気温によって売上が大きく変わる商材はいくつかあります。しかし、「気温によって売上が変わるのはなんとなく分かるが、具体的にどのように広告を調整、運用すべきか分からない」という人は多いのではないでしょうか。
実は、気温によって画像や広告文を変えたり、入札設定や配信スケジュールを変更したりすることで、コンバージョン数や売上が上がるケースがあります。
本記事ではそんな気温によって売上が変わる商材の広告の運用方法のコツを2つ紹介しています。他にも、運用方法を変える重要性や、ポイントもまとめているので、自社の商材と照らし合わせてみてください。
Web 広告ではその日の気温や季節を考慮して、広告費や入札の強さをリアルタイムで変更できます。こうしたリアルタイムで広告の配信状況に変化を加えられるのは Web 広告の大きな強みです。
気温によって運用方法を変える理由としては下記が挙げられます。
1.気温によって需要が変化する
2.機会損失が発生する可能性がある
3.広告費の無駄を減らせる
例えば暑い日にはアイスクリームを食べたくなったり、冷たいアイスコーヒーやビールを飲みたくなったりしますよね。逆に寒くなってくると、これらの食べ物は食べたくなくなり、ココアを飲みたくなったり、暖かい衣服を買いたくなったりします。
このように気温によってユーザーのニーズが変化するので、タイミングを考えながら広告を配信しましょう。適切なタイミングで広告が表示されるとユーザーの購買意欲が高まり、売上も増えます。
気温や季節を汲み取らずに広告を配信していると、ユーザーの関心が引けなかったり、競合との差別化ができなかったりもします。
1.でもお伝えしたように、気温によってユーザーのニーズに合う商材は変わります。そのときに必要とされていない商材の広告をメインに配信していても「今は必要ない」と思われてしまうので、売上につながりません。また、競合が気温や季節に対応した広告を配信しており、自社ではそういった広告を配信していないと、どうしても競合の方に興味が引かれてしまいます。
そのため、このような機会損失を防ぐためにも、気温や季節による影響を考えながら広告の配信をすることで大きな売り上げに繋がります。
気温や天候によって需要が変わる商材は、ニーズが少ないタイミングで広告を出しても効果が期待できないため、広告を出すタイミングが重要です。例えば、暑い夏の日に暖房器具の広告を出しても、興味を引くのは難しいです。
そのため、ニーズが高まったタイミングにのみ広告を出すことで、無駄な広告費を削減できます。先ほどの暖房器具の例だと、夏や暑い日には広告を出さず、冬や寒い日に広告を広告を配信することで、予算を効率よく使い、最大の成果を上げることができます。
気温によって需要が変わる商材は以下のようなものが挙げられます。自社の商材がどちらのパターンに当てはまりそうか、照らし合わせてみましょう。
気温が高くなると需要が上がる | エアコン、スポーツドリンク、殺虫剤、サングラス、 帽子 |
気温が低くなると需要が上がる | リップクリーム、コーヒーメーカー、マスク、入浴剤、チョコレート |
このように、気温が上がると売れるものには日差し避けや熱中症対策用のドリンクが、気温が下がると売れるものにはリップクリームのような乾燥防止商品やお風呂で体を温める際に使う入浴剤があると分かります。
上記のような商品の広告を配信している方は、気温に合わせた広告運用をおこなうことがおすすめです。
それではどのような広告運用をおこなえば売上を最大化できるでしょうか。重要なポイントは気温によって調整することです。
広告運用における調整とは、広告クリエイティブの改善や、入札設定の見直し/調整、広告のスケジュール調整のことを指します。今回は入札調整の見直し/調整を天気予報を見ながらおこなう方法についてご紹介します。
どのようなタイミングで調整をすればよいかといった目安も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ここでは気温が高くなると仮定し、入札を引き上げた場合の広告配信結果を紹介します。調整をおこなわなかったケースとおこなったケースで比較しているのでぜひご参照ください。
・商材:気温が高くなると需要が UP する商材
・目標 ROAS:180%
【ケース①】前日から調整をしなかったケース
【ケース②】気温が高くなるという予報を受けて当日の朝に入札を引き上げたケース
ケース① | ケース② | |
---|---|---|
広告費 | ¥300,000 | ¥1,500,000 |
広告経由の売上 | ¥900,000 | ¥3,000,000 |
ROAS | 300% | 200% |
ケース①では前日から調整をしていないので、需要が上がったにも関わらずそこまで広告費を使えません。また、需要が上がることによって売上が上がり、ROAS も高い状態です。一方、ケース②では入札を引き上げたので、ケース①に比べて広告費と売上が上がり、ROAS はケース①より低いです。
この表から、売上最大化に繋がっているのはケース②であることが分かります。ケース①は ROAS が高いものの、目標 ROAS と120%の差があり、機会損失が発生しています。しかし、ケース②では適切に入札額を調整したため、ケース①より売上を上げつつ、目標 ROAS との差を20%に抑えて着地できています。
このように適切な調整をおこなうかどうかで売上が大きく変わってくるのです。機会損失は極力抑えつつ、目標 CPA や目標 ROAS で着地させることが一番大きな成果に繋がります。
キーワードマーケティングで調整によってコンバージョン数を最大化できた事例を1つ紹介します。
以下は目標 CPA が5,000円で、気温が上がると需要が上がる商材の月別の数値です。
月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 |
---|---|---|---|---|
CPA | ¥5,000 | ¥5,143 | ¥4,714 | ¥4,375 |
上記のように適切な調整をおこない、CPA を目標 CPA 程度で推移させることでコンバージョン数を最大化できました。仮に目標 CPA 程度になるように調整をしなければ CPA は7月に向けて下がっていきますが、適切な調整によって広告費やコンバージョン数を大幅に伸ばすことができました。
ここまでに紹介した事例では、共通して調整の際に天気予報を確認していました。具体的に言うと、1週間の予報やその日の気温予報を見て入札額を変更していたのです。
入札額の変更の目安は以下の通りです。
・先週より今週の方が気温が平均3度高い→入札を20%引き上げる
・昨日より今日は気温が5度ほど上がり、暑さを強く感じそう→入札を35%ほど上げる
何度くらいの変化で入札額をどれだけ上げたり下げたりするかは商材によって異なるため、気温と実際の配信結果を照らし合わせながら感覚をつかむ必要があります。
また、キャンペーン予算は、気温が大きく変わったときにキャンペーンの予算設定によって配信に制限がかかってしまいます。機会損失に繋がりかねないので、余裕を持って設定しておきましょう。
気温によって需要が変化する商材の運用でおすすめの運用方法が2つあります。
以下では実際に日々入札調整をおこないながら機会損失を防ぎ、売上を高く推移した事例を掲載しています。ぜひ参考にして運用してみてください。
入札戦略は、自動入札ではなく手動入札をおすすめします。自動入札を使用していると、気温が大きく動いたときに一気に広告の配信を伸ばすことが難しいからです。
また目標 CPA を引き上げてもすぐには配信が伸びず、数日後から徐々に伸びるケースなどもあります。気温によって確実に配信量を伸ばすのであれば、手動入札を使用して確実に伸ばせるようにするのがおすすめです。
ただし、手動入札を使用しても忙しくて調整の時間が取れないなどで CPA が高騰してしまったら本末転倒なので気を付けましょう。
クリエイティブは気温によって訴求内容を変更することをおすすめします。
スポーツドリンクの販売を目的とした広告配信のケースを想定しましょう。以下のように、気温が上がってくる前の5、6月は「今すぐは必要ないが準備しておきましょう」といった訴求で購入を促します。また、気温が高く熱中症になりやすい7、8月には熱中症対策を意識させる訴求を入れます。
月 | 訴求内容(例) |
---|---|
5、6月 | 今から熱中症対策を、暑い夏が来る前に準備 |
7、8月 | 熱中症対策にはスポーツドリンク |
このことによって、気温が上がる前と後の両方の時期に刺さる広告が配信できます。
本記事では気温によって需要が変わる商材における調整の必要性や具体的な方法、おすすめの運用方法などを紹介しました。
コンバージョン数や売上を最大化するには、その週やその日の気温を確認して入札額を調整したり、クリエイティブを変更したりすることが必要です。また、運用方法としては一気に気温が上がった、または下がったときにすぐに配信量を引き上げられる手動入札と、その商材の本番の季節の前後でクリエイティブの内容を変えることの2つをおすすめします。
今回紹介した方法を参考に、気温によって運用方法を変えて、コンバージョン数や売上が最大化できるように運用しましょう。
広告運用 コンサルタント
2021 年に新卒入社。中学生の時から理系科目が得意で、そのまま理系大学に入学。今までは「できること」を優先してきたが、仕事は「やりたいこと」を優先したいと思い、Web 広告業界を目指すことに。そろばんを習っていたことから計算が得意。趣味はゲームで、誘われたら必ずやる。
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