X(旧 Twitter)の認証バッジは、アカウントが X 社によって認証済みであることを表すものです。これまで、著名性や信頼性のあるアカウントに付与されるという仕組みでしたが、現在では有料のサブスクリプションに加入し審査を受けることで付与されます。
ご自身や自社で申請する仕組みであるため、「X の認証バッジを自社でも取得すべきなのか」「費用に見合うメリットはあるのか」のように、申請の判断に迷っている方もいるのではないでしょうか。
また、認証バッジにはアカウントの種別ごとに青・金・グレーと3種類のバッジがあります。バッジの種類によって申請条件や、費用、機能などの違いがあります。
この記事では、X の認証バッジについて種類別に解説し、どのように選ぶのが良いかについてまとめました。
目次
X 認証バッジは、X においてアカウントの信頼性や種類を示すものです。2023年4月以降、有料のサブスクリプション契約にもとづいて付与される仕組みになりました。
現在は、青・金・グレーの3種類の認証バッジが存在します。バッジの色の違いは何を指すのか、以下にまとめています。
バッジの色 | 概要 |
---|---|
青バッジ | 有料サブスクリプションのプラン「プレミアム」「プレミアムプラス」に加入している個人や組織のアカウントに付与されるバッジ ※専用ページからサブスクリプション登録可能 |
金バッジ | 企業や非営利団体向けの「認証済み組織(Verified Organizations)」に加入し、公式と認められた組織アカウントに付与されるバッジ ※専用ページから申請可能 |
グレーバッジ | 政府機関や官公庁、各国政府関係者、多国籍機関などの公式アカウントに付与されるバッジ |
企業の SNS 運用で活用できるのは、青バッジもしくは金バッジです。特に青バッジを取得する際はプランごとの費用や機能の違いなどがあります。
無料アカウントでも投稿をしたりリポストやフォロワー管理をしたり、基本的な機能は使えます。では、認証バッジはどういったアカウントの場合メリットがあるのでしょうか。
企業の X 運用において、認証バッジの取得は単なる「信頼性」を示すものだけでなく、目的に応じてメリットがあります。
広告出稿が可能になることや、なりすましアカウントの防止、長文投稿や編集など機能の拡大などがあります。これらのメリットを踏まえて、自社で認証バッジを取得すべきか判断してみてください。
X には「ベーシック」「プレミアム」「プレミアムプラス」と、3種類の有料のサブスクリプションプランがあります。
そして、「プレミアム」もしくは「プレミアムプラス」に加入することで青色の X の認証バッジを取得できます。
また、企業や組織向けの金バッジを取得したい場合は認証済み組織(Verified Organizations)として申請する必要があります。
それぞれ、加入するサブスクリプションプランによって料金や利用できる機能が異なります。
無料アカウントと X 認証バッジが付与されるサブスクリプションプランの比較表です。必要な機能や料金をまとめているので、申請時の参考にしてみてください。
仕様 | ベーシック | プレミアム | プレミアムプラス | 認証済み組織 ベーシック |
認証済み組織 フルアクセス |
---|---|---|---|---|---|
バッジの色 | 無し | 青 | 青 | 金 | 金 |
月額費用 | 344円 | 918円 | 6,080円 | 30,000円 | 135,000円 |
投稿の編集 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
長文 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
長尺動画 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
返信の上位表示 | 小 | 中 | 最大 | 最大 | 最大 |
Media Studio (管理・分析) |
× | ○ | ○ | ○ | ○ |
Rader (調査ツール) |
× | × | ○ | ○ | ○ |
X Pro | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
関連アカウント 紐付け |
× | × | × | × | ○ |
広告クレジット付与 | × | × | × | 200ドル/月 | 1,000ドル/月 |
人材募集 | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
二段階認証 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
X のサブスクリプション料金は変更される場合があるため、登録画面に表示される価格を必ずご確認ください。
企業の目的や状況に応じた3つの代表的なケースを取り上げ、認証バッジがどのように活用できるのかをまとめました。自社の状況ならどのバッジが最適で、どう役立つのかというイメージを持つための参考にしてみてください。
X で広告を配信するためには、青バッジもしくは金バッジの取得が必須です。ただし、必ずしも高額な金バッジを取得する必要はありません。青バッジ(X プレミアム)でも広告を配信できます。
例えば、新商品・サービスのキャンペーンや、特定のセミナーやイベントの集客、期間限定セールの告知など、迅速に運用したい場合には、費用が少額で済む「X プレミアム」のプランでバッジ取得するといった活用も可能です。
▼X 広告に関する詳細な記事はこちら
X広告(Twitter広告)とは?最新の広告メニューと配信面、始め方を紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
X(旧Twitter)は、リアルタイムで情報を発信・共有できるSNSのひとつです。X に配信できる X 広告について、特徴や広告の始め方、配信後の設定方法まで詳しく解説します。
多くの顧客と接点を持つ上場企業や BtoC サービスを提供する企業の担当者の方にとって、自社や製品ブランドの信頼性は事業の根幹です。自社やサービスのブランドがより重視される金バッジの取得が最適です。
組織として認証を得るので「企業の公式発信であること」を明確にユーザーに表示できます。また、組織単位での審査が必要となるため、なりすましを防止でき、ブランド保護につながるというメリットがあります。
フルアクセスのプランで金バッジを取得している場合、関連するアカウントを紐付けて管理できるため、複数のサービスや窓口ごとにアカウントを開設している場合にもメリットは大きいです。
X で自社の公式アカウントを持っているが、金バッジを取得するにはコストが気がかりという担当者もいるかもしれません。そこでおすすめなのが、青バッジ(X プレミアム)です。
月額918円で利用でき、無料アカウントと比較して長文投稿や長尺の動画投稿ができます。また、投稿の編集なども可能であるため、Xを活用してオーガニック投稿によってリーチを拡大したいと検討している担当者にとって必要な機能を備えたプランと言えるでしょう。
X バッジ申請で確認すべき3つのポイントをまとめました。
バッジ認証の審査を円滑に進めるために、以下の点を確認しておきましょう。
参考:X の認証バッジの要件 – 青いチェックマークの取得方法|X ヘルプセンター
X プレミアムに加入後、すぐに認証バッジが付与されるわけではありません。サブスクリプションプランに加入後、X による審査を経て認証されるため、特に広告や PR 投稿など期限が決まっている場合は、スケジュールを逆算して準備を進める必要があります。
アカウントの状態によって、認証審査にかかる期間が異なります。
3日から1週間程度を想定しておきましょう。
既に X の投稿など運用実績があれば比較的スムーズに審査が進みます。X の公式ヘルプでは1から2営業日ほどで通常は審査が完了すると記載されていますが、余裕をもって1週間程度を見込んでおくと安心です。
3週間から1ヶ月程度を想定しておきましょう。
新規で開設した X アカウントは、スパムでないことを証明するためのアクティブな利用期間が必要です。そのため、加入申請が可能になるまで時間がかかり、認証完了までには1ヶ月以上を要することもあります。
さらに、X 広告を出稿する際はアカウント認証とは別に、配信するポストごとにも審査がおこなわれます。この審査には数時間から長くとも1から2営業日ほどかかります。
おおむね、広告出稿予定日から、最低でも2週間、新規アカウント開設の場合は1ヶ月以上前までにはアカウント認証を完了させておきましょう。これにより、ポストの審査や不測の事態にも対応でき、スムーズに広告配信を開始できるでしょう。
代理店がクライアントの広告を準備する際、遵守すべき明確なルールがあります。
やるべきことは「クライアント自身にアカウントを開設してもらう」こと、そして「公式ツール経由で広告管理権限を付与してもらう」ことです。ID・パスワードを直接預かることは厳禁です。
アカウントの所有権はクライアントにあり、パスワード共有は情報漏洩や乗っ取りといった重大なセキュリティリスクに直結するためです。
クライアントに広告アカウント ID を共有してもらい、代理店からアクセスをリクエスト、クライアントが承認するという正式な手順を踏むことで、安全な運用と契約終了後のスムーズな引き継ぎがおこなえます。
最後に、X の認証バッジの取得手順について解説します。
① プレミアムなどサブスクリプションに加入する
登録ページまたは、X にアクセスしサイドナビゲーションから「プレミアム」をクリックすることで加入手続きが可能です。
登録ページでは、「ベーシック」「プレミアム」「X プレミアムプラス」のプランが表示されます。X 認証バッジを取得したい場合は、「プレミアム」か「X プレミアムプラス」を選択しましょう。
「サブスクライブして支払う」をクリックすることで、支払い画面に遷移します。
クレジットカードでの登録となっているため、フォームに各種情報を入力しましょう。
企業の公式性を示す金バッジは、専用ページからの申請が必要です。
認証を得たい組織の Web サイトやメールアドレスといった情報を専用フォームに入力し、支払い情報を登録します。
その後、X による審査が開始されます。審査中は一時的に青バッジの機能を利用できますが、金バッジが表示されるのは承認後となります。
また、申請には青バッジ(プレミアム、プレミアムプラス)同様にアクティブな X アカウント、プロフィール情報がすべて設定済みであることが条件となります。
X の認証バッジは、有料サブスクリプションを通じて自社の目的に合わせて取得できます。
本記事で解説したように、広告出稿の必須条件であるだけでなく、なりすまし防止によるブランド保護、長文投稿といった機能拡張など、企業の X 運用において多くのメリットがあります。
企業の規模や目的に応じて、青バッジ(X プレミアム)と金バッジ(認証済み組織)から最適なプランを選択することが重要です。
記事で触れたチェックリストを参考に自社にとっての必要性を判断し、申請の際は審査期間なども考慮して計画的に準備を進めましょう。
広告運用 コンサルタント
2022年11月に中途入社。IT業界での営業事務、広報を経て広告業界へ。前職では、toB商材のマーケティング業務を幅広く担当。好きなことはコンサート、ミュージカル鑑賞。エンタメが生きがいです。
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