2023年たくさんの方に読まれた人気記事ランキングTOP10

2023年も残り数日。仕事もプライベートもやり残したことがない状態で大晦日を迎えたいものですね。編集長である僕は、毎年恒例の人気記事ランキングを皆さんにお届けするという最後の仕事があります。この記事を読みながら年末モードに入ってもらえたら幸いです。

「キーマケのブログ（2023年名称決定）」では、実際に広告運用をおこなう社内メンバーが、自身の経験をもとに「役に立つ」と「分かりやすい」を意識して情報をまとめています。この記事では、2023年に公開した記事の中から、多くの方に読まれた人気記事のうち上位10記事について、記事の概要や製作背景をお伝えします。見逃した記事がある方は、この機会にぜひお読みください。

1位. 【項目一覧付】Facebook広告の詳細ターゲット設定とは？具体例や活用シーンも解説

最初に紹介するのは、Facebook 広告の詳細ターゲット設定について解説する記事です。詳細ターゲットは Facebook 広告で設定できるオーディエンスの1つで、これを使うと利用者のデータや興味関心、行動などの項目を指定して、広告配信のターゲットを絞り込むことができます。

特定のアニメや漫画が好きそうな人や、旅行から帰ってきて1週間以内であると思われる人などに絞って広告を配信できるのが特徴で、よりニッチなターゲティングが可能になっています。記事内には、詳細ターゲット設定一覧をダウンロード資料として用意しています。自社の商品やサービスに合ったターゲティングがないか探す際にお役立てください。

2位. Microsoft（マイクロソフト）広告とは？特徴や配信面、事例を徹底紹介

2023年から注目度がさらに高くなった Microsoft（マイクロソフト）広告について、概要をはじめ、Google 広告や Yahoo! 広告との違い、配信時に押さえておきたいポイントなどを紹介した記事が2位にランクインしました。独自の配信面の紹介や、Google 広告からキャンペーン情報をインポートする方法、配信実績の紹介などは読者の方からも注目されました。

検索エンジン「Microsoft Bing」のデスクトップでのシェア率は、2022年1月時点の10.82%から増加し、2023年11月には18.58%となっています。シェア率が増加していることから、今後 Microsoft Bing の検索連動型広告の使用率も比例して伸びてくることが予想されます。

3位. 2023年にネット広告関連で滝井が注目している10のこと

3位にランクインしたのは、弊社代表の滝井が毎年執筆している、その年に予測される10の出来事をまとめた記事です。「Twitter 社の動き」の中で予測している「プラットフォームとしての新機能」は、大きく変化があったかと思います。

サービス名の変更やサブスクリプションサービスによる認証マークの付与、ツイートの編集機能、表示される広告数の制限など、さまざまな仕様変更がありました。

他にも「巣ごもり消費」から「巣立ち需要」への変化によって消費活動が活発化したり、動画広告の中でも縦型ショート動画の需要が増したりするなど、2023年も Web 広告業界に影響を与える出来事は多くありました。2024年の年始も「注目するキーワード」をまとめた記事を発表予定なので、ぜひご覧ください。

4位. CSVファイルが文字化けする原因と直し方を解説

CSV ファイルが文字化けしたときに焦らず対応できるよう、対処法を分かりやすくまとめた記事も、2023年によく読まれた記事の1つです。

CSV ファイルの文字化けは、ダウンロード方法や保存方法によって、ファイルが元の文字コードと異なる形式で保存されたり、正確に読み取れなかったりするときによく起こります。この原因さえ理解していれば、開いたファイルが文字化けしていたとしても焦らず対応できます。新入社員や、まだ業務に慣れない中途入社メンバーにとってありがたい記事になると思うので、チームや社内へ共有してみてください。

5位. ピンタレスト広告（Pinterestアド）とは？特徴と費用、ターゲティングから出稿方法までを一挙解説

2022年6月から日本でもピンタレスト広告（Pinterest アド）を配信できるようになり、2023年には弊社でも運用依頼を受けることもありました。ピンタレスト広告は、非常にタイムライン（フィード）に馴染んでいて、広告だと分からないほど自然に表示されるのが特徴的です。

基本的な出稿方法（配信設定）の流れはほかの Web 広告と変わりません。以下の5つのステップを経ることで配信が可能です。

1. ビジネスアカウントの開設
2. ウェブサイト認証
3. ピンタレストタグの設置
4. 広告キャンペーン・アドグループ・ピン（広告）の作成
5. ビジネス情報・請求先住所の登録

ターゲティング方法は7つあり、サイト訪問者や顧客リストのユーザーへ配信する「オーディエンス」や、ユーザーの興味があるコンテンツに配信をする「インタレスト」、ユーザーの検索キーワードに対してターゲティングできる「キーワード」などがあります。自社のターゲットに合わせて選択するとよいでしょう。

ターゲティング	概要
オーディエンス	サイト訪問者、メールアドレスなどの顧客リストへの配信
アクトアライクオーディエンス	ピンタレスト上での行動が、上記「オーディエンス」に含まれるユーザーと似ているユーザーへの配信
インタレスト	ユーザーの興味関心やライフイベントをもとに配信
キーワード	ユーザーがピンタレストで検索するキーワードまたはフレーズに対して配信、もしくは除外
属性	性別、年齢、場所、言語、デバイスを絞り込んで配信
プレースメント	広告を表示させたい場所をホームフィード、検索結果、関連するピンから選択して配信
拡張	設定しているターゲティングをもとに、似ているキーワードとインタレストを検索しているユーザーを、自動的に広告のターゲットに設定して配信

また、属性ターゲティングのうち「場所」の項目では、都道府県や特定の市町村を選択できる「地域ターゲティング」を利用できます。郵便番号を指定したターゲティングもできるのが、他の媒体にない特徴の1つです。

6位. Instagramカルーセル広告とは？効果的な訴求事例や設定方法を解説

各媒体のカルーセル広告を紹介した記事はこれまでも人気でしたが、2023年に執筆された Instagram のカルーセル広告を紹介する記事も多くの方に読まれました。Instagram のカルーセル広告は、他の媒体と3つの点で違いがあります。

1. 画像ごとに設定できるのは見出しとランディングページのみ
2. 設定できる画像や動画は10枚まで
3. 画像や動画の順番が最適化される機能がある

画像や動画を分けて複数の商品を紹介する方法はカルーセル広告独自のものですが、ビジュアル訴求が強いプラットホームである Instagram では特に注目すべき使い方です。

実際に弊社で配信した SNS アプリのダウンロードを促す広告でも、配信当初からコンバージョン（ダウンロード）に繋がり、目標 CPA を下回る結果になりました。1枚画像のときと比べると、コンバージョン率は15％から29%まで良化しています。

7位.今さら聞けない「CPM（インプレッション単価）」とは？計算方法やeCPM、CPVとの違い、注意点を解説

7つ目に紹介する記事は、「今さら聞けないシリーズ」から CPM（インプレッション単価）について解説する記事です。CPM（Cost Per Mille）とは Web 広告を1,000回表示させるのにかかる費用のことですが、その計算方法や似ている用語との違い、各媒体で CPM 課金を使用する広告配信メニューなどをまとめています。

また CPM 課金を使用するメリットや注意点も記載しているので、初学者にはうってつけのコンテンツになっています。弊社でも新卒や業界未経験者の方が読んでいるとよく聞きます。

実際に配信したときの CPM も掲載しているので、自社で配信するときの目安にするのもよいでしょう。

業種や業界	toB／toC	広告媒体	CPM
アルバイト関連事業	toB	Facebook	2,000～2,500円
EC 支援事業	toB	Facebook	7,000円前後
専門職育成事業	toC	Google（YouTube）	40円前後
特定業種の転職スカウトサービス	toC	Google（YouTube）	600円前後
定期購入向け EC 通販	toC	ロジカド	100～200円

8位. クロスドメインとは？広告管理画面とGTM、GA4での各設定方法も紹介

一度は聞いたことがあるけれど、詳しく理解していないクロスドメイン。「弊社の記事を読めばあっという間に理解できて、設定まで完了する」と言えるほど、分かりやすく解説した「クロスドメインとは？広告管理画面とGTM、GA4での各設定方法も紹介」が8位にランクインしました。

クロスドメインとは、1つのサイト内に複数のドメインが存在する状態を指します。例えば、EC サイトで商品閲覧ページの URL が「http://www.example.com」、カートページの URL が「http://www.cart.example.com」となっているような状態です。

広告運用では、成果を測るためにコンバージョン数（イベント数）の計測が絶対なので、クロスドメインによって計測不備が出ないようにしなければいけません。そのため記事内では、Google と Yahoo! の広告管理画面と、GA4でおこなう設定を、キャプチャを用いて分かりやすく解説しています。もし設定方法が分からなければ、記事と照らし合わせながらチャレンジしてみてください。

9位. 「前任者から聞いてない。」は通じない！仕事の引継ぎを完璧におこなうための5つのステップ

仕事の引き継ぎをするうえで大事な考え方を教えてくれる記事も多くの人に読まれました。読んでもらった方からは、こんな声も・・・。

引継ぎでその人のビジネススキルを測れる。

「前任者から聞いてない。」は通じない！仕事の引継ぎを完璧におこなうための5つのステップ https://t.co/VLo4iKSdKZ @kwm_co_jpより

— 神宮@運用型広告／SO Technologies (@haji28290) June 5, 2023

この記事では、仕事の引継ぎをおこなう際の3つの心得を解説しています。特にタイトルでも記載している「『前任者から聞いていない。』は通じない／ゼロに」は、まさにその通り。お客様からしたら言い訳にしか聞こえないので、気をつけたい言葉です。

10位. ベテランが教える、仕事でミスが続くときにやるべき「時間」と「心」の余裕を作る方法

最後に紹介するのは、根強い人気を誇るベテランシリーズから「ベテランが教える、仕事でミスが続くときにやるべき『時間』と『心』の余裕を作る方法」です。ベテランとは言っても、ミスをしないように日々気をつけていること、意識していることがあります。

ミスをしないよう、何をすべきか把握して作業のやり方を確認することや、時間と心に余裕を作ることを徹底しているそうです。細かいタスクであっても、日頃からおざなりにせずに対応する姿勢が大切だと学べる記事になっています。

2023年もご愛読ありがとうございました。2024年も良い記事をお届けするので、引き続きよろしくお願いいたします。