Google 広告ではロゴやビジネス名を設定できる「ビジネス情報アセット」という設定があります。これは簡単に設定できるだけでなく、設定することでクリック率が上がったり他社との差別化にもなったりする機能です。
この記事ではビジネス情報アセットの設定方法や、よくある審査落ちの対処法について紹介します。
ビジネス情報アセットとは、広告主の名前や会社のロゴといった情報を検索広告に表示できる機能です。
以下のキーワードマーケティングの広告を例にすると、赤枠で囲んだ箇所を指します。
ビジネス情報アセットを設定することで以下のようなメリットがあります。
どのようなメリットがあるか確認して、自社で設定するかどうか検討しましょう。
ビジネスロゴを設定することにより、検索広告が表示されたときに、テキストだけでなくロゴ画像でも視認性を高められます。
特に指名キーワードで検索されたり、ユーザーがすでに広告主の企業を知っていたりする場合は、すぐに探している企業の広告だと認識できるため、競合他社の広告へのユーザー流入防止やクリック率の上昇が期待できます。
ビジネスロゴや会社名が表示されることにより、広告の信頼感を高められるのもメリットです。
ビジネス情報アセットを設定していないと、ロゴの部分には地球儀マークが、ビジネスの名前の部分にはドメインが表示されるようになります。
以下の表示例と比較すると、やはりアセットを設定しているほうが「公式感」をより強く感じるのではないでしょうか。
また、最近では多くの広告主がビジネス情報アセットの設定を実施しており、設定していない広告主のほうが少なくなってきている印象です。
検索広告が競合と並んで表示されたときに、自分の広告だけロゴや会社名が表示されていないと、広告に対する信頼感は他社と比較して下がってしまいます。こういった点からも、ビジネス情報アセットの設定は意外と重要だと分かるのではないでしょうか。
ここからは具体的にビジネス情報アセットの設定方法について解説していきます。設定自体は複雑ではないのですが、きちんと設定に必要なものをそろえておきましょう。
設定の前に必要なものは以下の2つです。
ビジネス情報アセットを設定するには、対象の Google 広告のアカウントが「広告主の適格性確認(本人確認)」をすでに完了していることが条件です。
適格性確認は Google の広告主の透明性を証明するための設定で、実施することで広告主の情報や所在地などが表示されるようになります。
適格性の確認がまだ完了していないという方は、以下の記事で紹介している設定方法を参考に実施してみてください。
Google広告の身元確認(本人確認)の必要書類と手続きまとめ|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Google の「身元確認(広告主適格性確認プログラム)」とは、広告主が実在する会社であることを証明するための手続き。注意点と必要なもの、手順をまとめました。
広告主の適格性確認が完了すると、いよいよビジネス情報の設定です。ただ、設定するにはいくつかの要件を満たす必要があります。
要件名 | 条件 |
---|---|
ビジネスの名前 |
提出された正式名と完全に一致する |
ビジネスのロゴ |
|
それでは実際にビジネス情報アセットをどのように設定するのか、管理画面の画像と一緒に説明していきます。
ロゴの画像やビジネス名を準備しておくとスムーズに設定できるので、ぜひ一緒に設定してみましょう。
Google 広告の管理画面の左側のツールバーにある「キャンペーン」から「アセット」内の「アセット」をクリックして、アセットの設定画面に入ります。
現在設定しているアセットの一覧が表示されるので、「ビジネスの名前」をクリックし、画面左上の青い+ボタンをクリックします。
「追加先」のプルダウンを押すと、ビジネス情報アセットを紐づける単位として Google のアカウントもしくは特定のキャンペーンのいずれかを選ぶことができます。
紐づけの単位を設定して、「ビジネスの名前」を入力し「保存」すると設定が完了します。
ビジネスのロゴも、ビジネスの名前の設定方法と同じような流れで進めていきます。まずはアセットの画面から「ビジネスのロゴ」をクリックしましょう。
「追加先」のプルダウンでアカウント単位かキャンペーン単位で紐づけるかを選択し、「+ビジネスのロゴ」をクリックします。
設定したい画像を挿入したら「保存」を押しましょう。これで、ビジネスのロゴの設定も完了です。
設定が完了すると、それぞれ広告の審査に入り、そこで承認されると検索広告でビジネスの名前やロゴが表示されます。
ただし、Google の公式ヘルプにも記載がある通り、審査が承認されてもすぐにビジネス情報が表示されないこともあります。
私の体感ですが、ビジネス情報の表示機会は少しずつ増えてくので、基本的に表示されるようになるまでは1か月前後かかる印象です。これは Google の仕様の問題なので、焦らず表示回数が増えるのを待ちましょう。
また、ビジネス情報アセットの表示の頻度は広告主側ではコントロールすることができない点も念頭に置いておきましょう。
ここまでロゴやビジネス名の変更方法をご紹介しましたが、設定した後に変更したいこともあると思います。
変更したい場合は、正しいビジネス情報を「ビジネスの名前の設定方法」や「ビジネスのロゴの設定方法」で紹介した方法で入稿しましょう。
その後、ビジネス情報アセットの画面で変更前のアセットのステータスをオフ、新しく設定したアセットのステータスをオンに変更すれば、変更した状態のビジネス情報で広告を配信できます。
ビジネス情報アセットはスムーズに設定できますが、意外にも審査落ちが発生することがあります。
ここではよくある審査落ちの種類と、その対応方法を紹介します。
ロゴがぼやけていたり、ピントがずれているなどする場合は審査落ちする可能性が高いです。
また、ロゴの解像度の要件を満たしていても、小さくて読むことができないようなテキストが入っている場合はよく審査落ちとなります。
審査落ちを防ぐためにも、ロゴを設定する際には基本的にテキストが入っていないものを設定しましょう。
それぞれ設定の要件を満たしていても、広告の遷移先であるランディングページにロゴやビジネス名の表示が必要です。
設定の際には、ランディングページ内にロゴやビジネス名を表示させる、もしくはすでにランディングページに記載しているロゴやビジネス名を設定するようにしましょう。
このほかにも審査落ちがあった場合は、Google 広告ポリシーヘルプの「ビジネス情報の要件」ページを参照しつつ、アセットを修正してみてください。
今回記事内で紹介した2つの方法やヘルプを見て何度も修正しても、審査が通らない場合もあると思います。その場合は、Google に再審査を要請しましょう。
再審査を要請する際には、審査落ちしている広告の「ステータス」の欄にカーソルを当て、「再審査を請求」をクリックします。その後「再審査請求の理由」で「ポリシーに沿って変更を実施した」を選択し、再審査を請求したい広告を選んで「送信」をクリックしましょう。
今回は Google 広告で設定できるビジネス情報アセットについて解説しました。
Google 広告のビジネス情報アセットは、ロゴやビジネスの名前を準備しておくと比較的スムーズに設定できる項目です。検索広告においてもビジネスの名前やロゴを設定していることで、広告の視認性が増したり、信頼度も高まる場合もあります。
もしまだ設定されていない場合は、この記事を読みながらぜひ設定してみてください。
広告運用 コンサルタント
2021 年入社。大学では理工学部に所属し、制御工学を専攻。また、陸上競技部(短距離走)で活動。キーワードマーケティング入社後、広告事業部に配属される。趣味は海外ドラマ鑑賞と小説を読むこと。おしゃれなカフェや居酒屋に行くことが好き。
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