Meta 広告で提供されているメニューの1つである「Advantage+ ショッピングキャンペーン」は、2025年2月頃から6月頃にかけて順次「Advantage+ セールスキャンペーン」へ名称が変更されました。
この記事では、Advantage+ セールスキャンペーンの特徴とあわせて、Advantage+ セールスキャンペーンになったことで変わった点や、設定方法について詳しく解説します。
Advantage+ セールスキャンペーンとは、Meta 広告で提供されている機械学習による自動最適化を用いた配信メニューです。
従来は、Advantage+ ショッピングキャンペーン(通称:ASC)という名称で2022年10月から提供されていましたが、2025年に入って名称が変わり「Advantage+ セールスキャンペーン」となりました。
Advantage+ セールスキャンペーンは、Meta が保有するビッグデータに基づいて、最も成果が高いと考えられる配信先やクリエイティブを自動で組み合わせて、広告パフォーマンスを最大化してくれるメニューです。
また、Advantage+ ショッピングキャンペーンから Advantage+ セールスキャンペーンへの名称変更されましたが、基本的に機能面での変化はありません。
Advantage+ セールスキャンペーンの特徴としては以下の4つがあります。
できること | 詳細 |
---|---|
幅広い要素を自動で最適化 |
最適化 |
最小限の設定で配信を スタート |
配信できる |
新規と既存顧客を1つの キャンペーンで獲得 |
同時に実施 |
大量のクリエイティブを 効率的にテスト |
|
Advantage+ セールスキャンペーン(旧 Advantage+ ショッピングキャンペーン)の機能や特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事に情報をまとめているのであわせてご確認ください。
▼Advantage+ セールスキャンペーン(旧 Advantage+ ショッピングキャンペーン)についてはこちら
Meta広告のAdvantage+ショッピングキャンペーン(ASC)とは?設定方法や最新機能、事例も紹介|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Advantage+ ショッピングキャンペーン(通称:ASC)は、EC 商材だけでなく法人向け商材など売上獲得以外を目的とした配信でも活用できるメニューです。
すでに Advantage+ ショッピングキャンペーンを運用しているアカウントでは自動的に Advantage+ セールスキャンペーンへ移行されるため、手動で移行対応をおこなう必要もありません。
一方で、Advantage+ セールスキャンペーンに自動移行された際に、機能面では変更がなかったのですが、設定内容や管理画面の UI が若干変わったケースも確認されています。そのため、これまで通りの操作をしようとして戸惑ってしまう方もいるかもしれません。
ここからは、Advantage+ セールスキャンペーンへの自動移行で起こりうる注意事項を解説するので、これから移行される方はきちんと確認しておきましょう。
キーワードマーケティングのアカウントでも、Advantage+ セールスキャンペーンへ移行された際に、Advantage+機能の一部である「キャンペーン予算の最適化」がオフになっているケースが確認されています。
「キャンペーン予算の最適化」とは、キャンペーン単位で予算管理がされる機能で、パフォーマンスが低い広告セットは自動的に予算を抑えられ、パフォーマンスが高い広告セットには予算が多く投下されます。
この機能がオフになっていると、全体の効率が悪化する可能性があります。例えば、広告セットごとに指定した予算で配信されてしまい、パフォーマンスの良し悪しにかかわらず、決まった金額が使われてしまうこともあるため、「オン」にしましょう。
Advantage+ セールスキャンペーンに移行して配信しているキャンペーンがある方は、広告管理画面に表示される「キャンペーンの推奨事項」で「予算」や「オーディエンス」「配置」すべてにチェックがついているかを確認しましょう。
1つでもチェックが外れていると、 Advantage+ セールスキャンペーンの機能を十分に活用できていない状態になってしまうのですべてオンにしておきましょう。
Advantage+ セールスキャンペーンへの移行により、管理画面の UI が一部変更されています。
一度購入したことのあるユーザーなど、特定のオーディエンスを除外したい場合の設定箇所がわかりにくい場所に移動していることが確認されています。
「オーディエンス除外の設定をしたいが項目が見当たらない」とお困りの方は、広告セットの編集画面で「オーディエンス」項目の「他の制御を表示する」をクリックすると、「カスタムオーディエンスの除外」が表示されるので、ここで設定できます。
これから Advantage+ セールスキャンペーンを始める方向けに、設定手順を解説します。
すでに Advantage+ ショッピングキャンペーンを運用している方は、基本的な手順に大きな変更はありませんが、新しく Advantage+ セールスキャンペーンを設定する場合などに参考にしてください。
Advantage+ ショッピングキャンペーンの設定手順は、大きく以下の4ステップに分かれています。
それぞれのステップについて、実際の管理画面の画像を用いて解説します。どのステップも複雑な作業はないため、しっかりと確認し不備なく設定できるようにしましょう。
まず、広告マネージャでキャンペーンタブの「作成」からキャンペーンの目的「売上」を選択します。「売上」を選択し「次へ」をクリックするとキャンペーンが作成されます。
このとき、キャンペーンの編集画面右側にある「Advantage+ セールスキャンペーン」がオンの表記になっているか確認しましょう。ここが「オン」になっていれば Advantage+ セールスキャンペーンになっている目印です。
以下のようなキャンペーンの詳細設定に移ったら、まず予算の設定をおこないます。
「予算戦略」の部分が「キャンペーンの予算」になっていることを確認し、1日あたりの予算設定か特定の期間の通算予算設定かを選びましょう。
ここで「広告セットの予算」が選択されていると、Advantage+ セールスキャンペーンの機能が活用できていない状態のため、しっかりと確認しましょう。
既存顧客と新規顧客でレポートを分けたい場合は「オーディエンスセグメントレポート」項目から既存顧客の条件と新規顧客の条件を設定しましょう。ここまで入力が完了したらキャンペーンの設定は完了です。
キャンペーン設定が完了したら、次に広告セットでの設定をおこないます。広告セットでは、まず「パフォーマンスの目標」と「データセット」を任意のものに設定しましょう。
Meta ピクセルの設置方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
▼Meta ピクセルについてはこちら
【初心者必見】Meta(Facebook)ピクセルとは?設置方法と動作確認まで徹底解説|キーマケのブログ|株式会社キーワードマーケティング
Meta ピクセル(旧:Facebook ピクセル)とは、商品の購入や問い合わせのような Web サイト内でユーザーが取った行動を計測するため、サイトに設置する JavaScript コードです。
Meta ピクセルを設定すると以下のように「コンバージョンイベント」を設定できるようになります。
法人向けサービスで資料請求などのイベントで最適化を図りたい場合は、ここで「コンバージョンイベント」から「購入」以外のイベントに変更しましょう。
次に、広告の配信スケジュールの設定をおこないます。キャンペーンを開始したい日付や終了日など設定が必要であれば、ここで設定しましょう。
最後に、オーディエンス設定をおこないます。Advantage+ セールスキャンペーンでは、基本的に自動ターゲティングで配信されますが、配信したくない特定のユーザーがいる場合はここで除外設定をおこないましょう。
除外方法は、前述したとおり「他の制御を表示する」をクリックすると除外設定画面が表示されるため、そこから設定できます。
ここまで入力が完了したら広告セットの設定は完了です。
最後に広告を作成しましょう。広告の入稿内容は通常のキャンペーンと同じです。
Facebook ページや広告フォーマット、クリエイティブ画像、テキスト、リンク先 URL を設定すれば、Advantage+ ショッピングキャンペーンの作成は完了です。
この記事で紹介したように、Advantage+ セールスキャンペーンは Advantage+ ショッピングキャンペーンから名前が変わったものの、機能面での変更はありません。
しかし、移行するときに意図しない設定変更が起こったり、新規作成時には注意しないと Advantage+ セールスキャンペーンの機能が適用されなかったりするため、設定内容をしっかりと確認することが重要です。
これから Advantage+ セールスキャンペーンを始める方も、すでに配信している方も機能を理解し、配信をしましょう。
広告運用 コンサルタント
2020入社。大学でマーケティングを専攻→キーマケに入社し広告事業部に配属される。配属後2ヶ月で動画広告作成に携わる等、検索やディスプレイ広告以外も勉強中。趣味はギターと温泉。特に冬の露天風呂は至高。
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