LINE 広告
LINEの運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」が、2018年8月に大幅にリニューアルされたのはご存知でしょうか。
LINEが保有するユーザーデータを最大限活用し、広告配信の精度を向上
配信機能が大幅に改善されたり動的リターゲティングが使えるようになったりと、大きな変更点があったのですが、特にLINE公式アカウントやLINE@の「友だち」が一定数いる人には見逃せない機能が追加されました。
それが、「友だちオーディエンスに対する広告配信」 です。
今注目の友だちオーディエンスに対する広告配信について
を解説します。
この記事の最後では、LINE Ads Platformのアカウント開設方法から友達ターゲティングの設定方法まで説明していますので、まだLINEの運用型広告や友だちターゲティングについて詳しく知らないけどやってみたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
※ 本記事ではLINE公式アカウント、LINE@の友だちオーディエンスに対する広告配信を、わかりやすく「友だちターゲティング」と呼称してご紹介いたします。
LINE Ads Platformは、LINEが提供する運用型広告プラットフォームで、LINEのトークリスト、LINE NEWS、タイムライン、LINE BLOGなどに広告を配信でき、6,800万人以上のユーザーにリーチすることができます。
また、2018年8月に行われた大幅リニューアルの一環として、LINE公式アカウント、LINE@の友だちオーディエンスに対する広告配信が利用できるようになりました。
さらには、2019年夏頃にはダイナミック広告のプロスペクティング配信のリリースも予定されているなど、ここに来て一気にアクセルを踏む込もうという強い気概を感じています。
実際に弊社内でもグングン成果を伸ばしており、確実にこれから飛躍するであろうLINEの運用型広告を始めるきっかけとして、本記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
アップデートによって、以下の2つのオーディエンスを作成しターゲットとして選べるようになりました。
この機能追加によって、すでに友だちになっているユーザーに対して、セール情報やお役立ち情報などを様々なフォーマットで届けることができるようになりました。
それぞれのオーディエンスに対する活用方法の一例をご紹介します。
LINEアカウントの友だちは基本的に既存顧客なので、リピート買いやクロスセルを狙って広告を配信することで、特に化粧品系や食品系、アパレル系などでは優良なリピーターを増やすことができます。
LINEアカウントでの投稿との違いとしては、「トークを開いてもらう」というハードルがないことです。普段LINEでの投稿を見てくれないユーザーにも広告を使ってアプローチすることができます。
ブロック中の友達を「配信除外対象」として設定することで、見込みのないユーザーへ広告を配信しないようにしたり、クレームを予防したりすることができます。
LINEアカウントの友だちを活用する上でさらに重要なのが、「友だちオーディエンスの類似」 というターゲティング方法です。LINEアカウントの友だちを分析し、似たユーザーをターゲティングすることができます。
つまり、「既存顧客に似ている見込み顧客」に対して広告を配信することができます。
友だちターゲティングと類似ターゲティングの両方を活用することで、既存顧客の質を上げつつ新規顧客を増やしていくという理想的な流れを作ることができます。
また、弊社での実績を基に試算したところ、友だち類似オーディエンスをうまく機能させるためには「有効友だち(※)が300人以上」必要となるようです。
※ アカウントをブロックしている友だちを除いた友だち数
それ以下ですとデータ不足によってうまくターゲティングが機能せずCPAが高騰するケースもありましたので、類似オーディエンスへの配信を検討する際は「有効友だちの人数」に注意してください。
なによりも、弊社で実際に広告配信を行い目覚ましい成果を上げているアカウントが複数あります。弊社の実績の一部をご紹介します。
LINE Ads Platformでリターゲティングのみを配信していましたが、友だち類似ターゲティングを追加したことで、リターゲティングだけの時と比べ4倍以上の申し込みを獲得することができています。
このアカウントでは友だち類似ターゲティングを配信したことで、目標より10%良いCPAで資料請求を増やすことができました。
このように、大きく広告効果が良化するお客様が増えていることからも、今始めるべき理由があると言えます。
ここからは下記の手順に沿って、友だちターゲティングを配信方法をご紹介します。
LINE Ads Platform公式サイトから問い合わせを行い、LINE Ads Platformアカウントを開設します。
アカウント開設が完了すると指定したメールアドレスに招待メールが届きますので、以下の手順に従ってログインアカウントの作成、グループの作成、請求先の登録を行っていきます。
最後に広告アカウントを作成します。
「広告アカウント」のタブに移動して「新しい広告アカウントの作成」をクリックし、必要項目を入力していきます。LINE@アカウントの連携もここで行います。
新しい管理画面でのアカウント設定手順については下記の公式サイトよりPDFでダウンロードできるようになっています。
【LINE Ads Platform】資料ダウンロード|LINE for Business
次にタグの設定を行います。この手順を忘れると成果数が管理画面に反映されないので注意が必要です。
まずは作成した広告アカウントに移動し、左上のハンバーガーメニューをクリックして「トラッキング(LINE Tag)」を選択します。
トラッキング(LINE Tag)のページを下にスクロールすると、「ベースコード」と「コンバージョンコード」という2つのタグがありますので、この2つのタグをコピーしてサイトに設置します。
「ベースコード」は、広告のリンク先となるサイト内の全ページ(head内)に設置します。(この「全ページ」には、カートページ、入力フォームページ、サンクスページなども含まれます)
「コンバージョンコード」はサンクスページのみに設置します。
サンクスページとは、購入完了ページや問い合わせ完了ページなど、この広告の目標としているアクションの完了ページを指します。設置個所は、先ほど設置したベースコードの直後です。
設置が正常に完了すると、トラッキング(LINE Tag)のページの「ステータス」の部分に「利用可能」と表示されます。
これでタグの設定は完了です。
先ほど作成した広告アカウントに移動し、左上のハンバーガーメニューをクリックして「オーディエンス」を選択します。
「オーディエンス作成」をクリックし、「LINE公式アカウント/@の友だちオーディエンス」を選択します。
「オーディエンス名」にわかりやすい名前を設定し、「次の友だちを含む」の項目が「アカウントの友だち」になっているのを確認して保存します。
これでLINE@の友だちに広告配信するためのオーディエンスができました。
もう一度「オーディエンス作成」をクリックし、「類似オーディエンス」を選択します。
「オーディエンスソース」で先ほど作成した友だちオーディエンスを選択し、オーディエンスサイズを選びます。
オーディエンスサイズは、1%が最も類似度が高くCPAが低くなる可能性が高いサイズですが、対象ユーザー数が限られているので配信量が少なくなる可能性があります。
弊社の実績から見ると、1%でも十分な配信量が出るので、まずは1%で作成して配信するのが確実だと思います。
配信してみて「もっと成果数を増やしたい!」という段階になったら1%ずつ類似度を上げていくのがオススメです。
オーディエンスを作成したら、次に設定先となるキャンペーンと広告グループを作成しましょう。作成した広告アカウントに移動し、「キャンペーンを作成」をクリックします。
キャンペーンの設定画面に移動するので、必要項目を入力していきます。
「キャンペーンの目的」は、購入や申し込みなどのサイト上のアクションを増やしたい場合は「ウェブサイトコンバージョン」を選択します。
入力が完了したら、「保存して広告グループ作成へ」をクリックします。広告グループの設定画面に移動するので、ここでも必要項目を入力していきます。
ここの「オーディエンス」の項目で、先ほど作成したオーディエンスを設定します。
「友だち」のオーディエンスと「友だち類似」のオーディエンスを配信したい場合、1つの広告グループに2つのオーディエンスを設定するのではなく、広告グループを2つ作り、それぞれに別のオーディエンスを設定することをオススメします。(オーディエンスごとに成果が大きく変わる可能性が高いため)
広告で訴求する商品のターゲット層に合わせて、性別や年齢を設定しましょう。
「趣味・関心」は設定することでよりターゲティングの精度が上がりますが、配信量がかなり制限される可能性があります。
友だちターゲティングはそれだけで強力なターゲティング精度を持っているので、最初は「趣味・関心」は「すべて」で設定することをオススメします。配信してみて、目標CPAより高くなる状況が続くようでしたら設定を検討しましょう。
「入札単価の設定方法」の項目では、入札単価の設定を自動にするか、手動にするかを選択できます。
これはどちらにも長所と短所があるので、アカウントの傾向や運用者自身のリソースに合わせて選択するのがいいと思います。
それぞれの長所と短所を簡単に記載しておきますので、参考にしてください。
長所は、運用者の手間が少ない点です。
目標のCPAを設定すると、そのCPAで最大のコンバージョン数を獲得できるように、入札単価が自動で調整されるので、成果に合わせて細かく入札単価を変える必要がありません。
また、運用者側では確認できない詳細なデータ(時間帯やオーディエンスのデータ)まで加味して配信することができます。
短所は、CV数が少ないアカウントの場合、うまく機能しないことがある点です。
学習期間中(配信開始後2週間)に十分なコンバージョンを獲得できないと、自動入札を行うのに必要なデータが足りず、CPAが高くなったり配信量が少なくなったりします。
また、設定された目標CPAが本来のポテンシャルより安価に設定された場合も、配信量が著しく少なくなることがあります。
長所は、成果に合わせて細かく調整できる点です。
目標CPAより低く配信できているので入札単価を上げる、目標CPAより高いCPAになっているので入札単価を下げる、CPAは高いけどコンバージョン数を確保したいので入札単価を上げる、など運用者の意図に合わせた調整を、細かく迅速に反映させることができます。
短所は、運用者が最適化にリソースを割く必要がある点です。
運用者が成果を確認・分析する時間の確保や、課題や目標に合わせて最適な調整を行えるだけの経験値がある程度必要になります。
広告グループの設定が完了したら、「保存して広告作成へ」をクリックして広告を追加します。広告の作成画面に移動するので、ここでも必要項目を入力していきます。
使用できる画像は、横長(1200×628)と正方形(1080×1080)の2サイズです。
SNS広告では、タイムラインに溶け込む自然な画像が好まれるため、文字が多く含まれる画像など、いかにも広告らしい画像は避けましょう。
「ランディングページ」は広告のリンク先となるページのURLを記入します。
ほとんどのユーザーはスマートフォンでLINEを利用しているため、広告のリンク先はスマートフォンに対応したページにしてください。
繰り返しになりますが、既にLINEアカウントで友だちを獲得できているのなら、そのデータを最大限に活用できるチャンスです。
また、LINE Ads Platformは友だちオーディエンス以外にも様々なリニューアルを進めており、弊社内でも積極的にお客様へご提案している広告媒体ですので、ぜひともLINEの運用型広告を始めてみてください。
広告事業部 マネージャー
2015年4月に新卒として入社。2019年にマネージャーに昇格。広告運用の仕事をメインに、現在はサイト改善提案やブログ執筆にも力を入れている。数値をもとにしたサイト改善提案が得意。趣味は動画を見ること、ゲームをすること。
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