Facebook広告

Meta広告の基本を凝縮!配信面やターゲティング、成果を出すポイントまで

Meta 広告は Facebook や Instagram、Messenger などのアプリや Web サイトに配信される広告です。Web 広告の中でも主要な広告媒体の一つで、ターゲティング精度が高く、成果を出しやすいことが特徴です。

キーワードマーケティングが取り扱っている広告媒体においても、Google 広告、Yahoo! 広告に次いで広告出稿費が多い媒体になっています。

今回は、Meta 広告の配信面や広告フォーマット、ターゲティング方法など Meta 広告の全体像を紹介します。Meta 広告で成果を出すためのポイントも解説しているので、広告を配信する際の参考にしてください。

Meta 広告とは

Meta 広告は Facebook や Instagram、Messenger などに配信される広告です。

以前は「Facebook 広告」や「Instagram 広告」と呼ばれていましたが、2021年に Facebook の社名が「Meta Platforms, Inc(メタ・プラットフォームズ)」に変わったことを受け、広告も Meta 広告という名称に変わりました。変わったのは名称のみで、広告配信先に変更はありません

ユーザー自身が登録した情報を用いた、詳細なターゲティングが特徴

Meta 広告は、他の広告と比べてターゲティング精度が高いことが特徴です。これは、ユーザー自身が登録した情報をターゲティングに利用できることに起因しています。

Facebook はアカウントを作成する際に、氏名と生年月日、性別を登録する必要があります。また、任意で職歴や学歴、居住地なども登録できます。

他の広告媒体が年齢や性別、興味関心などをユーザーのコンテンツの閲覧履歴などから推定しているのに対して、Meta 広告はユーザー自身が登録した情報を利用しているため、より正確な情報をもとにターゲティングできます。

例えば、20代女性向けの化粧品を販売している場合、「女性」や「20歳~29歳」、「美容に興味関心があるユーザー」というターゲティングを設定すると、ターゲットユーザーに効率よく広告を届けられます。

広告の配信先と掲載場所は?

Meta 広告では広告配信先のアプリやサイトを「プラットフォーム」、広告を掲載する場所のことを「配置」と呼びます。

Meta 広告のプラットフォームは Facebook と Instagram、Messenger、Audience Network の4つです。Audience Network は Meta 社と提携しているスマホアプリやスマホサイトの広告枠の総称で、グノシーや C CHANNEL、東洋経済 ONLINE などが含まれます。

Meta 広告の配置は現在22種類あり、デフォルトの設定では、全ての配置を配信対象としてパフォーマンスが最大化されるよう、配置が自動で最適化されます。手動で配信対象の配置を指定することも可能です。また、広告のフォーマットや設定によって、配信できる配置は異なります。

プラットフォーム配置詳細
FacebookFacebook フィードコンピューターで Facebook ウェブサイトにアクセスしている利用者のデスクトップフィードに表示される。
モバイルデバイスで Facebook アプリを使用している利用者や、モバイルブラウザで Facebook ウェブサイトにアクセスしている利用者には、モバイルフィードに表示される。
Facebook MarketplaceMarketplace のホームページか、Facebook アプリで Marketplace を閲覧している利用者に表示される。
Facebook 動画フィードFacebook フィードの動画専用環境で、オーガニックな動画と動画の間に表示される。
Facebook の右側広告枠Facebook の右側の広告枠に表示される。
※右側広告枠に掲載される広告は、コンピューターで Facebook を閲覧中の利用者にのみ表示される。
Facebook ビジネス発見利用者がモバイルの Facebook フィードでビジネス投稿の見出しまたはコメントをタップすると、Facebook ビジネス発見に広告が表示される。
Facebook ストーリーズFacebook ストーリーズに表示される。
Facebook リールFacebook のリールタブに表示される。
Facebook インストリーム動画Facebook のオンデマンド動画と一部の承認されたパートナーのライブストリームに表示される。
Facebook リール広告リール動画の中で、バナーや動画広告形式で表示される。
Facebook の検索結果Facebook および Marketplace の関連する検索結果の横に表示される。
InstagramInstagram フィードモバイルアプリとデスクトップ、モバイルウェブで表示される。
Instagram プロフィールフィード18歳以上の Instagram 公開プロフィールのフィードビュー内に表示される。
Meta の配信システムにより、高いパフォーマンスが得られる可能性の高いと判断されたフィードビュー内に表示される。
Instagram 発見タブ閲覧中の利用者が写真や動画をクリックすると表示される。
Instagram 発見ホーム発見グリッドにタイルとして表示される。
Instagram ストーリーズモバイルアプリとデスクトップ、モバイルウェブの Instagram ストーリーズに表示される。
Instagram リールInstagram のリールタブに表示される。
Instagram の検索結果利用者が Instagram アプリの検索バーに検索キーワードを入力した際に、検索結果に表示される。
MessengerMessenger 受信箱Messenger のホームタブに表示される。
Messenger ストーリーズMessenger ストーリーズに表示される。
Messenger 広告メッセージMessenger でこれまでにやり取りしたことがある利用者にメッセージとして表示される。
Audience NetworkAudience Network の
ネイティブ、バナー、インタースティシャル
Audience Network 内のアプリに表示される。
Audience Network 動画リワードAudience Network 上で動画として表示される。
動画を見た利用者はアプリ内でリワード(アプリ内の通貨やアイテムなど)を獲得可能。
参考:Meta 広告の配置について|Facebook 広告ガイド

Meta 広告でよく使われる広告フォーマット5選

Meta 広告では画像や動画、カタログなどさまざまな形式の広告を作成できます。ここでは、特によく使われる5つのフォーマットを紹介します。

画像広告

1枚の静止画をメインで表示するフォーマットです。写真やイラストを使って、商品サービスを視覚的にアピールできます。配置によって、見出しや説明文、コールトゥアクション(広告のクリックを促すボタン)などの要素も合わせて表示されます。

Facebook フィードの画像広告(イメージ)

広告に使用できる画像の推奨ファイルタイプやアスペクト比は以下の通りです。

・ファイルタイプ:JPG または PNG
・アスペクト比:1.91:1、1:1、9:16 
・解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

動画広告

動画がメインで表示されるフォーマットです。商品やサービスを実際に利用している様子や、アニメーションによる商品紹介など、画像だけでは伝わらない魅力を動画を使ってアピールできます。

配置によっては見出しや説明文、コールトゥアクションなどの要素も合わせて表示されます。

Instagram ストーリーズの動画広告(イメージ)

広告に使用できる動画の推奨ファイルタイプやアスペクト比は以下の通りです。

・ファイルタイプ:MP4、MOV、または GIF
・アスペクト比:1.91:1、1:1、9:16、または4:5(モバイルの場合のみ)
・解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

スライドショー広告

複数の画像が次々に切り替わる形で表示されるフォーマットです。動画広告よりも手軽に、画像広告よりも多くの情報を伝えられます。

配置によっては見出しや説明文、コールトゥアクションなどの要素も合わせて表示されます。

Facebook フィードのスライドショー広告(イメージ)

スライドショー広告を作成する際は、Meta 広告の管理画面上で以下の推奨ファイルタイプやアスペクト比に沿った画像を2枚から15枚まで設定しましょう。

・ファイルタイプ:JPG または PNG
・アスペクト比:1:1、16:9
・解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

カルーセル広告

複数の静止画や動画が横に並ぶ形で表示されるフォーマットです。最大で10個の静止画と動画を登録できます。

それぞれの静止画や動画に対して、見出しや説明文、リンク先 URL を設定できるので、複数の商品サービスを1つの広告で紹介して、そのまま各商品の詳細ページへ誘導できます。

Facebook フィードのカルーセル広告(イメージ)

入稿する画像や動画は以下の推奨ファイルタイプやアスペクト比に沿ったものを用意しましょう。

・画像のファイルタイプ:JPG または PNG
・動画のファイルタイプ:MP4、MOV、または GIF
・アスペクト比:1:1、4:5
・解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

コレクション広告

メインの大きい画像または動画1つと、小さい複数枚の画像が一緒に表示されるフォーマットです。広告をタップすると、インスタントエクスペリエンス(モバイルデバイスで広告をタップするとフルスクリーン表示になる広告フォーマット)が表示されます。

Facebook や Instagram のアプリ内で、ランディングページのように商品紹介や価格を表示できるので、簡易的なランディングページとして活用できます。

Facebook フィードのコレクション広告(イメージ)

広告に使用できる画像や動画は、以下の推奨ファイルタイプやアスペクト比に沿ったものです。

・画像のファイルタイプ:JPG または PNG
・動画のファイルタイプ:MP4、MOV、または GIF
・アスペクト比:1.91:1、1:1、9:16
・解像度:1,080 x 1,080ピクセル以上

そのほかの広告について

ここまでに紹介した5つ以外にも、最適化目標によって以下のようなフォーマットの広告を作ることもできます。

フォーマット詳細
Facebook リード獲得広告広告をクリックするとインスタントフォームが
表示される
Meta Advantage +カタログ広告(旧:ダイナミック広告)製品カタログの情報と連動して、商品画像や価格が
表示される
イベント参加広告Facebook ページで作成したイベントを宣伝できる
アンケート広告動画と2択のアンケートが表示される

広告を配信する目的にあわせて、よく検討して広告フォーマットを選びましょう。

広告フォーマットごとに配信できる配置が異なるので注意!

それぞれの広告フォーマットごとに、配信できる配置が異なります。上記で紹介した5つのフォーマットは、それぞれ以下の配置に対して配信できます。

フォーマットプラットフォーム配置
画像広告Facebook・フィード
・インストリーム動画
・動画フィード
・Marketplace
・ストーリーズ
・リール広告
・検索結果
・ビジネス発見
・リール
・右側広告枠
Instagram・Profile Feed
・フィード
・ストーリーズ
・リール
・発見タブ
・発見ホーム
Audience Network・ネイティブ、バナー、インタースティシャル
・動画リワード
Messengerストーリーズ
動画広告、
スライドショー広告
Facebook・フィード
・インストリーム動画
・動画フィード
・ストーリーズ
・検索結果
・ビジネス発見
・リール
・リール広告
・右側広告枠
・グループのフィード
Instagram・Profile Feed
・フィード
・ストーリーズ
・発見タブ
・リール
・ショップ
Audience Network・ネイティブ、バナー、インタースティシャル
・動画リワード
Messengerストーリーズ
カルーセル広告Facebook・インストリーム動画
・動画フィード
・ストーリーズ
・Marketplace
・検索結果
・ビジネス発見
・リール
・リール広告
・右側広告枠
・グループのフィード
Instagram・Profile Feed
・フィード
・ストーリーズ
・リール
・発見タブ
・ショップ
Audience Network・ネイティブ、バナー、インタースティシャル
・動画リワード
Messengerストーリーズ
コレクション広告Facebook・フィード
・動画フィード
・リール
Instagram・フィード
・ストーリーズ
・リール
参考:広告形式の仕様と推奨事項|Facebook 広告ガイド

課金形式は全部で4種類

Meta 広告には以下の4つの課金形式があります。最適化目標によって選べる課金形式が変わりますが、ほとんどの場合は自動的にインプレッション課金が選択されます。

課金形式説明
インプレッション課金広告が1,000回表示されるごとに料金が発生します。
クリック課金広告がクリックされるたびに料金が発生します。
ThruPlay15秒未満の動画が最後まで再生された場合と、
15秒以上の動画が15秒以上再生された場合に料金が発生します。
動画の2秒以上の
継続的な再生
動画が2秒以上継続して再生されるたびに料金が発生します。
参考:ThruPlayについて|Facebook 広告ガイド
参考:動画の2秒以上の継続的な再生について|Facebook 広告ガイド

3つのターゲティング方法

Meta 広告は、ユーザーの属性や興味関心、行動履歴、顧客リストなどをもとにターゲティングできます。

Meta 広告のターゲティング方法は、大きく「コアオーディエンス」と「カスタムオーディエンス」、「類似オーディエンス」の3つに分類できます。ここからは、それぞれのオーディエンスターゲティングについて解説します。

コアオーディエンス

年齢や性別、居住地、興味関心などを指定してターゲティングできます

記事の冒頭でも説明した通り、Meta 広告はユーザー自身が登録した情報を使ってターゲティングできるので、特に属性ターゲティングは他の広告媒体と比べて精度が高い傾向があります。

カスタムオーディエンス

ユーザーのさまざまな行動履歴をもとにターゲティングできます

例えば、サイト訪問、特定アプリ内でのアクション、Facebook ページや Instagram アカウント上でのアクション、動画視聴などを指定できます。

類似オーディエンス

カスタムオーディエンスのリストに入っているユーザーと類似するユーザーをターゲティングできます

類似度を1%から10%の間で指定できます。1%がもっとも類似するオーディエンスで、類似度の割合を上げるとオーディエンスのサイズと対象が拡大されます。

各ターゲティングの詳細

各カテゴリーのより詳細なターゲティング方法は以下の通りです。

大カテゴリー小カテゴリー詳細
コアオーディエンス地域指定した地域に住んでいる人、または最近その地域にいた人をターゲットに設定。
国、州/都道府県、市区町村、下院選挙区、郵便番号を選択可能。
年齢利用者の年齢層に基づいてターゲットを設定。
性別女性か男性、または全ての性別の利用者をターゲットに設定。
詳細ターゲット設定利用者の属性や趣味、関心、行動などに基づいてターゲットを設定。
カスタム
オーディエンス
ウェブサイトMeta ピクセルを設置したサイトに訪問した人のカスタムオーディエンスを作成できる。
アプリアクティビティ以下のようなユーザーのカスタムオーディエンスを作成できる。

・アプリやゲームを起動した人
・アプリやゲーム内でアイテム購入など
 特定のアクションを起こした人
カタログカタログからアクションを実行した人のカスタムオーディエンスを作成できる。

指定できるアクションは以下の通り。
・商品の閲覧
・カートへの追加
・商品購入
カスタマーリスト顧客リストをアップロードしてカスタムオーディエンスを作成できる。
オフライン
アクティビティ
店頭や電話など、オフライン上でアクションを実行した人のカスタムオーディエンスを作成できる。
動画Facebook または Instagram で、動画を視聴した人のカスタムオーディエンスを作成できる。

対象とする動画は、Facebook ページや Instagram アカウントに投稿された動画、広告で使用している動画から選べる。
リード獲得フォームリード獲得フォームにアクセスした、あるいは情報を入力した人のカスタムオーディエンスを作成できる。
インスタント
エクスペリエンス
スマートフォンアプリ上でインスタントエクスペリエンス(※)に対してアクションした人のカスタムオーディエンスを作成できる。
ショッピングFacebook や Instagram のショッピング機能を利用し、商品閲覧やカートへの追加、購入などのアクションを起こした人のカスタムオーディエンスを作成できる。
AR エクスペリエンスオーガニック投稿や広告で AR カメラエフェクトを開いたことがあるユーザーを基にカスタムオーディエンスを作成できる。
Instagram アカウント自社の Instagram プロアカウントに対してアクションを実行した人のカスタムオーディエンスを作成できる。

指定できるアクションは以下の通り。
・フォロー
・プロフィールへのアクセス
・メッセージ送信
・投稿の保存
・投稿へのアクション(いいね!、コメント、
 保存、カルーセルのスワイプなど)
Facebook ページ自社の Facebook ページに対してアクションを実行した人のカスタムオーディエンスを作成できる。

指定できるアクションは以下の通り。
・いいね!
・フォロー
・ページへのアクセス
・投稿の保存
・コールトゥアクションボタンのクリック
・ページや投稿へのアクション(いいね!、
 コメント、リンククリック、保存など)
イベント自社の Facebook イベントに対してアクションを実行した人のカスタムオーディエンスを作成できる。

指定できるアクションは以下の通り。
・イベントへの回答
・イベントページ閲覧
・チケット購入
・イベントへのアクション(いいね!や
 シェア)
Facebook 上の出品自社の Facebook 上の出品に対して、カタログの商品を見た人や、商品についてメッセージを送った人のカスタムオーディエンスを作成できる。
AR自社の Facebook や Instagram の AR エクスペリエンスまたはエフェクトに対してアクションを実行した人のカスタムオーディエンスを作成できる。
類似オーディエンスカスタムオーディエンスのリストに入っているユーザーと類似するユーザーをターゲティング可能。
※インスタントエクスペリエンス=広告フォーマットの1つで、モバイルデバイスで広告をタップするとフルスクリーン表示になる広告

成果を出すための5つのポイント

ここまでで、Meta 広告の全体像をつかんでいただけたと思います。最後に、Meta 広告で成果を出すためのポイントとして以下の5つを解説します。

1. 広告配信の目標に合った「キャンペーンの目的」を選択する

Meta 広告では、キャンペーンを作成するとき、最初に「キャンペーンの目的」を選択します。

キャンペーンの目的とは、広告を掲載することで達成したいビジネスゴールのことです。キャンペーンの目的は以下の6つの中から選択できます。

キャンペーンの目的詳細
認知度ビジネスの認知度を高めたいときに使う。
トラフィック指定したオンラインサイトへのトラフィックを増やしたいときに使う。
Facebook ページや Instagram のショップ、ウェブサイト、アプリなどへ利用者を誘導する。
エンゲージメント広告やページに対して、以下のようなアクションをユーザーに促す際に使う。
・オンラインでビジネスのやり取りをする
・メッセージを送信する
リード潜在顧客のリード情報を獲得したいときに使う。
商品やサービスに興味があるユーザーの名前やメールアドレス、電話番号といった連絡先情報を取得可能。
アプリの宣伝モバイルデバイスの利用者に、アプリをインストールしてもらうか、アプリ内で特定のアクションを実行してもらいたいときに使う。
売上商品やサービスを購入する可能性が高い利用者を見つけたいときに使う。
商品サービスを購入する可能性が高い利用者にリーチして、売上獲得を図る。
参考:Meta 広告マネージャで適切な広告の目的を選択するには|Meta ビジネスヘルプセンター

キャンペーンの目的ごとに、目標(広告の最適化ポイント)として設定できる項目が変わります。例えば「認知度」の目的ではリーチ数や動画の再生数などを、「売上」の目標ではコンバージョン数やクリック数などを目標として設定できます。

適切な目的を選べないと、目標とするポイントで広告の最適化がされなくなってしまいます。ビジネスの目的と目標とする項目(KPI)をしっかりと設定したうえで、最適なキャンペーンの目的を選びましょう

2. 機械学習がうまく働くよう、最適化イベントの獲得数などを調整する

Meta 広告で成果を出すためには、機械学習がうまく働く条件を知っておく必要があります。

機械学習とは、広告の成果が最大化されるように、配信対象や配信する広告、入札価格などを自動で最適化してくれる機能です。

機械学習がうまく働く状態になっていると、より速く目標顧客獲得単価や目標コンバージョン数を達成できます。機械学習がうまく働くようにするためには、以下の点を考慮しましょう。

最適化イベントの獲得数

最適化イベントの獲得数が少ないと、機械学習がうまく働きません

最適化イベントとは、広告の目標として設定している指標のことです。例えば「購入」のコンバージョンを目標にしている場合は「購入」のコンバージョンが、「リード獲得」を目標にしている場合は「リード獲得」のコンバージョンが最適化イベントになります。

最適化イベントの推奨獲得数は、広告セット単位で週50件以上となっています。最適化イベントを増やすことが難しい場合、別のアクションポイントに最適化イベントを変更することも検討しましょう

例えば、「問い合わせ完了」を週50件以上獲得するのが難しい場合、その手前の「問い合わせフォーム到達」や「価格ページ閲覧」などに最適化イベントを変更することで、獲得ユーザーの質を大幅に変えずに最適化イベントを増やすことができます。

十分な予算とターゲット数

予算が少ないことや、ターゲットが狭いことは、十分な最適化イベント数を確保できない要因になります。週50件以上の最適化イベントが獲得できるだけの予算とターゲット数になっているか確認しましょう。

ターゲットが適切な広さになっているかは、管理画面の広告セットの編集画面から確認できます。以下のキャプチャーのように、広告セットの編集画面で「オーディエンスの広さ」が緑色になっていれば、適切な広さが確保できています。

Meta 広告管理画面 > 広告セットタブ > 編集

広告に加える編集の頻度

広告に加えた編集が重要なものとみなされた場合、機械学習の情報収集期間が最初からやり直しになります。情報収集期間がリセットされることなくなるべく早く終わるよう、頻繁な編集は避けましょう

情報収集期間がリセットされる操作は、例えば以下のようなものです。

  • ターゲット設定の変更
  • クリエイティブの変更
  • 最適化イベントの変更
  • 広告セットへの新しい広告の追加
  • 広告セットの7日以上の停止
  • 入札戦略の変更

機械学習の状態は、管理画面の「配信」の項目で確認できます。「情報収集が不十分」というステータスになっている場合、機械学習による最適化に制限がかかってしまっているので、予算やターゲティング、最適化ポイントなどを変更してみてください。「アクティブ」というステータスになっていれば、最適化に必要なデータが十分に集まっています。

情報収集が不十分の場合のステータス
情報収集が十分な場合のステータス

3. 機械学習による広告の最適化を理解して、クリエイティブを作成する

Meta 広告の機械学習による最適化では、ユーザー単位でクリエイティブの出し分けがおこなわれます

例えば20代女性をターゲットに設定している広告セットの中に、バッグの広告と靴の広告が登録されている場合、全ての20代女性に均一に2つの広告を見せているわけではありません。バッグを買おうとしている20代女性にはバッグの広告を、靴を買おうとしている20代女性には靴の広告を表示するといった出し分けをしています。

機械学習によって、ニーズごとに自動で出し分けをしてくれるので、運用者側ではニーズに応えるクリエイティブを準備しておく必要があります。

上記の例で言えば、バッグを売っていることが分かりにくいクリエイティブになっていたり、そもそもバッグを訴求するクリエイティブがなかったりすると、成果を出すのが難しくなります。ユーザーのニーズを理解し、ニーズにあわせてクリエイティブを複数用意しておきましょう

4. 「ユーザーに何を伝えたいか」をベースに、広告フォーマットを選ぶ

「Meta 広告の広告フォーマット」の章で説明した通り、Meta 広告にはさまざまな広告フォーマットがあので、商品サービスに適したフォーマットを選びましょう

以下は商品サービスに適した広告フォーマット選びの一例です。

商品やサービス広告フォーマット広告フォーマットを選ぶ背景
EC・ダイナミック広告
・カルーセル広告
複数商品の写真や価格を伝えられる
使用イメージが
伝わりにくい商材
・動画広告
・スライドショー広告
ユーザーに使用イメージや使用感をより分かりやすく伝えられる
Instagram と
相性がいい商品
・1080×1920サイズの
 動画を用いた動画広告
・Instagram でビューが多いストーリー
 ズに多く配信されるようにする
・Instagram のストーリーズ広告枠への
 配信を狙える
商品サービスに適した広告フォーマット選びの一例

5. クリエイティブやターゲティングは、成果に合わせて定期的な入れ替えを

どのような商品やサービスでも、最初から最大の成果を目指すのは難しいので、定期的にクリエイティブやターゲティングの見直しをおこないましょう

特に Meta 広告はクリエイティブ単位で成果に大きく差がつくことが多い媒体です。成果をあげているクリエイティブの成功要因を分析し、新しいクリエイティブを作成して、成果が悪いクリエイティブや配信量が少ないクリエイティブとの入れ替えを繰り返すことで、Meta 広告全体の成果がだんだんと良化していきます。

また、同じクリエイティブを長期間配信すると、ユーザーに飽きられてしまい成果が出にくくなります。これを「クリエイティブの摩耗」と言いますが、定期的にクリエイティブを変えることで予防することができます。

ターゲティング設定の見直しも重要です。十分な最適化イベント数を獲得できない場合はターゲティングの拡大をおこなったり、クリエイティブを改善しても成果が良化しない場合はターゲティング設定の変更を検討したりましょう。

Meta 広告には多くのターゲティング手法があるので、興味関心のカテゴリやカスタムオーディエンスの内容を変えるなど、さまざまな改善の余地があります。

Meta 広告を活用して広告効果を最大化しよう

Meta 広告はターゲティング精度が高いので、成果が出しやすい広告媒体です。一方で、精度が高い分、運用者がしっかりとデータや仮説をもってターゲティングを設定し、クリエイティブを準備することが成果に大きく影響するため、自社のターゲットユーザーの属性やニーズ、KBF(購買決定要因)を整理してから配信準備をすることをおすすめします。

ただ、もちろん最初から最適解のターゲティングやクリエイティブで配信するのは難しいので、改善を繰り返し、さまざまなターゲティング手法や広告フォーマットを試してみながら、徐々にブラッシュアップしていきましょう。

また、最適化の特性を理解することも、Meta 広告で成果を出すうえで重要です。機械学習が十分な学習データを得られる構成になっているかを念頭に置いて、ターゲットや予算、最適化イベントを設定しましょう。

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記事を書いた人

志村
志村

広告事業部 マネージャー

2015年4月に新卒として入社。2019年にマネージャーに昇格。広告運用の仕事をメインに、現在はサイト改善提案やブログ執筆にも力を入れている。数値をもとにしたサイト改善提案が得意。趣味は動画を見ること、ゲームをすること。

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