Facebook広告

Facebookビジネスアカウントを安全に削除しよう!失敗しないための手順と注意点

Facebook は日常的に使っていても普段利用しない機能や操作はほとんど分からない部分があると思います。特に、不要になったビジネスアカウントを削除する手順については、内容が複雑で手を付けられていない方も多いと思います。

ほかにも削除しようとしていると「使用していないビジネスアカウントの存在に気づいた」、「個人アカウントを作成しようとしたら、誤ってビジネスアカウントを作成してしまった」など、状況は人によってさまざまです。

この記事では、そうしたケースに対応できるよう、Facebookビジネスアカウントの削除手順を日常的に Facebook を操作していない方でも安心して進められるように整理しました。

また、広告アカウントの閉鎖やユーザー削除などの関連する操作もあわせて紹介しますので、自身の状況に合わせて一緒に削除作業を進めましょう。

削除したいのは「ビジネスアカウント」?「個人アカウント」?

まず確認したいのが、削除したい対象が本当に「ビジネスアカウント」かどうかです。もし、意図せず個人アカウントを削除してしまうと後々トラブルになります。

ここからは「ビジネスアカウント」と「個人アカウント」の違いを紹介しているのでどちらを削除するのか確認しておきましょう。

「ビジネスアカウント」と「個人アカウント」の違い

ビジネスアカウントと個人アカウントは基本的な見え方は同じで、アイコンやアカウント名だけではなく自己紹介や投稿の表示もほとんど変わりません。

ただ、ビジネスアカウントの場合はページ上部の CTA(コールトゥアクション)、中央にあるタブのうちの「メンション」「レビュー」などがあります

ビジネスアカウント(Facebookページ)と個人アカウントの違い

また、ビジネスアカウントと個人アカウントでは以下の表のように使用目的や機能面の違いもあります。

項目 ビジネスアカウント
(Facebook ページ)
個人アカウント
定義 企業などがビジネスシーンで
活用する「Facebook ページ」を指す
私的利用のための
Facebook アカウント
目的
用途
企業が以下のようなビジネスシーンで活用
  • 商品やサービスの宣伝
  • 顧客向けの情報発信
  • ファンとの交流
私的な目的で利用する
機能 投稿の宣伝や広告の作成、配信 投稿の宣伝や広告作成はできない
活用方法
  • 売上の最大化
  • 宣伝活動
  • 広告配信
  • 個人的な交流
  • 情報収集
  • 日常の投稿

今回は削除したい対象がビジネスアカウントです。ビジネスアカウントであることを確認できたら、次のステップに進みましょう。

▼Facebook ページでできることは以下の記事でより詳しく解説

Facebookページとは?わかりやすい作成方法と6つの機能を紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング

Facebook ページとは、主に企業などの組織が自社商品の宣伝や顧客とコミュニケーションをおこなうために利用できるページです。

ビジネスアカウントを削除する前に確認しておきたい3点

実際にビジネスアカウントを削除する作業に入る前に、確認しておきたいポイントが3つあります。クリアになっていないと作業できなかったり、意図しない対応になってしまう恐れがあるため、作業フローに進む前に確認しましょう。

  • アカウントの「管理者」になっているか
  • 残したい Instagram アカウントは切り離す
  • 広告費の未払い請求がないか

アカウントの「管理者」になっているか

まず、自分が該当のビジネスアカウントを削除できる管理者権限を持っているかどうかを確認します。

ビジネスアカウントの Facebook ページから「設定とプライバシー」を開き、左のツールバーから「ページ設定」を開きます。すると「ページアクセス」の項目が出るので、クリックしましょう。

権限が「管理者」か確認する方法
Facebook ページ > 設定とプライバシー > ページ設定 > ページアクセス

その後「アクセス許可を表示」という画面が出るので、下にある「この管理者は全権限を付与されています」と記載があると、ビジネスアカウントを削除できます。

権限が「管理者」か確認する方法
Facebook ページ > 設定とプライバシー > ページ設定 > ページアクセス

もし権限がなかった場合は、管理者権限を持つ他の方に、管理者権限に変更してもらうか、削除作業そのものを依頼する必要があります。

残したい Instagram アカウントは切り離す

次に、「ビジネスアカウントは不要だけど、これまで運用してきた Instagram アカウントは今後も使いたい」という方は、Instagram アカウントは切り離すようにしましょう。

ビジネスアカウントを削除すると、そのアカウントに紐づいている Instagram アカウントなどのすべてのアセットが一緒に削除されてしまい、 元に戻すことはできません。事業で使い続けたいページなどを守るために、ビジネスアカウントを削除する前に連携を「切り離す」作業が必要です。

連携の確認や切り離す手順は公式ヘルプの「リンクの解除方法」を参照してください。

広告費の未払い請求がないか

最後に、広告費の支払い状況を確認します。「ビジネスアカウントの削除ボタンが押せない」や「エラーが表示される」といった場合の最も多い原因が、広告費の未払いです。

1円でも未払いの請求が残っていると、安全面の考慮によりアカウントは削除できない仕様です。その場合は画面の指示に従って支払いを完了させましょう。

Facebookビジネスアカウントの完全削除手順

削除対応できる準備が整ったら、実際の手順でビジネスアカウントを削除していきます。

ただし、ここからの手順は取り消しができない重要な操作を含むため、以下の3つのステップに沿って慎重に進めましょう。

  1. 削除したいビジネスアカウントに切り替える
  2. ページ設定メニューから「Facebook ページ情報」を開く
  3. 「ページを削除」を実行

手順1:削除したいビジネスアカウントに切り替える

まず、自分の個人アカウントから削除したいビジネスアカウントの管理者として操作画面を切り替えましょう。

Facebook にログインし、画面右上にある自分のプロフィール写真をクリックします。その後「すべてのプロフィールを見る」を選択し、表示された一覧の中から、今回削除したい Facebook ページを選択します。

Facebookビジネスアカウントの完全削除手順
プロフィールアイコン > すべてのプロフィールを見る

手順2:ページ設定メニューから「Facebook ページ情報」を開く

次に、ページの削除に関する項目がある「設定」画面へ遷移します。画面がビジネスアカウントのページに切り替わった状態で、再度、画面右上のページのプロフィール写真をクリックし、「設定とプライバシー」を選択、続けて「設定」をクリックします。

Facebookビジネスアカウントの完全削除手順
設定とプライバシー > 設定

次に表示される画面の左側にあるメニューから「アクセスとコントロール」を選択します。

「アクセスとコントロール」が見つからない場合、アカウントに削除権限がない可能性があります。前半で紹介した「アカウントの「管理者」になっているか」をもう一度ご確認ください。

Facebookビジネスアカウントの完全削除手順
すべてのプロフィールを見る>Facebook ページを選択>設定とプライバシー > 設定

手順3:「ページを削除」を実行

Facebook ページの利用解除や非公開、削除を選択できる画面が表示されます。「ページを削除」という項目を選択して「次へ」と進み、手順に沿って操作をおこないます。

Facebookビジネスアカウントの完全削除手順
すべてのプロフィールを見る>Facebook ページを選択>設定とプライバシー > 設定

すべての操作が完了すると、 Facebook ページを完全に削除できます。

削除できないケースの原因と解決策

手順通りに進めても、気づきにくいポイントが原因でビジネスアカウントを削除できない場合があるかもしれません。

ここでは削除できないケースの紹介とともに、その原因と具体的な解決策を解説します。削除できずに困っている方は、ぜひ実際の状況と照らし合わせて確認してみてください。

原因1:そもそも「ページを削除」の項目が見つからない

設定画面で操作を進めても「ページを削除」という項目にたどり着かない、見つからない場合は、Facebook ページに対する権限が不十分であることが原因です。ページの削除を実行するには、そのページに対して「全権限」という最上位の権限を持っていないと削除できません

権限が「管理者」か確認する方法
Facebook ページ > 設定とプライバシー > ページ設定 > ページアクセス

もし全権限を持っていない場合は、全権限を持つ別の管理者に権限を付与してもらうか、削除自体を代行してもらうよう依頼しましょう。

原因2:管理者だった人が退職・不明で誰も操作できない

ページの管理者が不明、あるいは唯一の管理者だった担当者が退職してしまい、誰もページを操作できないというケースです。

この場合、Facebook のシステム上では誰も削除操作をおこなえませんが、ページの正当な所有者であることを証明すれば、アクセス権を取得できる可能性があります。

解決策としては、ページ管理者の申し立てを Meta にリクエストする方法です。リクエストは、まず条件に当てはまっているかの確認をおこない、必要書類を用意して専用のサポートへ問い合わせるという流れでおこないます。

ビジネスアカウントの削除が不要なケース

以下の2点はビジネスアカウントごとの削除は不要で、ビジネスアカウント内の設定や別のアカウントを削除するだけで解決します。

それぞれ削除手順を紹介しているのでぜひ参考にしてください。

  • ビジネスアカウントから自分や他のメンバーを削除したい場合
  • 使用していない「広告アカウント」を閉鎖したい場合

ビジネスアカウントから自分や他のメンバーを削除したい場合

社員の退職や外部パートナーとの契約終了にあわせてアクセス権を外しておくことは、情報漏洩を防ぐためにも重要です。もし、メンバーを削除したい場合にはこれから紹介する方法に沿って作業してみてください。

ビジネスアカウントで自分やほかのメンバーを削除する方法

ビジネスアカウントから特定のメンバーを削除するには、ビジネスアカウント設定の「ユーザー」から削除したいメンバーの列に表示されているゴミ箱マークをクリックして、削除対応を進めます

ビジネスポートフォリオで複数の Facebook ページを管理している場合は、設定画面のアカウント情報内にある「ページ」から該当の Facebook ページを選択し、ユーザー一覧に表示されているゴミ箱マークをクリックして削除します。

自分やほかのメンバーを削除する方法
ページ>Facebook ページを選択

使用していない「広告アカウント」を閉鎖したい場合

広告アカウントは、Meta 広告の設定や配信などを管理するための仕組みです。ただし、「ビジネスアカウント(Facebook ページ)」とよく混同されがちで、削除方法を探すなかで行き当たる方も多いかもしれません。

以下の表に、広告アカウントとビジネスアカウント(Facebook ページ)の機能の違いをまとめているため、自分が閉鎖したいアカウントがどれか確認し、閉鎖しましょう。

広告アカウント広告運用に特化した機能
  • 広告キャンペーンの作成
  • 予算設定
  • ターゲティング
  • パフォーマンス測定 など
ビジネスアカウント
(Facebook ページ)
情報発信がメインの機能
  • 投稿作成
  • 顧客とのコミュニケーション
  • レビュー機能
  • イベント告知 など
広告アカウントとビジネスアカウント(Facebook ページの違い)

広告アカウントを閉鎖する方法

広告アカウントを閉鎖するには、Meta 広告マネージャ内の広告アカウント設定で「広告アカウント」から対象のアカウントを選択して「利用解除」をクリックしましょう

広告アカウントを閉鎖する方法
広告アカウント>利用解除

不要なアカウントを安全に整理して、Facebook を快適に活用しましょう

Facebook を含む Meta の操作や機能はやや複雑な部分もあるうえに、ビジネスアカウントの削除という馴染みのない対応で、不安になりながら操作された方も多いのではないでしょうか。

しかし、本記事で解説したように、削除前の権限チェックなどをおこない、正しい手順で進めれば、個人アカウントに影響を与えることなく安全に整理できます。不要なアカウントを整理することで、管理面だけでなく、セキュリティリスクの低減にもなります。

アカウントや権限などを整理しながら、これからも安心して Facebook を活用していきましょう。

Facebook広告の成果にお悩みなら、1,300社以上の支援実績があるキーマケに相談してみませんか?

Facebook広告の成果にお悩みなら、1,300社以上の支援実績があるキーマケに相談してみませんか?
日々広告を運用している広告運用者がシミュレーションを作成し、商材に合った媒体や配信メニューをご提案します。運用開始後は、東京本社と九州佐賀支社の分業体制により、ミスのない安定した運用とすばやい施策立案・実行を可能としています。

Facebook広告の運用について相談する

メールアドレスをご登録いただきますと、ブログの更新情報などをお届けいたします。

メールアドレスをご登録いただきますと、ブログの更新情報などをお届けいたします。
「わかりにくいこと」を「わかりやすく」をモットーに、すべての記事を実際に広告運用に関わるメンバー自身が執筆しています。ぜひ無料のメールマガジンに登録して更新情報を見逃さないようにしてください!

メールマガジンの登録はこちら

記事を書いた人

秋元 航平
秋元 航平

マーケティング

2019年4月に新卒で入社後、研修を経て運用チームに配属。toB、toC等の案件を担当した後、セールスチームに異動となる。趣味はお笑いと観賞(研究?)と謎解き。特に好きな芸人は東京03とバナナマン。

広告アカウント診断(無料)も実施中
私たちの分析力・提案力をお試しいただけます

広告アカウント診断(無料)も実施中
私たちの分析力・提案力をお試しいただけます

広告アカウント診断(無料)も実施中私たちの分析力・提案力をお試しいただけます