運用型広告

スマートニュース広告(SmartNews Ads)とは?仕組みや事例、ターゲティングや入稿手順を解説

秋元 航平

マーケティング

秋元 航平

2024.04.03

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皆さんは普段、どのように生活や仕事、トレンドに関する情報収集をおこなっているでしょうか。

テレビや新聞、ネット検索などが挙げられますが、スマートフォンのニュースアプリを使って収集している方も多いのではないでしょうか。見たい情報がすぐに検索・閲覧することができる上、自分が興味のあるコンテンツが自動で表示されることもあります。

自分が興味のある情報が流れてくるニュースアプリの中で、自然と入り込んでくる広告をクリックしたことがある方もいるのではないでしょうか。記事タイプのものもあれば、ファーストフード店のクーポンなどを訴求しているものもあります。

そこで今回は、そのようなニュースアプリへの広告配信で運用型のメニューがある SmartNews(スマートニュース)広告について紹介します。

「ニュースアプリに広告配信できることは聞いたことがあるけど、よく分かっていない」、「配信媒体を広げたいけど何が良いか分からない」といった悩みを持っている方に向けて、SmartNews 広告の仕組みから設定方法、事例まで紹介します。

「SmartNews Hyper Local Adsの提供開始」に関する記述を追加しました(2024年4月3日)

 スマートニュース広告(SmartNews Ads)とは?

SmartNews(スマートニュース)広告とは、世界で5,000万以上ダウンロードされている、月間のアクティブユーザーが日米合算で2,000万人以上を誇るニュースアプリ SmartNews に配信できる広告です。

スマートニュースでは、政治、経済、スポーツ、エンタメなどカテゴリごとにタブが分かれており、幅広いジャンルのニュースをまとめて読むことができます。

SmartNews 広告掲載イメージ

また、飲食店やコンビニエンスストアで利用できるクーポンの配布や、2021年4月には「新型コロナワクチンチャンネル」が開設され、地図上で予約可能なワクチン接種会場や病院が探せるようになりました。ニュースだけでなく、日々の暮らしに役立つ機能や情報も提供されています。

スマートニュースのユーザーは、20代から50代の働く世代が約6割を占めており、男女比はほぼ半々です。また、YouTube や Twitter などのアプリと比較して朝の時間帯における利用率が高いことから、1日の始まりの習慣として利用しているユーザーが多いと言えます。

参考:MEDIA GUIDE | SmartNews
参考:Ads Product Guide | SmartNews

普段の生活で目にする SNS にも匹敵するスマートニュースアプリで、広告配信することは認知拡大だけでなくコンバージョンの獲得も狙えます。

スマートニュース広告は、Yahoo!広告などと同じように、運用型(SmartNews Standard Ads)と予約型(SmartNews Premium Ads)と呼ばれる2種類の広告メニューがあります。運用型は最低出稿金額が決められていない広告で、任意のニュースフィード面と記事面に配信できます。

一方、予約型は最低出稿金額が決められており、起動画面やトップ画面など目立つ位置へ配信されます。

SmartNews 広告メニュー一覧
画像引用元:Ads Product Guide | SmartNews

またスマートニュース広告では、設定したキーワードを含む記事を閲覧したことがあるユーザーに広告を配信する「キーワードターゲティング機能」が特徴として挙げられます。

例えば、「運用型広告」というキーワードを設定すると、「運用型広告」の語句が含まれている記事を過去に閲覧したことがあるユーザーに広告配信されることになります。

ニュース記事内のキーワードを閲覧したことがあるユーザーをターゲティングするという機能は、スマートニュース独自の機能です。

2024年3月21日より「SmartNews Hyper Local Ads」の提供が開始

指定したエリアでユーザーの位置情報に基づいたスマートニュース広告を配信できるようになりました。

ユーザーのスマートフォンのGPSによる位置情報を基に、指定したエリアを訪問したことのあるユーザーや、指定したエリアを生活の拠点としていると推定されるユーザーをターゲティングし、ユーザー毎に広告を配信します。任意の地点を中心に、半径を指定したエリアで、過去1年以内の訪問ユーザー若しくは生活拠点を持つと推定されるユーザーをターゲティングできます。配信地点は、任意の地点以外でも、店舗や商業施設、学校や予備校、駅や空港など多様なカテゴリから指定することも可能です。

スマートニュース、広告新プロダクト「SmartNews Hyper Local Ads」提供開始 指定したエリアでユーザーの位置情報に基づいた広告を個別に配信 | スマートニュース株式会社
画像引用元:スマートニュース、広告新プロダクト「SmartNews Hyper Local Ads」提供開始 指定したエリアでユーザーの位置情報に基づいた広告を個別に配信 | スマートニュース株式会社

スマートニュース広告の仕組み

Standard Ads は記事と記事の間に挟みこまれるように配信される広告で、通常の記事と同じように表示されるため、周りのコンテンツと馴染むように表示されます。

スマートニュース株式会社は、株式会社ミクシィ等と業務提携を結んでおり、スマートニュースのアプリ以外にも広告が表示されます。

最低出稿金額が決まっていなく、入札額が1クリック1円から設定でき、広告費は配信した金額分の支払いとなります。

クリエイティブタイプ(フォーマット)は、バナーを配信できる Standard Ads と、動画を配信できる Standard Video Ads の2種類があります。バナーを使用してカルーセル広告を配信することも可能です。

配信アルゴリズム

スマートニュースでは SmartNews AI という独自の人工知能が使われており、ユーザーごとに最適化されたニュース記事や広告が表示されるようになっています。

アプリ内でのユーザーの動きや記事情報、あらゆる広告のパフォーマンスが収集され、SmartNews AI によって解析がおこなわれます。収集したデータをもとに、特定の情報を求めているユーザーを推測し、ニュース記事や広告の選定・表示がされます。

入札機能と課金形態

入札機能は手動と自動の2種類から選択でき、課金形態も CPC 課金(クリック課金)と CPM 課金(インプレッション課金)の2種類から選択可能です。それぞれの組み合わせによる違いについては以下の通りです。ハイフンになっている部分は、設定することができません。

手動 × CPC 課金手動 × CPM 課金自動 × CPC 課金自動 × CPM 課金
課金形態1クリックごと1,000インプレッションごと1クリックごと1,000インプレッションごと
入札価格1円~1円~
優先する目標「コンバージョン数」or「目標 CPA」or「クリック数」から選択「インプレッション数」が自動選択
目標 CPA50円~50円~
SmartNews 広告の入札機能と課金形態

ターゲティング

Standard Ads で設定できるターゲティングの詳細は、以下の通りです。

OS性別年齢時間帯キャリアオーディエンス興味関心都道府県
・iOS
・Android
・男性
・女性
・不明
・19歳以下
・20-24歳
・25-29歳
・30-34歳
・35-39歳
・40-44歳
・45-49歳
・50歳以上
1時間単位・docomo
・au
・Softbank
・リマーケティング
・配信除外
・類似拡張
・キーワード
・自動車
・ビューティ&ケア
・キャリア
・恋愛&結婚
・教育
・エンタメ
・ファミリー
・マネー&金融
・グルメ
・ゲーム&アニメ
・健康&ヘルスケア
・政治
・ペット
・不動産
・ショッピング
・スポーツ
・ファッション
・テクノロジー
・スマートフォン
・旅行
47都道府県
(市区町村まで指定可能)

ただ、カテゴリのジャンル指定は Premium Ads のみで使用できるターゲティングとなっています。詳細は下記ページをご覧ください。

参考:Premium Ads チャンネル・ジャンル対応表 | SmartNews Ads

入稿規定

Standard Ads と Standard Video Ads のどちらにおいてもテキスト2種類、広告主体者名、アイコン、URL は必須の入稿素材です。規定とあわせて注意事項も確認しておきましょう。

項目詳細
テキスト(2種類)・全角半角問わず 10文字以上35文字以内 (静止画/見出し)
・全角半角問わず 10文字以上28文字以内 (動画/見出し)
・全角半角問わず 10文字以上90文字以内 (説明)

・伏せ字や機種依存文字、多数連続する記号、改行指定は使用不可
・見出しが全て表示できない場合は「…」として省略して表示されることがある
・動画は見出しのみ必要
広告主体者名・全角半角問わず11文字以内
・機種依存文字は使用不可
・使用できる名称は広告主体者名/広告商品名に限る
・9文字以上の場合には極稀に省略されることがある
・【】等の過度に注意を引く囲みは使用不可
アイコン画像サイズ・160 pixel ×160 pixel
・自動トリミングなし
アイコン画像容量・500 KB 以内
URL・1セットにつき1 URL
・アプリの場合は配信 OS 分1つ
※可否審査対象となるため、入稿後修正が必要な場合あり
Standard Ads と Standard Video Ads の入稿規定

次に、Standard Ads のバナーは2つの選択肢(2サイズ入稿か3サイズ入稿)から選べますが、どちらを選んでも配信できます。

2サイズ3サイズ
画像サイズ・サイズ1:横: 300 pixel×縦: 300 pixel
・サイズ2:横: 1200 pixel×縦: 628 pixel
・サイズ1:横: 300 pixel×縦: 300 pixel
・サイズ2:横: 600 pixel×縦: 500 pixel
・サイズ3:横: 1280 pixel×縦: 720 pixel
容量いずれも500 KB 以内いずれも500 KB 以内
形式gif /png/jpg(gif アニメーション不可)gif /png/jpg(gif アニメーション不可)
※テキスト量により配信できない可能性あり
※配信されるバナーの表示保証領域は中心から80%

どちらにおいても表示保証領域(=トリミングされずに表示が保証される中心から80%の領域)があることを覚えておきましょう。

デバイスや利用環境によってバナーはトリミングされることがあるため、領域内に要素が収まるようにバナーを作成することをオススメします。

例えば、300 pixel×300 pixel バナーは 240 pixel×240 pixel に、1200 pixel×628 pixel バナーは 1024 pixel×576 pixel が保証領域として定められています。

次に、 Standard Video Ads の入稿規定です。止め画(=映像を使わずに1枚画像を数秒にわたって表示させること)も入稿できますが、こちらは任意となっています。

動画の規定
サイズアスペクト比16:9
長さ1分以内
容量100 MB 以内
形式MP 4
動画解像度360 p
推奨事項・フレームレート:30 fps
・動画コーデック:H .264
・オーディオコーデック:MP 3/ AAC
※動画は入稿した動画ファイルそのままではなく、媒体側で一度エンコードし直したものが配信される
止め画(任意)の規定
サイズ横:1280 pixel × 縦:720 pixel
容量500 KB 以内
形式gif/png/jpg(gif アニメーション不可)

カルーセル広告は、先に紹介した Standard Ads と Standard Video Ads で共通している入稿素材もありますが、テキストの種類と規定、遷移先 URL は異なる部分があるため注意が必要です。

項目詳細
バナー枚数・3枚から10枚まで
※同種の画像の連続使用は不可
※2枚以下では掲載不可、3枚以上の入稿が必要
バナーサイズ横:300 pixel x 縦:300 pixel(1:1)
バナー容量500 KB 以内
バナー形式gif/png/jpg(gif アニメーション不可)
ロングテキスト・クリエイティブ全体で1つ
・全角/半角問わず10文字から35文字
・伏せ字や機種依存文字、多数連続する記号、改行指定は使用不可
・見出しが全て表示できない場合は「…」として省略して表示されることがある
ショートテキスト・全角半角問わず5〜25文字、各画像に1つずつ設定
・伏せ字や機種依存文字、多数連続する記号、改行指定は使用不可
・見出しが全て表示できない場合は「…」として省略して表示されることがある
広告主体者名・全角半角問わず11文字以内、左下に表記
・使用できる名称は広告主体者名/広告商品名に限る
・【】等の過度に注意を引く囲みは使用不可
アイコン画像サイズ・160 pixel ×160 pixel
※自動トリミングなし
アイコン画像容量・500 KB 以内
URL・クリエイティブ1セット(3枚から10枚)に対して1つ
Standard Ads と Standard Video Ads カルーセル広告の入稿規定

スマートニュース広告の配信事例

SmartNews Adsの配信事例を Google ディスプレイの実績とあわせて紹介します。toC/toB 問わず CPC はSmartNews Ads の方が低くなる傾向があります。

CTR や CPA は商材によって異なりますが、toB 商材は媒体との相性が良い影響で CTR が高い傾向があるようでした。SmartNews アプリの利用ユーザーの傾向で紹介したように、20代から50代のビジネスマンが多いことが関連している可能性が高いと言えます。

まずは、toC 向けの無料セミナー申し込みをコンバージョンに設定した広告を SmartNews Ads で配信した結果を紹介します。CTR は低いですが CPC が15円を切り、Google よりもかなり安い傾向にあるので、結果的に CPA が4分の1になっています。

媒体CPCCTRCPA
SmartNews Ads¥140.10%¥4,500
Google ディスプレイ¥450.35%¥20,000
コンバージョンが「toC 向けの無料セミナー申し込み」で SmartNews Ads を配信した結果

また toB 向けサービスの無料体験をコンバージョンに設定した広告では、SmartNews Ads における CPC は Google よりも抑えられ、CTR も高い傾向が見られました。働く世代のユーザー割合が多いため、toB 商材の CTR が比較的高くなったと考えられます。

媒体CPCCTR
SmartNews Ads¥101.55%
Google ディスプレイ¥250.20%
コンバージョンが「toB 向けサービスの無料体験」で SmartNews Ads を配信した結果

入稿手順

ここからは入稿方法を初めての方でも分かるように説明していきます。最初にアカウント作成から始めますが、申請からアカウント発行まで3営業日程度かかります。そのため、すぐに入稿できるようにはなりません。入稿は以下の流れですすめていきます。

  1. アカウント作成
  2. Pixel ID の設置
  3. オーディエンス設定
  4. キャンペーン作成
  5. クリエイティブ作成
  6. 審査申請

1.アカウント作成

まずは、広告アカウントを作成するため、こちらのページから広告出稿の問い合わせをおこなう必要があります。希望出稿時期や想定予算を回答する項目がありますが、問い合わせ時点で決まっていなければ「未定」を選択しましょう。

また、商材ごとにアカウント申請が必要のため、複数の商材を配信予定であればその旨とそれぞれの遷移先 URL も記載しましょう。アカウント申請をおこなうと、企業・商材の可否審査が通った上でアカウント発行される流れになります。

既に SmartNews Standard Ads を契約していて、別の新規アカウントを作成する場合は、専用のフォームから申し込みをおこないます。フォーム URL が分からない場合は、媒体担当者か問い合わせフォームからの問い合わせで確認しましょう。

審査が無事に通れば、お申し込みから目安として3営業日程度で申請時に入力したメールアドレス宛にアカウント開設の完了連絡が届きます。

2.Pixel ID の設置

広告入稿の前に、リターゲティング配信とコンバージョン測定に必要な設定をおこないます。 スマートニュース広告では、Pixel ID というコードをサイトに設置します。Facebook 広告で使用するピクセルコードのようなイメージです。

管理画面右上に表示されているメールアドレスから「ユーザー情報」へ進み、「 SmartNews Ads PIXEL」のタブを選択します。「新しい Pixel ID を発行する」というボタンを選択すると、未設定という名称で新しい Pixel ID が発行されます。これで発行は完了です。

「</> Pixel タグを取得」から取得できるコードをリターゲティング対象としたいサイトとコンバージョン測定するページに設置します。Google タグマネージャなどのタグ管理ツールを利用して全てのページに設置しても問題ありません。

右上のユーザー情報 > SmartNews Ads PIXEL > 新しい Pixel ID を発行する > </> Pixel タグを取得

コンバージョン測定する場合は別途コンバージョンタグの設置が必要ですが、コンバージョンタグはキャンペーンを作成しないと取得できません。

キャンペーン作成後、コンバージョン測定という項目に「コンバージョンタグ取得」と表示されます。こちらからタグを取得し、コンバージョンとするページに設置しましょう。

上部の広告設定 > キャンペーン設定 > 該当のキャンペーンを選択

3.オーディエンス設定

リターゲティングや興味関心ターゲティング、記事キーワードターゲティング、モバイル広告 ID を使用した配信などをおこなう場合は、オーディエンス設定からリストを作成する必要があります。

リターゲティング配信を実施しない場合は、オーディエンス設定を省いても問題ありません。ただし、複数の興味関心カテゴリや複数の記事キーワードなどを配信に使用する場合はリストを作成するのをオススメします。今後キャンペーンを作り直したときや、リストを統合させる際に手間を省くためです。

上部中央の「オーディエンス設定」を選択すると、オーディエンスリストの一覧ページに遷移します。

リストを新しく作成するには「新規オーディエンス定義作成」を選択し、「ユーザー定義オーディエンス作成」「結合オーディエンス作成」「モバイル広告 ID リストアップロード」の3つから選択します。

オーディエンス設定 > 新規オーディエンス定義作 > ユーザー定義オーディエンス作成 or 結合オーディエンス作成 or モバイル広告 ID リストアップロード

ユーザー定義オーディエンス作成

ユーザー定義オーディエンスは、リスト化したい条件を任意で設定してリスト作成できます。「TYPE」からリスト化したい項目を選んで作成します。

選べるタイプは「アプリ」「広告」「ウェブサイト」「記事キーワード」「興味・関心」の5つです。いずれも有効データ期間は最大90日間です。

アプリ

広告アカウント開設の申請時に、広告配信するアプリを申請しているため、広告配信に使用しているアプリに対してアクションしたユーザーをターゲティングとして設定できます。

オブジェクトで iOS か Android を選択し、イベントでアプリをインストールしたユーザーや課金ユーザーなどをオーディエンスとして設定できます。

アプリ関連オーディエンスリスト作成画面
広告

オブジェクトで既に作成したキャンペーンが表示され、選択することができます。基本的に、選択したキャンペーン内の「広告をクリックしたユーザー」、「視認範囲で広告表示されたユーザー」、コンバージョン設定している場合は「コンバージョンしたユーザー」の3つからオーディエンスを設定できます。

さらに、動画広告を配信している場合は25%、50%、75%、100%の view 視聴も選択できます。

広告接触オーディエンスリスト作成画面
ウェブサイト

Pixel ID を設置したサイト内で対象としたいサイト URL を条件として設定します。作成したリストをターゲティングとして使用することで、その条件に該当するユーザーに対して広告配信ができるようになります。リターゲティングを使用する場合は、ウェブサイトの設定をおこないます。

記事キーワード

キーワード設定画面の「検索キーワードを追加」という部分に設定したいキーワードを入力し、検索ボタンをクリックします。

そこで想定リーチ数とキーワードで合致する一部の記事が表示されます。右下の「適用する」を選択すると、入力したキーワードが設定されます。キーワードは一度に複数設定することも可能です。

複数のキーワードを1つの条件に設定した場合は or 条件になります。and 条件として設定したい場合は、「+オーディエンス定義を追加」から条件の設定項目を追加します。先程と同じようにキーワード設定した上で、接続条件を「全ての条件に一致するものをオーディエンス対象とする」にしましょう。

記事キーワードリストの作成画面
興味・関心

興味・関心カテゴリ(政治やグルメ、エンタメなど)を選択します。選択したカテゴリに興味関心のあるユーザーに向けて配信ができるようになります。カテゴリは複数でも設定可能で、条件の設定については記事キーワードの場合と同様です。

興味関心オーディエンスリスト作成画面

結合オーディエンス作成

統合オーディエンスでは、既存のオーディエンスリストを複数選択してリストを統合できます。この場合は自動的に and 条件ではなく or 条件になります。

結合オーディエンス作成画面

モバイル広告 ID リストアップロード

外部計測ツールで取得した広告 ID(ADID/IDFA) を活用して、スマートニュース広告でアプローチできるようになります。

アプリの休眠ユーザーや利用頻度が低いユーザーをターゲットとして広告配信できるため、リエンゲージメント促進に繋がります。

モバイル広告IDリストアップロード画面

類似オーディエンス

各オーディエンスリストから類似オーディエンスを作成することもできます。既存のオーディエンスリストを選択し、詳細画面に遷移します。右上の「その他の操作」をクリックすると表示される「類似オーディエンスを作成する」を選択すると、作成画面になります。  

類似オーディエンスの作成画面

オーディエンスサイズは類似度を示しており、小さい値ほど基準とするオーディエンスに近いユーザーがリスト化されることになります。サイズは5%、10%、15%、20%、25%、30%から選択可能で、OS と性別を絞り込むことも可能です。

4.キャンペーン作成

オーディエンス設定がおわったら次にキャンペーンを作成します。管理画面トップの上部にある「広告設定」から「キャンペーン設定」を選択し、右上にあるメニュー内の「新規キャンペーン」を選択して作成画面に遷移します。

キャンペーンの目的は「App Installations」か「App Engagement」、「Website Conversions」の中から選択します。

今回は、ウェブサイトのコンバージョンを目的としたキャンペーンを作成するため、「Website Conversions」を選び、配信デバイスを選択します。配信デバイスを絞り込む場合、OS の Version まで指定することができます。

キャンペーンの目的・配信デバイス設定画面

ターゲティング

次に、ユーザー定義オーディエンスの設定項目で、配信もしくは除外するオーディエンスを指定します。複数のオーディエンスを指定すると and 条件になるため、or 条件にしたい場合はオーディエンス設定の編集が必要になります。

キャンペーンの目的・ユーザー定義オーディエンス選択画面

次のオーディエンスの設定項目で、属性や配信面、配信スケジュールなどを設定します。先に紹介したオーディエンス設定は別物で、こちらは属性を指定する項目です。

日本全国に配信したい場合、地域は空欄のままで問題ありません。また、フリークエンシー制御をオンにした場合は、1日 or 7日に1回から15回までを任意の組み合わせで設定できます。

オーディエンス設定画面

予算と入札

続いて、キャンペーンに使用する予算の設定をおこないます。入札方法によって項目の違いがあるため、それぞれ説明します。

手動 × CPC 課金の場合、入札価格と目標 CPA を設定します。入札価格は1円から設定可能で、目標 CPA は50円以上で入力します。

通算予算と一日あたり予算の入力は必須となっており、通算予算は100円未満の金額は入力できません。掲載期間の開始日は作成日以降、終了日は作成日の翌日以降で設定可能です。

配信タイプは、1日を通して配信ペースを平坦にする標準と、短い時間で多く配信できるスピードの2種類から選択できます。

手動× CPC 課金の場合

手動 × CPM 課金の場合、入札価格を1円以上で設定しますが、目標 CPA は設定できません。その他の予算設定は、CPC 課金と同様です。

手動× CPM 課金の場合

自動 × CPC 課金の場合、優先目標を「コンバージョン数」「目標 CPA」「クリック数」から選択し、目標 CPA を50円以上で設定します。また、最適化に利用する予算期間を「一日あたり予算」「一ヶ月あたり予算」のどちらかを選択します。

「一日あたり予算」を選択した場合、日予算調整方法を「自動調整あり」「調整なし-1日あたり予算をそのまま利用-」のどちらかを選択できるようになります。

「一ヶ月あたり予算」を選択した場合、日予算調整方法は「自動調整あり」になり、目標 CPA を最適化に利用するかしないかを選択できるようになります。その他の予算設定は、手動の場合と同様です。

自動× CPC 課金の場合(一日あたり予算)
自動× CPC 課金の場合(一ヶ月あたり予算)

自動 × CPM 課金の場合、優先目標は「インプレッション数」、最適化に利用する予算期間は「一日あたり予算」、日予算調整方法は「自動調整あり」、配信タイプは「標準」に自動選択されます。その他の予算設定については、CPC 課金の場合と同様です。

自動× CPM 課金の場合

現在、ベータ版として「Large Unit」という項目が追加されています。これは、リーチ目的の場合に選択できる項目で、通常より大きいサイズでの広告配信ができるようになります。

キャンペーン情報

キャンペーン作成画面の最後に、キャンペーン名などを入力します。広告キャンペーン名は広告配信に利用されることはないため、任意の名称で問題ありません。

広告主名については配信に利用される旨は明記されていないものの、クリエイティブ作成後にキャンペーン審査があるため、アカウント申請時と同じ名称を入力しましょう。

クリエイティブの種類では、まず「画像クリエイティブ」「動画クリエイティブ」を選択します。「画像クリエイティブ」を選択した場合、以下のオプションを選択することも可能です。

  • Dynamic Creative:クリエイティブの各要素を自動で組み合わせながら配信を最適化
  • Story Creative:クリエイティブをカルーセル広告として配信

クリエイティブの配信では「クリック最適化」か「クリック&コンバージョン最適化」が選択可能で、最大化したい指標に従って最適なクリエイティブを自動選択して配信することができます。

キャンペーン情報の入力

キャンペーン情報まで入力したら、「クリエイティブの登録に進む」を選択します。とりあえずキャンペーンだけ作成しておきたい場合は、「保存して終了する」を選択します。

5.クリエイティブ作成

クリエイティブ作成画面で、実際に配信するクリエイティブを作成していきます。まずは、画像クリエイティブを作成する手順です。配信するバナーはドラッグして追加するか、クリックしてアップロードします。

要件を満たしていないバナーはエラー表示されてアップロードができません。配信予定のバナーがきちんとアップロードできているか確認しましょう。

入稿規定に沿って、見出し・説明文を入力しましょう。広告主名は広告のスポンサー表記として使用されるため、誤りがないか注意して正式名称で入力します。クリエイティブ名は管理画面での管理用のため、任意で問題ありません。

Call To Action とは広告と一緒に表示されるアクションを促すボタンです。この表示は任意で、表示する場合は以下の19種類から選択します。

▼Call To Action の種類
今すぐ予約、予約はこちら、お問い合わせ、今すぐ電話、登録する、会員登録する、今すぐ購入、ご購入はこちら、詳しくはこちら、詳細を見る、動画を見る、続きを見る、回答する、今すぐ応募する、資料請求、アンケートに回答、ゲームをプレイ、アプリを使用、ダウンロード

画像クリエイティブの作成

次に、動画クリエイティブの作成手順です。バナーと同様に配信する動画をドラッグして追加するか、クリックしてアップロードします。続けて、見出しと広告主名、クリエイティブ名を入力します。

Call To Action は任意で、選択できる種類はバナーと同様です。

動画クリエイティブの作成

続けてクリエイティブを追加する場合は、「クリエイティブを追加する」を選択します。入稿が全て完了したら、「クリエイティブを保存する」を選択します。

6.審査申請

入稿したクリエイティブはすぐに配信できるわけではなく、審査を通す必要があります。

画面上部の「広告設定」から「キャンペーン設定」を選択し、該当のキャンペーン詳細を開きます。そこで「審査申請」のボタンをクリックすると審査をリクエストすることができます。

審査期間は状況によって前後しますが、余裕を持って5営業日程度は考慮しておきましょう。審査完了の通知はメールで届きますが、審査結果は管理画面で確認する必要があります。審査が無事通っていたら配信開始できるようになります。

ここまで説明した手順は、新たにクリエイティブを追加する場合も同じなので覚えておきましょう。

まずはスマートニュースをインストールしよう

今回の記事ではスマートニュース広告についてご紹介しましたが、スマートニュース広告とはどのような広告なのかなんとなくご理解いただけたでしょうか。検索広告や SNS 広告での広告運用経験がある方でも、やや複雑に感じた部分もあるのではないでしょうか。

かく言う私自身も、スマートニュース広告の配信をすることになる前まで全くと言っていいほど知識や知見がありませんでした。そこで私がおこなったこととしては、媒体資料を一から読み直したり、ネットで関連記事を検索したりすることはもちろん、スマートニュースのインストールでした。

まずは自分が利用者として経験してみなければ、世界観を掴むことすらできないと思い通勤時間などにアプリを開くようにしました。そこで改めてスマートニュース広告の存在を認識することで、どのように配信するべきかという考えを深められたと思います。

これは弊社がクリエイティブ作成のベースにしている「1次情報」の重要性にも共通している考えです。手始めに自分が体験してみることが、広告配信まで到達する第一歩だと思います。まずはアプリをインストールしてみましょう。

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記事を書いた人

秋元 航平
秋元 航平

マーケティング

2019年4月に新卒で入社後、研修を経て運用チームに配属。toB、toC等の案件を担当した後、セールスチームに異動となる。趣味はお笑いと観賞(研究?)と謎解き。特に好きな芸人は東京03とバナナマン。

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