LINE 広告

LINE広告のフォーマット別入稿規定と作るべき画像サイズを紹介!クリエイティブ作成のポイントと注意点

2018年の8月に大型アップデートがあり、徐々に LINE 広告を活用する企業が増えてきました。普段、自分の携帯でも様々な種類の広告を目にする機会も増えたのではないでしょうか。

一方で LINE 広告のことは、ある程度知っていても、実際に配信したことのあるという方はあまり多くないと思います。

この記事では、LINE 広告のバナーや動画の入稿規定やクリエイティブ作成時のポイントまでを詳しく説明します。

現在、他の媒体でバナー広告を運用していて、その画像を LINE 広告で設定する際の注意点も一緒に解説しています。是非、広告運用の際は参考にしてみてください。

LINE 広告とは

LINE 広告とは、コミュニケーションアプリ LINE に広告を出稿するための運用型広告プラットフォームで、アプリ内のトークリストやタイムライン、LINE NEWS などに広告を配信することができます。詳細については以下の記事をご覧ください。

▼LINE 広告を詳しく解説

獲得から認知へのフェーズで活用したいLINE広告。ターゲティングから配信面、入稿規定まで丁寧に解説

日常でよく使うコミュニケーションツールLINE。LINEアプリだけでなくLINEの他のプラットーホームや連携アプリに広告をだせるLINE広告について、事例やターゲティング方法、広告の種類まで基本的なことを余すことなくお伝えします。

クリエイティブフォーマットと入稿規定 

ここではクリエイティブフォーマット別のアスペクト比と推奨サイズを画像と動画にわけて表にしてまとめています。

クリエイティブフォーマットアスペクト比(画像)推奨サイズ(画像)アスペクト比(動画)推奨サイズ(動画)
Card16:91,200×628 pixel16:916:9
Square1:11,080×1,080 pixel1:11:1
Vertical9:169:16
Carousel1:11,080×1,080 pixel
画像+テキスト16:9
1:1
6:4
1,200×628 pixel
1,080×1,080 pixel
600×400 pixel
動画リワード広告16:9
1:1
6:4
幅:240~1,920 pixel 、高さ:135~1,080 pixel
幅:600~1,280 pixel 、高さ:600~1,280 pixel
幅:135~1,080 pixel 、高さ:240~1,920 pixel
参考:LINE Business Guide

その他にもバナーであれば形式を、「.jpg」もしくは「.png」にし、ファイルサイズは5 MB 以内にする必要があります。

動画の場合はアスペクト比と推奨サイズ以外にも規定が多いので表にしてまとめました。以下を確認し素材を用意しましょう。

映像 圧縮規格 H .264
プロファイル(推奨) メインプロファイル
ハイプロファイル
CCD 正方画素
フレームレート 固定( Constant Frame Rate , CFR )
コマ数 最大30 fps
映像表示方式 プログレッシブスキャン
フォーマット mp4
16:9(幅:240~1,920 pixel 、高さ:135~1,080 pixel )
1:1(幅:600~1,280 pixel 、高さ:600~1,280 pixel )
9:16(幅:135~1,080 pixel 、高さ:240~1,920 pixel )
解像度 最大1,080 p (広告配信時は最大720 p )
ビットレート 最大8 Mbps
音声 符号化規格 AAC
通信速度(推奨) 128 kbps 以上
音源 モノラルまたはステレオ
時間 最大120秒(最低5秒以上)
ファイルサイズ 最大100 MB 以内

すべてのサイズを用意しなくてもOK

バナー、動画の各パターンを配信することでどのクリエイティブが最も効果的かを検証することができます。ただ、人的リソースやコスト面を考慮するとすべてを用意することはなかなか難しいと思います。

画像引用元:クリエイティブ・オリエンテーションシート|LINE 広告より引用し一部加工

その場合、まずは Card と Square で配信されるサイズを用意することをオススメします。理由として、 Card と Square は LINE 広告のほとんどの配信面で使用できる基本的なフォーマットのためです。

なので、LINE 広告を始める際は以下のサイズから作成しましょう。

  • バナー
    • 1,200×628 pixel 
    • 1,080×1,080 pixel 
  • 動画
    • 16:9
    • 1:1

LINE広告入稿時に注意したい2つのこと

入稿規定を踏まえて、実際にバナーを作成してみましょうと言いたいところですが、特に注意しなければならない点が2つあります。

  1. バナー内のテキスト量が抑制される
  2. 他媒体のバナーが使えない場合もある

1.バナー内のテキスト量で配信が抑制される

バナー内のテキスト量が多いと判断された場合、システムによって配信ボリュームが抑制されることがあります。テキスト量についての判定は自動によるもので、判定基準や配信ボリュームがどのくらい抑制されるかは非公開となっています。

基準をクリアするために以前のルールを参考にしてみるのも良いでしょう。

  • テキストを含まないデザインを推奨
  • テキスト含む場合、全体領域の20%以内に収めなければならない
  • 画像を5×5で25分割し、テキストがボックス5個以内であれば掲載可能
  • ロゴはテキストエリアの対象外
    ※2019年11月6日より基準は非公開

動画については、以前からテキストエリアの制限ルールはありません。

2.他媒体のバナーが使えない場合もある

LINE 広告以外の媒体を既に運用している媒体があれば、使用しているバナーを使おうと考える方も多いと思います。

その際、使用しているバナーがそのまま使えない可能性もあるので注意が必要です。サイズ、形式、ファイルサイズの3つをよく確認しておきましょう。

サイズ

サイズが異なっている場合、編集してリサイズして、規定のサイズになっていれば問題ありません。

形式

LINE 広告は jpg 、 png のみ入稿可能ですが、他媒体だと gif で配信可能な媒体もあります。入稿前に素材の形式は確認する必要があります。

ファイルサイズ

Google 広告や Yahoo! ディスプレイ広告、Twitter 広告で使用しているバナーは LINE 広告で入稿可能なファイルサイズより小さいため問題ありません。しかし、 Facebook 広告は最大30 MB まで入稿可能なので LINE 広告で使用できないものもあります。

Facebook 広告のバナーを使用する際はサイズの調整が必要です。以下は主要広告媒体の最大ファイルサイズをまとめたものです、

媒体 最大ファイルサイズ
Google 広告 5,120KB
Yahoo!ディスプレイ広告 3MB
Twitter 広告 5MB
Facebook 広告 30MB

成果を出すにはできるだけシンプルな画像を使用すべき

他媒体で成果を出せているバナーをそのまま使用して、 LINE 広告でも成果を出せている事例はあります。

ただ、バナー内のテキスト量に左右される傾向があるので注意が必要です。実際に、文字が少ないシンプルな画像の方が LINE 広告においては成果が良かったという事例もあります。

テキストエリアのルールが撤廃された現在でも、テキスト量という点は重視される傾向があるようです。

また、テキスト量以外の成果を出すためのポイントは開示されているので、是非押さえてクリエイティブ作成に取り掛かりましょう。

クリエイティブ作成時のポイント

クリエイティブを作成する際に、押さえるべきポイントと、公式情報と実際に配信した結果からわかったことを解説いたします。

バナーと動画にわけて説明するので、今後クリエティブ作成の際に参考にしてみてください。

バナー

LINE 広告はモバイルに配信されるため、小さな画面でも見やすいデザインやレイアウトを意識する必要があります。

1つのバナーの中にいろいろな訴求を含めてしまうと、必然的に各テキストサイズが小さくなり、モバイルで表示された際に見づらくなります。

そのため、1メッセージ1ビジュアルのように簡潔な訴求にするのがポイントになってきます。その結果、視認性が高まり、商品・サービスの利点が把握しやすい広告を作成することができます。

動画

バナーと比較して、より多くの情報を盛り込むことが可能なのが動画広告の特徴です。また、3秒地点までの到達率が高い動画は、クリック率が2倍程度になる傾向があることが公式サイトから開示されています。

その特徴と傾向を踏まえた、「動画3秒再生の最適化機能」という機能があります。これは、LINE が保有するデータに基づいて、動画を視聴する可能性がより高いユーザーに対して、広告が配信される仕組みです。

機能の実装前のテスト配信では、手動入札の広告配信と比較して動画の3秒再生数は約200%増加、3秒あたりの動画再生単価も約35%改善する結果が出ています。

画像引用元:再生単価が35%改善!LINE広告の「動画3秒再生の最適化機能」とは|LINE for Business

まず、ユーザーの指を止めるような目を引くメッセージやビジュアルを映します。ターゲットユーザーが興味を持ちそうなシーンを冒頭に入れることで、視聴のきっかけを作ります。

そして、展開を予感させる表現を盛り込むことで視聴維持を促します。例えば、1シーンであえて情報を言い切らないなど、続きが見たくなるようなシーン組みを構成します。

また、ユーザーにクリックを促すアクションボタンにモーションを入れる工夫などで、クリック率を向上させられる可能性もあります。

作成ポイントを踏まえたバナーを作成しよう

この記事では、入稿規定や注意点、作成時のポイントを解説しました。解説した内容に沿って、LINE 広告用のクリエイティブを作成してみてください。

クリエイティブ作成に自信がない方や初めての方はオリジナルの広告クリエイティブを作成できるツールを使用してみるのはいかがでしょうか。

LINE 広告の管理画面から利用できる Creative Lab は、予めテンプレートが用意されているので、初めての方でも簡単にクリエイティブを作成できます。

実際に配信した結果を踏まえて改善を加えていくことが必要なですが、事前にポイントを押さえたクリエイティブを作れれば、最適なクリエイティブに早く近づけるのではないでしょうか。

配信開始時にポイントを押さえたクリエイティブを配信して、目標達成に向けて良いスタートを切りましょう!

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日々広告を運用している広告運用者がシミュレーションを作成し、商材に合った媒体や配信メニューをご提案します。運用開始後は、東京本社と九州佐賀支社の分業体制により、ミスのない安定した運用とすばやい施策立案・実行を可能としています。

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記事を書いた人

秋元 航平
秋元 航平

マーケティング

2019年4月に新卒で入社後、研修を経て運用チームに配属。toB、toC等の案件を担当した後、セールスチームに異動となる。趣味はお笑いと観賞(研究?)と謎解き。特に好きな芸人は東京03とバナナマン。

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