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LINE広告で審査落ち!ポリシーと対処法、審査に落ちやすい例を丁寧に解説

キーマケ編集部

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更新日:2023.01.31

LINE 広告を含む各広告媒体には、それぞれ定められたポリシーがあります。広告を配信する際は、配信内容がポリシーに違反しないか審査される仕組みになっています。

審査の結果、ポリシーに違反していると判断された場合は広告が不承認となり、広告掲載ができません(これを「審査落ち」と呼んでいます)。

LINE 広告にも、他の媒体とは異なる LINE 広告特有の審査方法やポリシーがあります。しかし、いざ広告が審査落ちしたとき、LINE に直接問い合わせができる電話番号やメールアドレスは公開されていません。

LINE for Business のお問い合わせフォームから問い合わせても、審査落ちの詳細な理由は必ずしも回答してもらえるわけではないようです。

そのため、LINE 広告で定められているポリシーやガイドラインをよく理解して、広告配信することが大切です。この記事では、LINE 広告のポリシーや審査方法の概要から、実際に審査落ちしたときの対処や審査落ちの例を紹介します。

LINE 広告の審査とは

LINE 広告の審査は、広告アカウント・クリエイティブ・広告の3段階でおこなわれます。広告アカウント作成時に最初の審査が発生し、そのあとはクリエイティブや広告の作成ごとにそれぞれ審査が発生します。それぞれが LINE 広告の定めるポリシーやガイドラインに沿っているかを審査されます。

ポリシーやガイドライン違反と判断された場合は、その違反内容を修正しない限り広告を配信できません。

広告アカウントの審査

前提として、LINE 広告の配信には広告アカウントの作成が必要です。広告アカウント作成時に設定する、広告主の商材についての情報やサイトの URL を基に広告アカウントが審査されます。

広告アカウントの審査で不承認になるパターンは大きく2つあります。アカウントの情報に不備がある場合と、そもそも LINE 広告で配信できない商材・サービスの場合です。

アカウント情報に不備がある場合とは、誤った情報を入力していたり、広告主の情報が不明確な場合などです。また、下記は、ポリシーに反するため LINE 広告を配信できない商材・サービス一例です。

宗教関連
ギャンブル関連、パチンコ等(公営競技・公営くじは除く)
アダルト関連
出会い系、マッチングサイト等(一部当社が認めた場合を除く)
連鎖販売取引 
探偵業
たばこ、電子タバコ
武器全般、毒物劇物
政党
公益法人、NPO/NGO、社団法人(一部当社が認めた場合を除く)
生体販売
整骨院、接骨院、鍼灸院等
未承認医薬品⋅医療機器等
消費者金融などの貸金業、質屋(一部当社が認めた場合を除く)
ネット関連ビジネス(情報商材、自己啓発セミナー等)
募金、寄付、クラウドファンディング等の資金調達(一部当社が認めた場合を除く)
その他弊社が不適合と判断した業種⋅業態、商品⋅サービス

引用元:【LINE広告】出稿対象外となる業種・サービスについて|LINE for Business 

広告アカウントを作成して請求先情報の登録が完了すると、広告アカウントの審査が始まり、目安としておよそ5営業日ほど審査に時間がかかります。ただし、年末年始や大型連休の場合は、審査にかかる時間が変則的になる可能性があります。

審査状況は、広告アカウントの「配信ステータス」の項目で確認できます。審査中の場合は、配信ステータスが「未配信」となり、項目の上にカーソルを置くと「審査中」と表示されます。

配信ステータスが「利用可能」になると審査が完了し、広告配信ができる状態になります。審査の結果、広告アカウントが否認された場合には、配信ステータスが「否認」になります。項目の上にカーソルを置くと否認理由が確認できます。

否認された広告アカウント

クリエイティブの審査

クリエイティブの審査とは、LINE 広告で配信する画像や動画、アプリに対する審査です。商材・サービス自体が LINE 広告で配信可能とみなされても、表現の仕方次第で広告配信ができない場合があります。

LINE 広告で配信するクリエイティブに関しては、LINE のポリシーによって次のようなガイドラインが定められています。ただし、このガイドラインに記載されていない内容でも、LINE が定めるルールやガイドラインに抵触する内容と判断された場合は審査が承認されません。

クリエイティブ
ガイドライン
詳細
広告の主体者の明示広告主のロゴや名前を、視認可能な大きさで表示すること。
業界の自主基準、公正競争規約等の遵守業界の自主基準や公正競争規約がある場合、その基準や規約に従った表記をすること。
リンク先の制限アカウントやクリエイティブと直接関係のないページへリンクさせないこと。
第三者が権利を有するものを利用した表現著作権や商標権、肖像権など法令上または契約上の権利を侵害する表現をしないこと。(例:著名人の名前や画像、テレビ番組の画像などを無断で使用するのは NG )
不当表示に該当する可能性がある表現商品・サービスの品質や価格などが実際よりも良いと誤認させる表現をすること。いわゆる「優良誤認表示」や「有利誤認表示」のこと。(例:実際は外国産なのに「国産」と表示する、定価が1,000円の商品なのに「今なら1,000円」と表示するなど)
投機心や射幸心を煽る可能性のある表現安易に投資やギャンブルなどをすすめるような表現をすること。(例「簡単に大金が手に入る」「絶対に稼げる」など)
会員登録等による個人情報の取り扱いに関する表現広告主のサイトで会員登録などを促す場合、遷移先が LINE と無関係であることが視覚的にわかるように配慮すること。
LINE ロゴ利用ガイドラインの規定に抵触する表現・内容の配信の禁止LINE や LINE 関連サービスのロゴ・アイコン・シンボルなどを使用する場合は「 ロゴガイドライン」を遵守すること。また、LINE のロゴなどを使用することで LINE と関連したコンテンツであると誤認する可能性のある表現は禁止。
「友だち」の表記LINE 公式アカウントとユーザー繋がる「友だち」に関して表記する場合は、正式な表記として「友だち」と表記すること。
スマートフォンで操作閲覧できないページへの遷移の禁止スマートフォンの標準ブラウザで操作閲覧できないページへのリンクは禁止。文字が小さすぎる、文字や画像が見切れているページなども対象となる。
ユーザビリティが低いと判断される表現・広告の禁止誤操作をする可能性があるなどユーザーの意に反する広告の配信は禁止。情報量が極端に少ない、遷移先との情報が異なる、ユーザーにとってわかりにくい表現、別ページへ遷移させることを主目的とした配信も禁止。
ユーザーが不快と感じる可能性がある表現の禁止コンプレックスを露骨に強調する、過度な露出、露骨な性表現、暴力、反社会勢力を連想させる表現、グロテスクな表現など、ユーザーが不快と感じる可能性がある表現は禁止。
ダブルスポンサーの広告の禁止広告の再販は禁止(LINE が認めている場合を除く)。関係のない第三者の情報を発信することも禁止。
不適切な広告の禁止性行為やわいせつな行為を目的とするもの、面識のない第三者との出会いや交際を目的とする広告は禁止。
参考:LINE広告審査ガイドライン|LINE for Business 

クリエイティブの審査手順は2パターンあります。1つは広告の新規作成です。広告作成時にクリエイティブ(画像や動画)を設定しますが、この広告を保存したときに自動的にクリエイティブは審査にかけられます。

広告作成画面

もう1つは、メニューの「メディア」からクリエイティブを登録する方法です。メニューの共有ライブラリ内にある「メディア」をクリックすると、広告アカウントで使用する画像や動画などのクリエイティブを管理できるページに移ります。ここから画像や動画ならデータをアップロードし、アプリを広告配信に使用する場合はアプリの登録をします。

広告設定に先立って、多くの種類のクリエイティブを使うことが決まっている場合は、時間を節約するために先に「メディア」へクリエイティブを登録して、審査を通過させておくのもいいでしょう。

広告管理画面 > メニュー > 共有ライブラリ > メディア(クリックで画像拡大)

アップロードすると自動的に審査が始まり、クリエイティブの審査状況は「審査ステータス」の項目に表示されます。

アップロードしたクリエイティブ一覧画面

広告の審査

広告の審査では、広告に設定した情報が審査されます。具体的には次の内容が審査対象となります。

  • タイトル
  • ディスクリプション
  • アクションボタン
  • (ウェブサイトに遷移する場合)ランディングページ
  • (ウェブサイトに遷移する場合)リンク先URL(任意)
  • (アプリ広告の場合)遷移先

広告を新規作成する際に、画像や動画などクリエイティブも新しく設定した場合は、広告の審査と同時にクリエイティブの審査もおこなわれます。審査にかかる時間の目安は通常5営業日ほどです。ただし年末年始や大型連休は審査にかかる時間が変則的になる可能性があります。

また、広告上の内容だけでなく、遷移先の URL として設定したランディングページの内容も審査対象になります。ランディングページの内容は、広告のように簡単に修正できない場合も多いので、事前にポリシーに抵触する箇所がないかチェックしておきましょう。

LINE 広告のポリシー概要

LINE 広告で配信する広告はすべて、LINE が定めるルールやガイドラインに則って審査されます。LINE 広告のポリシーに関しては、LINE 広告審査ガイドラインにまとめられており、中でも禁止事項は次のように記載されています。このポリシーは広告アカウント、クリエイティブ、広告全てに共通で、LINE 広告で配信する全ての広告で遵守する必要があるポリシーです。よく確認しておきましょう。

LINE広告の禁止事項

以下のような内容や行為を含むLINE広告を配信しないでください。

・意図的に虚偽の情報を流布させる行為またはお申込された業種の運営
・維持とはなんら関係のない内容
・クリック報酬を目的とする行為、悪質なマーケティング、スパム行為
・第三者の個人情報、登録情報、利用履歴情報などを、不正に収集、開示、または提供する行為
・訴求するサービス、商品が不明瞭な内容
・投機心、射幸心を著しくあおる内容、ギャンブル性を感じる表現または内容
・非科学的、迷信に類するものでユーザーを惑わせるもの、またはユーザーを誤認させたり、権利や利益を害する可能性がある内容
・チャリティまたは募金として寄付金を収集する目的の内容
・LINE利用規約または、本ガイドラインに抵触する表現を含んだ内容
・LINEロゴ利用ガイドラインの規定に抵触する内容
・本サービスの運営を妨害し、サーバやネットワークシステムに支障を与える行為、または本サービスの不具合を意図的に利用する行為
・広告主によるコンテンツが少ない、あるいは品質の低いもの
・第三者のサイトへのリンク、画像転載がされているもの
・信憑性のない他社製品との比較やランキング
・広告をクリック誘引を目的としたもの
・購入等に際する条件などがわかりにくい表示になっているもの
・正確性や信憑性に欠ける内容や、ユーザーにとって有用性の低い内容
・その他、当社が不適当と認める内容

引用元:LINE 広告審査ガイドライン|LINE for Business より一部抜粋

特に注意が必要な商材

商材によってはポリシーに抵触しやすく、広告の表現に特に注意が必要なものがあります。次のような商材は、法令などによって表示できる内容が制限されていることもあり、審査落ちしやすい傾向にあります。

  • 薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品
  • 食品、健康食品
  • 医薬品、医療機器
  • 健康器具、美容関連器具
  • 金融サービス

いずれの商品・サービスでも、誇大表現や見る人に不快感を与えるような表示は特にポリシーに抵触する可能性が高いです。「1ヵ月でマイナス10 kg!」や「飲むだけで痩せる」などの表現や、身体的なコンプレックスを強調するようなクリエイティブの使用は避けましょう。

また、商品・サービスを利用する効果の表現として、ビフォーアフターを表示したクリエイティブも、審査落ちしやすい傾向にあります。

これらの特にポリシーの規定が厳しい商材についても、LINE 広告審査ガイドラインに詳細が記載されています。LINE 広告を配信する際には、一度確認しておきましょう。

審査落ちした際の対処

審査落ちしたときには、ポリシーに抵触した箇所を修正、またはポリシーに抵触しない内容で新規作成しましょう。

広告アカウントが審査落ちしたとき

広告アカウントが審査落ちしたとき、その否認理由が広告主情報や商材情報、LINE 公式アカウントに関連する内容であれば、該当情報を修正することで再審査されます。

審査の否認理由が「掲載不可(弊社ガイドラインによる)」の場合は、再審査ができないため、その広告アカウントでは広告配信ができません。もし再度公式アカウントを利用できる状態にしたいのであれば、あらためて広告アカウントを作成し直す必要があります。

クリエイティブや広告が審査落ちしたとき

一度公開した広告は、広告名と配信ステータス以外は後から編集ができません。そのため広告クリエイティブや広告が審査落ちした場合は、ポリシーに抵触した箇所を修正した内容で再度新規作成をします。新規作成をした広告は自動的に審査にかけられます。

ただし、広告の審査否認理由がランディングページにある場合は例外です。ランディングページの内容で審査落ちした場合には、ランディングページの再審査ができるため広告を再度新規で入稿する必要はありません。

ランディングページ上のポリシー抵触箇所を修正したら、広告管理画面のメニューから共有ライブラリ内にある「ランディングページの再審査を依頼」をクリックします。該当するランディングページの「再審査を依頼」ボタンをクリックすると再審査が開始します。

画像引用元:LINE広告(LINE Ads) ランディングページの再審査を依頼するマニュアル|LINE for Business(クリックで画像拡大)

審査落ちの例

広告アカウントや広告の設定内容で審査落ちしやすい例や、LINE 広告ならではの審査落ちの例を紹介します。

広告アカウント情報とサイト内の会社情報が一致していない

広告アカウント作成時に入力する情報は、広告主のサイト情報とあわせて審査対象になります。広告アカウントの情報として入力した情報が誤っていたり、サイト内に記載されている情報と異なっていると、審査落ちしてしまいます。

広告アカウントを作成するときには、会社情報の入力にミスがないか、サイトの情報と一致しているかを確認しましょう。

グループ会社など、親会社と子会社が別々の場合に、広告アカウント情報とサイト情報が一致していないと判断されて審査落ちした事例もあります。複数の会社が関連して広告を配信する場合は要注意です。

保証できない効果を謳っている(誇大表現)

明らかな嘘の表現でなくても、保証できない効果や疑わしい表現を広告文やクリエイティブで謳うと審査落ちする可能性が高くなります。次のような表現は、LINE 広告が定める禁止事項の「正確性や信憑性に欠ける内容や、ユーザーにとって有用性の低い内容」に抵触する可能性があります。

LINE 広告が定める禁止事項に抵触する可能性がある表現例
1ヶ月で◯kg 痩せる
マイナス10歳若く見える
絶対に儲かる など
正確性や信憑性に欠ける表現例

ユーザーにとって信憑性の低い表現方法は、広告の質の低下にもつながります。疑わしい誇大表現を使用した商品・サービスの訴求は避けましょう。

固有名詞の表記が適切でない(「友だち」が「友達」になっている)

LINE を使用するときに新しい相手を追加する「友だち追加」や、広告配信時の「LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス」など、LINE では「友だち」というワードがよく登場します。全て「友だち」で統一されているため、「友達」のような誤った表現には注意しましょう。

「友だち」の表記LINE公式アカウントとユーザーが繋がっていることを「友だち」と呼びます。その為、遷移先及びクリエイティブにおいても、 LINE公式アカウントとユーザーが繋がることを意味した表記を行う場合は「友だち」と表記してください。

引用元:LINE 広告審査ガイドライン|LINE for Business

ポリシーはよく確認しましょう

LINE 広告で審査落ちすると、再審査請求をすることはほとんどありません。多くの場合は、修正内容で新しい広告を再入稿します。また、広告アカウントが掲載不可と判断された場合は、ポリシー抵触箇所を修正できても、再度広告アカウントから作成し直すことになります。

一度審査落ちをすると、問題なく配信できるまでに少し工数がかかってしまうことが多いため、事前にポリシーやガイドラインをよく確認しておきましょう。

LINE for Business の公式サイトでは、広告診断チャートというコンテンツが公開されています。質問に応じて「はい」か「いいえ」を選択するだけで、審査承認可否の参考となる情報を表示してくれます。審査に不安があるときは、あらかじめこの広告診断チャートで診断をしてみるのもいいでしょう。

参考:広告診断チャート|LINE for Business 

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