や変な動きが生成されやすい
(商品画像の一部が歪む、背景に変な要素が出現するなど) |
Canva の強みは、静止画バナーの制作から動画化、テキスト装飾まで1つで完結できる点です。生成される動画は基本5秒で、MP4形式で簡単にダウンロードできます。
動画を生成するには、まず動画のもとになる画像を選択し、画面の「編集」ボタンをクリックします。あとはツール一覧から「画像から動画を生成」をクリックするだけです。

普段から Canva を触っている方にとっては、使い慣れた Canva の画面で操作できるため、導入のハードルが低いのではないでしょうか。
一方で、実際に試してみると「意図しない不自然な要素や変な動きが生成されやすい」という傾向が見られました。例えば商品画像の一部が歪んでしまったり、背景に変な要素が出現したりすることがあります。
こちらの動画では、ぬいぐるみが意図していない羽ばたくような動きをしてしまっています。
鹿志村
Canva での動画作成について気になった方はこちらもご覧ください。
SNSから広告まで!Canva動画の作り方とクオリティUPするTipsを紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Canva は画像編集だけでなく、動画の制作も可能です。今回は動画を作ったことがない方に向けて、Canva を活用した動画の作り方や操作方法、制作時のポイントをご紹介します。
「具体的にどんな動画ができるのか?」をイメージしていただくため、実際に手元にある静止画を使って作成した動画をご紹介します。
今回はハイクオリティな1本の作品を目指すのではなく、「いろいろな商材や用途で、手軽にバリエーションを作れること」を意識して作成しました。
最初に紹介するのは、静止画では伝わりにくい素材の質感や、風になびくような自然な動きを付与した事例です。商品画像の雰囲気を壊さずに、目を引くワンポイントの動きをつけています。
動画は Gemini で、1分ほどで作成できました。
Gemini の特徴として、人物や手足などが静止画内に含まれると自動で音声が追加される傾向があります。今回も以下のように、特にプロンプトで指示をしていないにもかかわらず、女性の音声が付いています。

湯気や光の演出、背景の微小なアニメーションを追加した事例です。動画は Canva で、こちらも先ほどと同様に約1分で作成できました。
鹿志村
AI ツールを使うと、広告だけでなく EC サイト内のファーストビューや商品詳細ページに掲載するための短尺動画も作成できます。こちらは、EC サイトの商品ページのバナーに使うことをイメージして作成した動画です。
こちらの動画は Google アセットスタジオで、30秒ほどで作成できました。
このように、動画にすることで静止画よりも商品の魅力を立体的に伝えられます。
「手軽に作れるのは分かったけれど、実際の広告成果はどうなの?」と思われる方も多いはずです。そこで、キーワードマーケティングで実際にクライアントの広告配信に AI 生成動画を導入した際の事例と、リアルな成果データをご紹介します。
キーワードマーケティングでは、主に以下のような配信面や商材において、AI で生成した動画クリエイティブを活用しています。
今回は静止画バナーのパフォーマンスが徐々に低下しており、クリエイティブの刷新が求められたアカウントに対し、手持ちの商品画像から作成した短尺の AI 動画を検証素材として投入しました。
実際に静止画バナーと AI 生成動画を並行して配信したところ、以下のような成果が得られました。
静止画の中に「動き」や演出が加わることで視認性が高まり、明確な CTR 改善が見られました。また、CVR を下げることなくクリック数を獲得できたため、結果としてアカウント全体での獲得件数(コンバージョン数)の増加につながっています。

さらに成果面だけでなく、「制作スピードの劇的な向上」も大きなメリットです。
これまで動画クリエイティブを作るには外注費や制作時間がかかり、検証のハードルが高いのがネックでした。しかし AI 生成動画を活用することで、静止画バナーを作るのと変わらない手軽さで動画を量産できるようになり、「広告の検証サイクル」をこれまでにない速さで回せる環境が整いました。
最後に、AI 動画生成をビジネスや広告運用で活用する際に押さえておきたい2つのポイントを紹介します。
AI 動画生成は手軽な反面、演出を盛り込みすぎると派手になりすぎてブランドの高級感や落ち着いた世界観が崩れてしまうことがあります。
ブランドイメージを守りながら成果を出すコツは、過剰なエフェクトを避け、商品を引き立てる控えめな動き(ズームインや静かな光の演出など)にとどめることです。
鹿志村
先ほどの比較の通り、ツールにはそれぞれ強みと弱みがあります。どれか1つのツールに絞るのではなく、目的に合わせて柔軟に使い分けましょう。
以下の表は、この記事で紹介した3つのツールについて「どのような場合におすすめなのか」をまとめたものです。
| ツール名 | こんな場合におすすめ |
|---|---|
| Google アセットスタジオ | 手軽に広告用パターンを量産したいとき |
| Google Gemini | 勝負素材のクオリティを高めたいとき |
| Canva | テロップや枠線などデザインも含めて調整したいとき |
今回は EC 担当者、広告運用者向けに「静止画から作る AI 動画生成」について、ツールの比較検証や実際の広告成果を解説しました。
本記事のポイントを改めて整理します。
「AI での動画作成はハードルが高い」「自分にはまだ早い」と感じていた方も、まずは一番手軽な Google アセットスタジオや、使い慣れた Canva を開き、手元にある商品画像を1枚アップロードすることから始めてみてください。
鹿志村
クリエイティブで成果が出ない、PDCAが回せないとお悩みなら、キーマケに相談してみませんか?
独自メソッド「クリエイティブシート」を活用することで、ターゲットやニーズの定義を論理的におこなうことが可能となり、広告運用者の技量にとらわれない、成果が出るクリエイティブ提供を可能としています。また、東京本社と九州佐賀支社の分業体制により、すばやいクリエイティブの入れ替えや効果検証が可能です。
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