
広告運用に携わっていると、「国内市場だけでなく海外ユーザーにもリーチを広げたい」と考える機会もあると思います。
海外向けの広告配信は有効なリード獲得手法のひとつです。しかし、「国内配信と同様の設定で成果が出るのか」「海外向けに配信する際の設定内容はどうすれば良いのか」といった悩みも多くあるのではないでしょうか。
今回は、実際にMeta 広告(Facebook/Instagram)を活用しておこなった、海外向けセミナー集客の事例をもとに、具体的な配信設定や実際の数値データ、そして運用する際の注意点などを解説します。
Meta 広告は、機械学習やターゲティング精度が比較的高い媒体であり、少額からでも成果が出やすい傾向があります。
また、広告の画面占有率が高く、動画や画像を用いたビジュアルメインの訴求ができる特徴があります。さらに設定自体は国を選ぶだけなので、シンプルに配信設定ができるのも魅力です。

海外配信のポテンシャルや配信設定のシンプルさを紹介しましたが、「国内配信と比べて成果にどれくらいの差が出るのか、実際のところイメージが付きづらい…」という方も多いのではないでしょうか。そこで、まずは実際の配信事例を見て、海外配信ならではのメリットや成果の感覚をつかんでいきましょう!
台湾とインド向けに、Meta 広告でオンラインセミナーの集客を行った事例を紹介します。
広告費が同程度でも、海外配信での申し込み数(コンバージョン)は国内配信の約2.5倍から10倍の差があり、成果単価(CPA)は国内配信の約2分の1から10分の1とかなり安価になりました。
国内配信よりも海外配信の方がクリック単価がかなり安く、配信量やクリック数を多く確保できたことが、多くの獲得に繋がった要因のひとつです。
クリック単価は配信時期や競合状況、配信する国によっても変化しますが、国内配信よりも海外配信の方がクリック単価が安いという点は共通していると思われます。
| 国 | クリック単価 | 広告費 | コンバージョン数 (申し込み) | CPA |
|---|---|---|---|---|
| 台湾 | ¥35 | ¥70,000 | 25 | ¥2,800 |
| 国内 | ¥250 | ¥70,000 | 10 | ¥7,000 |
| 国 | クリック単価 | 広告費 | コンバージョン数(申し込み) | CPA |
|---|---|---|---|---|
| インド | ¥15 | ¥70,000 | 260 | ¥269 |
| 国内 | ¥110 | ¥70,000 | 26 | ¥2,692 |
コンバージョンを獲得しやすい一方で、実際には質の良いリードではなかったという課題が生じるため、リードの質も必ず確認しましょう。
例えば、実際にセミナーに参加したユーザーや商談化したユーザーのデータを活用した類似ターゲティングでの配信や、クリエイティブ内の情報を精査するなど、課題を踏まえた改善策を実施し PDCA を回していくことがおすすめです。
国内配信と比べると海外配信の経験は少ない、あるいは全くないという方も多いと思います。
実際にMeta 広告で海外配信をおこなった際に気付いた注意点を4つご紹介します。国内配信をおこなう際には意識しないポイントもあるかと思いますので、ぜひご参考にしてください。
Meta 広告の管理画面の時間設定は日本時間のため、配信時間や配信終了日時に指定がある場合は、時差を考慮して設定する必要があります。
例えば、台湾向けに広告配信をおこなう場合、日本との時差が1時間ある(日本が先に進んでいる)ため、その点を考慮して時間指定や終了日設定をおこなう必要があります。台湾時間の12時30分に広告を停止したい場合は、管理画面上(日本時間)では13時30分に終了時間を設定します。

ターゲティング設定についても、国内配信と同様の設定で問題ないか、変更する必要がないかを確認する必要があります。
特にリマーケティング配信をおこなう場合は、国内のリマーケティングリストを使用すると、ターゲットユーザーが異なる可能性が高くなります。必要に応じて、リマーケティングリストは新しく作成するなど準備を進めておくことが重要です。
欧州連合(EU)や台湾、インドなど、一部海外地域へ広告配信をおこなう場合、広告入稿前に認証作業が必要になっているので注意が必要です。
対象地域への広告を公開・編集する際には、広告の受益者とスポンサーの認証を受ける必要があります。認証が完了しないと広告の入稿も不可となるため、早めの対応をおすすめします。
Meta 広告公式ヘルプページには「受益者」と「スポンサー」について下記の通り記載されています。
広告主とスポンサーの透明性とは、Metaのプラットフォーム上の広告から誰が利益を得ているのか、誰が広告費を支払っているのかを示す仕組みです。
1.広告主: 商品やサービスの宣伝のために広告のデザイン、制作、公開を直接、または他社に依頼して行う人または組織(個人や事業者など)。例えば、靴を宣伝する広告の場合、販売されている靴の事業者が広告主になります。
引用元:広告の広告主とスポンサーの透明性について│Meta ビジネスヘルプセンター
2.スポンサー: 広告に資金を提供する人または組織。リセラーの場合は、関連する広告セットが含まれるビジネスポートフォリオを所有するリセラーの名前になります。
つまり、広告配信によって利益を得る広告主が「受益者」、実際に広告配信する企業が「スポンサー」となります。そのため広告代理店に依頼している場合は、受益者が広告主(クライアントさま)、スポンサーが代理店となります。
大前提として、広告文やバナー画像などのクリエイティブは、配信する地域の言語に合わせて作成することが重要です。
まずは、広告配信を行いたい地域と、その国の公用語を確認しましょう。そして、配信地域での言語表記はもちろん、セミナー集客広告の場合は開催日時が現地時間になっているかも含めて、しっかりと確認をおこなうと安心です。日本語表記ではないため、誤字脱字がないかという点も入念にチェックしましょう。
Meta 広告は、ターゲティング精度高く潜在層にアプローチできるため、サービスの認知拡大や新たなリード獲得に適した媒体です。
Meta 広告を活用した海外向けセミナー集客の成果としては、国内配信と比べて成果単価(CPA)が低く、効率よく多くのコンバージョンを獲得できる傾向です。クリック単価も国内配信と比べると低いため、少ない予算からでも広範なリードを獲得できるポテンシャルがあります。
Meta 広告を活用した海外向け配信をぜひ一度試してみてください。
広告運用 コンサルタント
2024年入社。大学時代、ゼミ活動の一環としてイベントのInstagram運用に取り組む。未経験のことにチャレンジすることが好き。小学生の頃からAAAが好きで、Nissy推し。好きな食べものはえび。好きなことは、食べること、旅行すること、イヌやネコの動画を見ること、カメラで写真を撮ることなど。
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