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中国でGoogle広告を配信してわかった、コンバージョンにつなげる広告運用のポイントと注意すべき点

「中国 Google 広告」などと検索すると、”中国へはGoogle 広告を配信することはできない” といったブログが掲載されていますが、実際、私は中国に滞在中の日本人の方に対して Google 広告の配信をしており、問題なくコンバージョンも獲得できています。

そこで、本記事では中国へ広告配信を行う方法や、日本国内への配信とは勝手の違う環境でコンバージョン獲得するためのポイントと注意点をご紹介したいと思います。

中国では Google のサービスはブロックされている

Google は2010年に中国から撤退し、拠点を香港に移しました。

移転後も情報の制限は厳しく、中国国内から Google のサービスへアクセスは基本的にブロックされています。

中国本土で展開するネット検索サービスから撤退し,今後中国からのアクセスについては,グーグル香港のサイトに転送する方針を明らかにした。

引用元:米グーグル,中国市場からの“撤退”を表明

それでは、中国国内で、Google の提供する各サービスを利用したいときはどうすればいいのでしょうか。

もちろん代替サービスもありますが、VPN (Virtual Private Network =仮想専門回線)を介すことで、インターネットサービスを使用することができます。

VPN とはセキュリティ性の高い仮想のインターネット空間であり、特定の人だけがアクセスできるネットワークとイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。

VPN を使用することで在中の人でも Google や政府に制限された他のサービスを使用出来ます。VPN について詳しくは以下の記事をご参考ください。

実際に広告配信してみてわかったこと

こちらの表は、私が実際に広告配信を行った際のターゲットです。

職種 製造業
役職 経営者層
年齢層 40代以上
性別 男性
地域 中国の沿岸部(山東省、江蘇省、広東省など)

広告配信後にコンバージョンユーザーを分析したところ、表にある、職種、年齢層、性別、地域(内陸、沿岸部など)の方からコンバージョンが発生していたことが確認できました。

この結果から、中国に住む日本人の方へも狙い通り広告配信ができていると考えられます。

さらに、広告文を作成する際には、ユーザーアンケートで出てきた「自分向けの商品、サービスなのかわからなかった」という不安を払拭することを意識しました。

具体的には、中国国内で使われている言葉の表現を用いました。ターゲットに合った言葉を使用することで、それを見たユーザーへ確実に届く広告文を作成することができます。

日本語表記 中国語表記
会長、取締役 董事長
社長 総経理
管理職、マネージャー 経理

このように、意味もやや異なるものもあるので注意が必要ですが、中国に住んでいる誰に向けて広告を配信いるのかをハッキリとさせることがコンバージョン獲得の肝になります。

どのように戦略、戦術を立てて攻めるべきか?

広告を海外で配信する場合は、現地の方と大型連休や催事の予定などの情報を共有しておくことが重要です。

商材やターゲットによっても最適な方法が変わってくるため、クライアントにヒアリングして実態を確認するなどの工夫が必須となります。

さらに、国内ではコンバージョンに繋がらなかった施策がうまくいくケースも珍しくありません。

中国にいる日本人をターゲットとする場合、日本に比べると競合の数が少なくクリック単価が下がります。そのため、いわゆる「種まき広告」と呼ばれる、ターゲットを絞りすぎない広告でも十分に成果を出すことができました。

VPNの不調は広告配信に大きく影響を与えるため注意が必要

VPN 自体に不具合が生じれば当然、広告配信にも影響が出る可能性が高いことは忘れてはいけない重要なポイントです。

中国国内でデモが発生していたり、式典などが行われていたりすると VPN が安定しない、機能不全に陥ることは決して珍しいことではありません。

先日の国慶節(2019年10月1日から10月7日)の際は、中国70周年の式典と重なったこともあり、直前から大規模な VPN の不調が発生しました。

このような情報を得ていると、最適な広告配信のスケジュールや投下の有無見直しなどもスムーズに進められます。

日本とは異なるネットワーク環境であることを想定し、クライアントとの情報共有を含めた連携が重要になってくるでしょう。

中国在住の日本人にあなたの広告を届けてみませんか。お気軽にご相談ください。

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「中国に広告配信したい」「一度試してみたがうまく成果がでなかった」「Google以外の広告も配信したい」 こんなことでお悩みなら、ぜひ弊社に相談してみてください!

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記事を書いた人

川手 遼一
川手 遼一

広告事業部 マネージャー

1年半ほどのインターンを経て2016年4月に新卒入社。営業チーム、広告運用チームを経験。BtoC、 BtoB、有形、無形商材問わず50社以上の広告運用に携わる。Yahoo!広告が好き。趣味はオーディオ、読書。

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