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広告文に使うべきはリモートワーク?在宅ワーク?テレワーク?類似キーワードの選定方法を解説

コロナウイルスの拡大防止や働き方改革の流れから、出社せずに家で業務をおこなう方も増えてきたのではないでしょうか?

リモートワークや在宅ワーク、テレワークといった言葉が様々な場所で使われ、似た意味を持つ言葉をどう使い分けて良いかわからないというご相談をお客様から受けました。

確かに悩ましいところですが、言語学を学んでいた経験と一般的に使われている言葉を調べた結果から、広告文やサイトにおいては「テレワーク」を使用するのがいいのではないかと考えました。

その理由と訴求方法について具体例を挙げながら紹介させていただきます。今回の記事では、テレワークについて紹介しますが、考え方としては他の類似キーワードでも応用が利くので是非参考にしてみてください。

テレワーク語群について

本記事では「テレワーク」や他の類語をまとめて「テレワーク語群」と呼ぶこととします。まずは、それぞれの辞書的な意味を確認し、その上でコロナウイルスが猛威を振るう前後でのどういった変化があったのかを解説します。

テレワークに似た言葉を一覧にして、それぞれの辞書的な意味をまとめました。

単語 意味(goo 辞書
リモートワーク 情報通信機器を利用して、会社以外の場所で事業所から任された仕事を行う勤務形態
テレワーク リモートワークと同じ
在宅ワーク 記載なし
在宅勤務 自宅にいながら会社の仕事を行う勤務形態
モバイルワーク 自宅や会社以外の場所で仕事を行う勤務形態

総務省|テレワークの意義・効果」にもあるように、テレワークという言葉の中に、在宅勤務やモバイルワークが内包されています。在宅ワークについては記載がなかったのですが、在宅勤務とほぼ同義と考えてよいでしょう。

コロナウイルス前後での動き

みなさんが直観的に感じているように、これらテレワーク語群はコロナウイルスを機に一気に一般的な単語となりました。

参考データとして、2020年5月13日時点での Googleトレンドをご覧ください。今年の2月から4月にかけて検索ボリュームが伸びていることがわかります。

Google トレンド|テレワーク語群

注目すべきは、特徴的な二つの波です。これらを機にテレワークや関連キーワードの検索ボリュームが増加しました。

一つ目の中規模の波は、2020年2月23日から29日を指しています。政府は2月25日に新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を発表し、企業等に対して時差出勤やテレワークの実施を推奨しました。それに伴い、検索ボリュームが増えたと推測されます。

参考:PR TIMES|新型コロナウイルス感染対策で在宅勤務を実施する企業120社一覧を公開

二つ目の大きな波は2020年4月5日から11日の期間で、コロナの影響が深刻化してきた状況で、4月7日が緊急事態宣言だされた後、テレワークの検索ボリュームがピークに達しました。

参考:首相官邸ホームページ|新型コロナウイルス感染症対策本部(第27回)』

以上の2つの出来事により、テレワークが世に浸透してきたと思われます。この状況を踏まえて、次は、広告文やサイトでは「テレワーク」を使うべき理由を3つに絞ってお伝えします。

広告文やサイトで「テレワーク」を使うべき3つの理由

これからご説明する3つの理由から、広告文やサイトでは「テレワーク」を使うべきだと考えます。

1.現在はテレワークが一番使われているから

Google トレンドのデータを見ても明らかなように、2020年5月時点で一番よく使われているのは「テレワーク」です。Google キーワードプランナーの月間検索ボリュームでも確認しましたが、同様の傾向でした。

単語 月間検索ボリューム(2020年4月)
リモートワーク 301,000
テレワーク 823,000
在宅ワーク 368,000
在宅勤務 201,000
参照:Google キーワードプランナー

2020年4月の最新データでは「在宅ワーク」が約36万回の検索ボリュームであるのに対して、「テレワーク」は約80万回とダントツの数値になっています。

余談ですが、「ディズニーランド」の検索ボリュームをキーワードプランナーで確認すると通常時、月間150万回程度なのですが、休園していた2020年4月は70万回ほどになっています。この月に限って言えばテレワークのほうが多く検索されていることになります。

2.政府が使用している表現だから

働き方改革の実現や開催予定であった2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催時の交通混雑緩和を図るため、総務省ではテレワークの普及促進活動を行っています。その普及活動の名前は「テレワーク推進」となっています。

また、厚生労働省の「働き方改革推進支援助成金(テレワークコース)」や「働き方改革推進支援助成金(新型コロナウイルス感染症対策のためのテレワークコース)」という2つの助成金制度でもテレワークという言葉が使われています。

このように政府が使用している表現のため、広告文やサイトでもテレワークと表記した方がユーザーへわかりやすい表現として受け入れられるのではないでしょうか。

3.テレワークを入れた広告テキストが効果的だったから

私がお客様にご提案して、実際に配信している広告文がこちらです。

掲載していた広告文

こちらの広告文では「テレワーク対応」を強く訴求すべく、拡張テキスト広告の見出し2にいれています。純粋な AB テストとはなっていませんが、テレワークなしのクリック率4.88%に対して、テレワーク入りだと5.42%という結果が出ています。

広告文やサイトでの訴求方法

テレワークという文言を追加するのにオススメの訴求位置と、例外として、リモートワークや在宅勤務、在宅ワークをあえて使うケースなどをご紹介しますので、みなさんも参考に導入してみてください。

オススメの訴求位置

テレワークに対応していることを積極的に訴求したいのであれば、広告の目立つ部分に入れましょう。検索広告では見出し1や、見出し2の前半部分に入れます。テレワーク対応がそこまで重要でなければ、説明文1などの部分で充分です。

見出し2の後半部分や、見出し3、パス1、パス2、説明文2は省略される可能性があるので注意が必要です。

Google 広告入稿画面

サイトについては、ページを開いたときにスクロールせずに見れる範囲(ファーストビュー)に入れます。少しでもスクロールする必要があったり、ページの下部に記載してもそもそも見てもらえない可能性があります。

また、ファーストビューに入れたとしても、目立つようなデザインでないと意味がないので、パッと見たときのわかりやすさを重視してください。

【例外】求人では「在宅勤務」もしくは「在宅ワーク」を使うべき

在宅勤務もしくは、在宅ワークを使うべきは、求人系の広告やサイトで表現するときです。

さらにもっと細かく分けるとすると、正社員や契約社員の求人では「在宅勤務」を使い、アルバイトやパートで「在宅ワーク」を使うようにしましょう。

なぜなら、正社員を中心にアルバイトやパートの求人まで網羅されている indeed で、2020年5月17日現在の新着求人数を見ると、「在宅勤務」が90,052件で一番で圧倒的に多く、その次に「在宅ワーク」が10,915件となっています。続いて「テレワーク」が6,119件、「リモートワーク」は4,887件でした。

このように求人においては在宅勤務や在宅ワークがよく使われています。

indeed 仕事検索画面

そして、アルバイト関連のマイナビバイトの特集ページを見ると、在宅勤務ではなく、在宅ワークが使用されています。バイトルの「人気のこだわり」でも在宅ワークとあります。タウンワークの場合、ページ下部にある「人気のフリーワードから探す」には在宅とあります。

マイナビバイト|在宅ワーク特集ページ
バイトル|人気のこだわり検索
タウンワーク|人気のフリーワード検索

2020年5月17日段階、Yahoo! での在宅ワークの検索サジェストは「在宅ワーク 主婦」や「在宅ワーク 副業」などアルバイトやパートのものが多く見られました。冒頭にご覧いただいた Google トレンドのデータで在宅ワークは、従来から検索ボリュームが比較的多かったのは、内職関連のニーズがあったためと考えられます。

エンドユーザーへの確認も忘れずに

業界によっては「リモートワーク」のほうが使われているといったこともあるかもしれないので、念のため自社の顧客(エンドユーザー)にヒアリングしてましょう。

人数としては5名ぐらいに聞ければ十分です。ヒアリングが難しいという場合は、Twitter でターゲットに近い人を見つけ出し、ツイートをさかのぼってみることでも代替できます。

言葉は生き物。見る人、見る時代に合った表現を

少し話は変わりますが、僕は入社前に大学院で言語学を学んでいました。今回の記事を執筆するにあたり教授に口酸っぱく言われた教えである「言葉は生き物だ」を思い出しました。

言葉は時代によって意味や使われ方など変わります。

たとえば「ら抜き言葉」。ら抜き言葉は、「見られる」を「見れる」と言い換えたり、「食べられる」を「食べれる」と言い換えたりするものです。

Google トレンド|「見られる」と「見れる」比較

Google トレンドのデータを参考にすると、おそらく数十年前までは、見られるという表現がメジャーであったかもしれませんが、現代においては逆転し、見れるのほうがメジャーになっています。

このように言葉は変化するものだと理解し、その時時にあった言葉選びが重要なのではないかと改めて考えさせられました。

もちろん、このまま未来永劫「テレワークで OK」ということはありません。しかしながら、2020年5月時点ではテレワークが広告文において適切と言えるでしょう。

類似キーワードでお悩みの際はこの記事を参考に選定してみてはいかがでしょうか。

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記事を書いた人

瀬畑 輝
瀬畑 輝

広告事業部 マネージャー

2016年4月に新卒入社。入社10カ月で代表滝井直属の広告運用チームに異動。 入札調整や広告文作成から、サイト改善提案まで代表から直接指導を受ける。 toB/toC比率は半々で、アプリ広告も担当。特に好きな媒体はFacebook広告。 海外旅行が好きで、アメリカ横断経験あり。趣味は服映画ヨガアート猫もろもろ。

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