2025年5月26日、LINE の資格に関する学習サイト「LINE キャンパス」と Yahoo! の資格に関する学習サイト「Yahoo! 広告キャンパス」が統合され、「LINE ヤフーマーケティングキャンパス」にリニューアルされました。
認定資格の名称も「LINE ヤフーマーケティングスキルバッジ」に変更されましたが、LINE と Yahoo! それぞれの学習コース、資格制度はそのままです。
この記事では、認定資格「LINE ヤフーマーケティングスキルバッジ」と認定試験について、概要や資格を取得するメリット、具体的な受験方法、そして私自身の受験の記録にもとづいたおすすめの勉強法を紹介します。
もともと、LINE は「LINE Green Badge」、Yahoo! は「Yahoo! 広告認定資格」と媒体ごとにそれぞれ資格制度があり、学習サイトも 「LINE キャンパス」と 「Yahoo! 広告キャンパス」の2つに分かれていました。
2025年5月26日、両サイトを統合する形で学習サイト「LINE ヤフーマーケティングキャンパス」がリリースされ、LINE 広告、LINE 公式アカウント、Yahoo! 広告に関する学習と認定試験を1つのサイトで受講できるようになりました。
この変化に伴い、新たに生まれた認定資格が「LINE ヤフー マーケティングスキルバッジ」です。
LINE ヤフーマーケティングスキルバッジは、LINE ヤフー株式会社が提供する、LINE 公式アカウントや LINE 広告、Yahoo! 広告の知識や運用スキルを証明する資格です。
資格は以下の8種類があり、取得するにはそれぞれに対応した認定試験の合格が必要となります。
資格の種類 | 資格名 |
---|---|
LINE 公式アカウントに関する
知識を証明するもの |
|
LINE 広告に関する知識を
証明するもの |
|
Yahoo! 検索広告に関する
知識を証明するもの |
|
Yahoo! ディスプレイ広告に
関する知識を証明するもの |
|
資格には基本的な機能や操作について問う「Basic」と、実践的でより詳しい知識が求められる「Advanced」の2種類があります。難易度は Basic から Advanced の順に上がりますが、実務経験などによって実際のレベル感も異なる点は念頭に置いておきましょう。
資格はすべて試験合格日から1年間有効です。また、認定試験の受験と学習コンテンツの利用はすべて無料で、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからでも利用できます。
LINE ヤフー マーケティングスキルバッジの認定資格はそれぞれ以下のように分かれています。
まずは以下の表をもとに、それぞれの資格の内容を押さえて「自分にどの資格が必要か」を考えてみましょう。
資格名 | 問われる知識 | こんな人にオススメ |
---|---|---|
LINE 公式アカウント
Basic |
|
|
LINE 公式アカウント
Advanced |
※Basic の取得が必須 |
|
LINE 広告 Basic |
|
|
LINE 広告 Advanced |
LINE 広告経由の成果を上げるための、最適な運用や改善提案の知識
※Basic の取得が必須 |
|
Yahoo! 広告
検索広告 Basic |
Yahoo! 検索広告に関する基礎的な知識 | Yahoo! 検索広告の基本的な運用知識を習得したい方 |
Yahoo! 広告
検索広告 Advanced |
※Basic の取得が必須 |
|
Yahoo! 広告
ディスプレイ広告 Basic |
Yahoo! ディスプレイ広告に関する基礎的な知識 | Yahoo! ディスプレイ広告の基本的な運用知識を習得したい方 |
Yahoo! 広告
ディスプレイ広告 Advanced |
※Basic の取得が必須 |
|
LINE に関する資格を取得することで、以下のメリットがあります。
なぜメリットとなるのか、それぞれ解説します。
公式資格を取得することで、LINE ヤフー社が定める一定水準以上の知識を保有しているという証明になるため、公式アカウントや広告に関する理解があることをアピールできます。
キーワードマーケティングのような広告代理店などの支援会社が所持していると、顧客に信頼感を与えられ、提案の説得力が増す効果もあります。
また、事業会社のインハウスマーケターであれば、社内でのスキルアピールにも活用できます。公式アカウントや広告運用のスキルはそもそも数値化しづらく、自分の知識や運用レベルを外部に示すことが難しいですよね。
そこで公式資格を取得していると、客観的に自分のスキルをアピールできるため、自信を持って社内への報告や提案ができるようになり、また、新規プロジェクトへのアサインやキャリアアップに繋がる可能性もあります。
各資格の試験に合格すると、その証明として認定証と、以下のような認定バッジが付与されます。
認定証及び認定バッジはマイページから確認可能で、履歴書や名刺、メール署名などで利用できるようになります。認定バッジという目に見えるアピールポイントが利用できるのも資格取得のメリットといえるのです。
ただし、認定バッジは個人を認定するものであり、法人単位での認定ではありません。そのため、認定バッジを企業サイトに掲載しても有効な表示にはならないことに注意しましょう。
また、本人以外が不正に利用すると利用停止や資格はく奪となる場合があります。
それでは、ここから資格試験の受験方法を解説します。
初めて LINE を活用する方などは、受験前に一度レッスン(学習コンテンツ)を利用することをおすすめしますが、既に公式アカウントを開設している方や LINE 広告を運用したことがある方は、まず腕試しに受験してみてもよいかもしれません。
ただし、不合格の場合は24時間たたないと再受験できないのでご注意ください。
まずは、パソコンやスマートフォン、タブレットで LINE ヤフーマーケティングキャンパスの画面を開きます。トップページが表示されたら画面右上の「ログイン」をクリックしましょう。
LINE Business ID のログイン画面が表示されるため、LINE アカウントかビジネスアカウントでのログインをおこないます。
ログインが完了すると、学習コースや試験などが受講できるようになります。受験するには、左上のタブにある「認定資格を取る」をクリックしましょう。
クリックすると、試験の一覧ページが表示されます。受験したい認定試験を選択すると、以下のような画面に遷移するので、「認定資格試験」の下のタブをクリックして受験しましょう。
認定試験はいずれも受験時間が50分と決まっているので、時間配分には気を付けてくださいね。
また、このページをスクロールすると、学習コースの一覧が表示されます。最初の学習コンテンツからすべて網羅してもよいですし、自信のないコンテンツから学習しても問題ありません。自分の知識レベルに合わせて、学習や受験を進めていきましょう。
ここで押さえておきたいのは、認定試験の問題および解答の撮影やメモ、およびそれらの外部への共有が一切禁止されていることです。
LINE ヤフーマーケティングスキルバッジで出題される問題やその解答は極秘情報とされており、記録のための撮影やメモ、また、試験内容や回答の販売などは禁止事項にあたります。情報の漏えいとみなされる行為は失格となるだけではなく、場合によっては法的措置となる可能性もあるのです。
以下は、受験開始前に出題される注意書きの一部です。この内容からも認定試験に関する情報がきわめて厳重に管理されていることが分かりますね。
出題される問題や解答は極秘情報です。試験の前後や試験中等その時期を問わず、試験情報を他の人に共有、開示したり、その内容について話し合ったりしてはなりません。試験内容の撮影、メモへの記録等試験内容を複製すること及び試験内容を再現することは禁止されており、失格となる場合があります。試験内容及び回答の販売などの不正行為が確認された場合は法的措置を検討します。
LINE ヤフーマーケティングスキルバッジ 受験前の注意書き(抜粋)
キーワードマーケティングには、LINE 公式アカウント(Basic、Advanced)、LINE 広告(Basic、Advanced)の4つのスキルバッジを取得した運用メンバーがいます。
今回はスキルバッジを取得している可児 強志さんと NANA さんに、資格取得までの勉強方法のコツやモチベーションの保ち方について聞いてみました。これから資格取得のために勉強を始める方、現在勉強のやり方を模索している方などは参考にしてみてください。
キーワードマーケティング内では真っ先に LINE ヤフーマーケティングスキルバッジを取得した可児さん。彼が資格取得までに実践したのは「学習コンテンツだけに頼らない」学習でした。
学習コンテンツとして用意されているレッスンを受講し、重要なポイントをメモしてまとめていました。また、受験してみて分かったのですが、レッスン外からの内容でも出題されるようだったので、関連する公式ヘルプを探してよく読み込んでいました。
また、学習を進める中で「自習だけでは足りない」部分があることも感じ、自身より運用歴の長い先輩メンバーにヒアリングすることもあったといいます。
特に「LINE 広告 Advanced」の試験ではより実践的な知識を問う問題も多く、僕自身がまだ経験していない運用について問われることもありました。
こうした経験のない部分の知識については、受験後に運用事業部の先輩メンバーにヒアリングをして、ヒントを得るようにしていました。
めげずに試験を受け、学習を続け、認定資格を取得した可児さん。最後に、何度も試験を受ける中で大切にしていたモチベーションの保ち方も教えてくれました。
何回か受験すると同じような問題が出てくるので、学習効率が上がり、自然と得点も上がってきます。受験するだけなら無料なので、気負わずにチャレンジしてみることが大切だと思います。
合格するまで何度でも、無料でチャレンジできる試験だからこそ、気負いすぎずにチャレンジして失敗から学ぶ。柔軟に考えて学習と受験を続けることが、可児さんの合格のカギだったといえそうですね。
続いて紹介するのは、同じく広告事業部の NANA さんの学習法です。
NANA さんの資格取得は「運用メンバーの中で一番に LINE の資格を取る」という目標達成へ向けた学習の「ルーティン化」と「繰り返し」が実を結んだものでした。
会社から LINE 広告と LINE 公式アカウントの資格取得をミッションとして課されていたこともあり、「必ず合格しなければ」と覚悟を決めて取り組んでいました(笑)。
それと同時に、問題自体が難しいといわれていたので、運用メンバーの中で自分が一番最初に LINE の資格を取りたいという競争心も芽生え、それが合格までのモチベーションになっていました。
「運用メンバーの中で一番に合格する」と目標を決めた NANA さんがおこなったのが、学習の「ルーティン化」と「繰り返し」です。毎朝出勤後に必ず30分間の勉強時間を設け、受験するというルーティンを組んでいました。
頭がスッキリしている朝のうちに受験して復習することで、効率的に記憶に定着するよう工夫しました。
また、合格にはとにかく沢山の問題数に触れることが必要だと思ったので、できるだけ受験に挑戦することと復習を重視していました。
同時期に複数の運用メンバーでチャレンジしていたのですが、恐らく平均20〜30回くらい受験していたと思います。
こうした工夫もあって、無事 LINE 公式アカウントと LINE 広告の資格を取得した NANA さん。「一番に合格する」という目標こそかなわなかったものの、資格を取得したこととそれまでに積み上げた学習は自身に繋がっていると言います。
いつまでに合格するかゴールを先に決めて、それに向かってコツコツ勉強を進められたのは良い経験になりました。運用メンバーの中で最初に合格したいという気持ちがあったからこそやり遂げられましたし、結果的には可児さんに次いで2番目に達成できたのは嬉しかったです。
担当案件ではまだ LINE 広告の運用はおこなっていないのですが、今後運用するときの自信につながっていると思います。
目標を決めて戦略的に学習することと、学習を日々の生活に組み込むこと。一つ一つのコツコツとした努力が NANA さんの合格を支えたといえますね。
媒体公式の認定資格は、対外的なアピールのためだけではなく、自身の知識レベルを客観的に把握し、スキルアップする機会にもなります。
これから運用を始める方はもちろん、すでに運用経験がある方も知識の再確認や更なるスキル習得のきっかけにもなります。学習のためのコンテンツも充実しており、オンラインで手軽に受験できるため、自身のスキルを一段階レベルアップさせる機会として挑戦してみてはいかがでしょうか。
マーケティング
2019年4月に新卒で入社後、研修を経て運用チームに配属。toB、toC等の案件を担当した後、セールスチームに異動となる。趣味はお笑いと観賞(研究?)と謎解き。特に好きな芸人は東京03とバナナマン。
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