年に一度のゴールデンウィーク(以下 GW)、広告運用者からすると大型連休は気が気でないのが素直な気持ちかもしれません。BtoC 向けであれば配信を強化する、BtoB 向けの商材であれば配信を停止、もしくは弱めるなど細かな調整が必要になることでしょう。
多くの媒体を管理していると、広告の作成や設定以外にも、広告の審査期日やアカウント開設の締切、サポート対応日、銀行入金の反映なども把握しておかなければいけません。
この記事では、忙しい中でも各媒体の審査保証日などを確認できるようにまとめました。
また記事の後半では、長期休暇前に確認すべきことを記載したので、ミスや機会損失を起こさないためにも確認してみてくださいね。
最新の情報は各公式サイトやお問い合わせよりご確認ください。
2025年の GW の広告審査保証期日は Google が4月21日(月)、Criteo が4月23日(水)、logicad が4月18日(金)と早めになっているため注意しましょう。
審査保証期日は、GW 前に審査完了が保証されている広告入稿期日のことを指します。注意点としては、この期日で保証されるのはあくまでも「審査をおこなうこと」で、広告が承認されるかは別ということです。
その前提で、媒体ごとに「広告審査保証期日」と「アカウント開設期日」、「審査再開日」を表にまとめています。特に審査落ちしやすい医療系広告などでは、再審査が必要になることを想定して動いたほうがよいでしょう。
媒体 | 広告審査保証期日 | アカウント開設期日 | 審査再開日 |
---|---|---|---|
Google 広告 | 4月21日(月) | 通常通り | 通常通り |
Yahoo! 広告 | 通常通り | ||
Meta 広告 | |||
LINE 広告 | |||
X 広告 | |||
Criteo | 4月23日(水) | 4月24日(木) | 5月7日(火) |
SmartNews | 通常通り | 通常通り | 通常通り |
TikTok Ads | |||
Apple Ads | |||
logicad | 4月18日(金) (静止画) | 4月18日(金) (静止画) | 通常通り |
通常通り | 通常通り | ||
Microsoft 広告 |
最新の情報は各公式サイトやお問い合わせよりご確認ください。
また、この期日の1週間前ぐらいから日本中の広告主が入稿に動き出すので、通常よりも審査完了に時間がかかる傾向があります。この期日を過ぎても審査完了する可能性はありますが、広告の入稿は早めにしておくのがおすすめです。
審査落ち理由の問い合わせなどにも利用される、媒体のサポート窓口。その営業最終日と再開日もあわせてまとめました。サポート営業は基本的に暦通りですが、SmartNews のみ再開日が5月8日(木)のため、よく確認しておきましょう。
媒体 | サポート営業最終日 | サポート営業再開日 |
---|---|---|
Google 広告 | 暦通り | 5月7日(水) |
Yahoo! 広告 | ||
Meta 広告 | なし | なし |
LINE 広告 | 暦通り | 5月7日(水) |
X 広告 | ||
Criteo | ||
SmartNews | 5月8日(木) | |
TikTok Ads | 5月7日(水) | |
Apple Ads | なし | なし |
logicad | 暦通り | 5月7日(水) |
Microsoft 広告 |
長期休暇前の営業最終日や、営業再開した初日などは特に問合せ窓口が混雑してしまい、電話などが繋がりにくい場合もあるようです。また、GW 前に送ったメールの返信に関しても時間がかかるかもしれないため、早めに確認し問い合わせておきましょう。
なお、上記の問い合わせ方法は一般窓口を想定した記載のため、代理店専用の問合せ先については割愛しています。
広告費の支払いをクレジットカードではなく銀行入金でおこなっている場合、GW 明けまでの分を忘れずに入金しておく必要があります。
媒体の期限のほかにも金融機関自体の対応日もあるので、あわせてチェックしておきましょう。
媒体 | 入金反映日 | 入金反映再開日 |
---|---|---|
Google 広告 | 通常通り (振込の場合、3営業日程度) | 通常通り |
Yahoo! 広告 | ||
Meta 広告 | 媒体側の期限なし | 媒体側の期限なし |
LINE 広告 | ||
X 広告 | ||
Criteo | ||
SmartNews | ||
TikTok Ads | 通常通り (振込の場合、1営業日内) | 通常通り |
Apple Ads | 媒体側の期限なし | 媒体側の期限なし |
logicad | ||
Microsoft 広告 | 通常通り (振込の場合、5営業日程度) | 通常通り |
GW 前に備えてやっておくべきことを7個に絞ってまとめました。漏れのないようにあわせてチェックしてください。
GW 中に配信開始したい広告がある場合、遅くとも4月中旬までに入稿できていると安心です。
審査保証期日を過ぎていなくても、直前にはたくさんの広告主が広告を入稿し、通常時よりも審査に時間がかかる可能性があります。希望の配信開始日までに審査が通るかわからないので、早め早めに動きましょう。
どうしても配信開始に意識が集中しがちですが、GW 中に配信が終了する広告の停止作業も忘れてはいけません。
たとえば GW 期間中に開催するイベントやセールの広告は、広告キャンペーンの終了日を設定して、配信を終了したい日に停止されるようにしましょう。
主に物販での広告配信が対象ですが、GW 期間中の祝日やイベントに合わせて、検索されるキーワードを事前に登録しておくと機会損失を防げるでしょう。
たとえば、「こどもの日」やそれに関連するキーワードの登録です。除外するキーワードもあれば、あわせて登録しておけば安心です。
平日に比べ休日は年々、ネット利用の時間が全世代を通して増加傾向にあります。多くの企業が休みになり、日本全国でスマホを含めたネットの利用時間が増えると予想されます。
それに従って、GW も一時的に検索ボリュームや SNS 利用時間が伸びる傾向にあるため、広告運用での機会損失がないよう、BtoC 商材では広告予算上限を引き上げておきましょう。
なお、Google 広告や Yahoo! 広告では、キャンペーンで設定している日予算の最大2倍まで使用されるので、いくらで設定するか念入りに決めておくことをおすすめします。
案外見落としがちなのが、広告アカウントのデポジット不足です。GW 前半で消化ペースが上がってしまって残額がなくなり、GW 後半に全く広告配信されなくなっていたということを防ぎましょう。
広告アカウントの残高が不足しそうな場合、先ほど紹介した銀行入金の反映を確認して、期日より早めに入金しておくことをおすすめします。
PDCA サイクルを回すという観点では、大きな方針変更や施策の実施は4月中のなるべく早めにおこなうことをおすすめします。これらの大きなアクションを GW 前におこなうと、分析が困難になるケースが多くなるためです。
GW のような長期休暇は、通常と違った人の動きが生まれるので、成果が悪化しても良化しても施策による結果なのか、季節要因による結果なのか判断がつきづらくなる傾向にあります。ターゲットの動きが通常期とは異なることで、コンバージョンの付き具合が良くも悪くも違うのです。
また、競合要因については企業の広告出稿にも変化があります。国内大手企業などが Yahoo! ブランドパネルなどを買い占めたり、アプリ広告でもビッグタイトルが集中的に予算投下してきたりするので、広告の配信量が激減したり、クリック単価が高騰したりもするでしょう。
「競合」と「消費者」の両方に大きな変化があるため、自社の広告設定を変えていなくても、これまでの通常期とは全く違ったパフォーマンスになる可能性があります。広告運用者としては、これらをあらかじめ想定しておくことがポイントです。
2か月から3か月と中期的に見て、このタイミングで開始することがベストなのかを一度考えてみてください。
休日やイベント、審査休業など、通常とは違うタイムスケジュールなので、5月中旬ぐらいまでの動きは4月の早い段階でチェックしておきましょう。意外にも営業日数が少ないことがあるので、前倒しと逆算が必要となります。
GW 明けにある「母の日(5月11日)」くらいまで視野に入れ、配信のスケジュールを確認しましょう。
GW も広告は配信され続けるため、気に留めておくことが多い運用型広告ですが、しっかりと準備すれば問題なく良い運用ができます。今回の記事を参考に準備をして、不安のない GW を楽しみましょう。
編集部
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